【タイ】ピンクガネーシャ寺院「ワット・サマン」行き方・見どころ完全ガイド「1日で願いが叶う!幸運のゾウ」
Thaim Line Bangkok
Thaim Line Bkk(タイムライン バンコク)

タイとカンボジアの国境付近では、現在も情勢が緊迫し、紛争が報じられています。そんな中、2019年にタイ駐在員だったAさんが当時に訪れた、国境紛争問題の中心地、聖なる寺院を意味する世界遺産「プレア・ビヒア寺院」の貴重な旅の体験談をご提供してもらいました。
かつて激しい紛争の舞台となったこの地で、Aさんが目にした壮大な景色と、そこで感じた「日常と非日常の狭間」
そして、現在の国境情勢を踏まえた渡航への注意点も合わせてお伝えします。
「当時のプレア・ビヒア寺院は、平和な東南アジアの感じがしつつも、弾痕跡や塹壕などが生々しい感じに残っていて、日常と非日常の境のような雰囲気をかんじましたね」とAさんは振り返ります。 タイとカンボジアの国境に切り立つ崖の上にそびえるプレア・ビヒア寺院は、荘厳で神秘的な雰囲気に包まれていました。特に、雲が立ち込め、霧がゆっくりと流れていく光景は、Aさんの目に幻想的な美しさとして映ったそうです。 手付かずの自然に囲まれた中で、いにしえの歴史を感じさせる石造りの回廊やレリーフを眺めていると、日常の喧騒を忘れ、心が洗われるような感動を覚えたと言います。30代で初めてタイに駐在した頃には想像もしなかった、壮大な景色と歴史の重みに圧倒される一日だったそうです。
プレア・ビヒア寺院は、9世紀末から12世紀にかけて、クメール王朝によって建造されたヒンドゥー教寺院です。その特徴は、シヴァ神を祀るために丘の傾斜に沿って建てられた独特の構造にあります。 長らくタイとカンボジアの領有権問題の中心となっていましたが、2008年にカンボジアの単独登録という形でユネスコ世界遺産に登録されました。 この決定は両国間に緊張をもたらしましたが、寺院自体はクメール建築の傑作として、その芸術的・歴史的価値は世界的に認められています。まさに、国境を越えた人類共通の宝と言えるでしょう。
Aさんが訪れた2019年当時、プレア・ビヒア寺院へは、タイ側から陸路でアクセスするのが一般的でした。 まず、バンコクからバスなどでタイのシーサケート県にあるカンボジアとの国境検問所「チョム・サガム」を目指します。そこからカンボジアに入国し、現地のタクシーやバイクタクシーをチャーターして寺院へと向かいます。道中は舗装されていない悪路も多く、四輪駆動車が推奨される道程でした。 少々アクセスは大変ですが、その苦労を補って余りある絶景が待っていました。

情報提供:Aさん
2019年当時タイ駐在時の旅行記
Aさんが訪れた2019年当時とは異なり、現在(2025年7月)はタイとカンボジアの国境付近で再び紛争が発生しており、トラート県を含む国境に接する5県(シーサケート県、スリン県、ブリラム県、ウボンラチャタニ県、トラート県)は外務省により危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されています。 このような状況下での渡航は極めて危険であり、いかなる理由であっても避けるべきです。 最新情報の確認を徹底: 外務省海外安全ホームページや在タイ日本大使館からの最新情報を常に確認し、指示に従ってください。 冷静な情報判断: SNSなどで拡散される不確かな情報やフェイクニュース・動画に惑わされず、必ず公式かつ信頼できる情報源からの確認を徹底してください。 プレア・ビヒア寺院は素晴らしい場所ですが、皆様の安全が何よりも最優先です。情勢が落ち着き、安全が確保されるまで、渡航は控えるよう強く推奨いたします。
本記事はAさんの個人的な旅行体験談と、2019年当時の情報および2025年7月現在の外務省情報を基に作成されています。情勢は刻一刻と変化する可能性がありますので、渡航の判断は常に最新の情報を確認し、ご自身の責任において慎重に行ってください。いかなる場合も外務省や現地大使館からの最新の発表を最優先に行動してください。