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チャオプラヤー川で旅客船3隻が炎上 アジアティークの近くで

チャオプラヤー川旅客船火災、アジアティークの観覧車と炎上する船の夜景(タイトルテキスト入り)
Thaim Line Bangkok

チャオプラヤー川で旅客船3隻が炎上

ポークテクチョン財団の救助隊(バンイカン警察署管轄)の消火活動
出典:อาสากู้ภัยมูลนิธิป่อเต็กตึ๊ง จุด สน.บางยี่ขัน(Facebook)
2025年9月14日(日)夕方、タイ・バンコクを流れるチャオプラヤー川で、停泊中の旅客船3隻が炎上する火災が発生しました。火災現場は人気の観光スポット「アジアティーク・ザ・リバーフロント」の至近。幸いにもこの火災による死者や負傷者は報告されておらず、迅速な消火活動により約40分後には鎮火が確認されました。現在、当局が詳しい出火原因について調査を進めています。

事件の概要

  • 発生日時: 2025年9月14日(日)午後6時43分頃(通報受理時刻)
  • 場所: バンコク都バーンコーレーム区、ワット・ラーチャシンコーン寺院の船着き場。人気の観光スポット「アジアティーク・ザ・リバーフロント」のすぐ近く。
  • 被害: 停泊していた旅客船3隻が炎上し、うち2隻が大破、1隻が小破しました。
  • 人的被害: 死者および負傷者は報告されていません。 出火当時、船には乗客も乗員もいなかったことが確認されています。

火災発生から鎮火までの経緯

警察と消防の発表によると、火災はまず船着き場に係留されていた空の旅客船1隻から発生しました。その後、わずか数分のうちに隣接する他の2隻に延焼しました。

火災の熱で船を繋いでいた係留ロープが焼け切れてしまい、炎上中の2隻の船がチャオプラヤー川の中央へと漂流を開始。これにより消火活動は一層困難を極めましたが、通報を受けたヤーンナーワー消防署の消防隊員および水難救助隊がただちに現場に急行しました。消防艇などが漂流する船に接近し、護岸側からの放水と連携して消火活動にあたりました。

現場の様子はSNSでも共有され、係留ロープが焼断し船が漂流する緊迫した状況や、消防隊による懸命な消火活動の様子が動画や画像で伝えられました。午後7時2分頃には炎の勢いが抑えられ、火勢が制圧されたことが確認されました。そして午後7時20分から25分頃には、完全に鎮火したことが報告されています。

出火原因と今後の調査

警察と港湾局の初期調査および運航会社(チャオプラヤー・エクスプレス・ボート)の見解では、電気系統のショート(漏電)の可能性が高いとされています。特に、係留中の充電ラインに起因するショートが原因ではないかと推測されています。夜間の盗難防止のために電気系統は作動させていたものの、バッテリー充電は行っていなかったとの情報もあります。

港湾局は、今後7日以内に火災の原因について詳しい審査を行う方針を示しており、正確な出火原因の特定が待たれます。

観光・航行への影響

今回の火災は係留中の旅客船で発生したため、チャオプラヤー川の定期航路や観光クルーズ全体への長期的な影響は現時点では確認されていません。しかし、周辺の桟橋が一時的に閉鎖されたり、航路の誘導が行われたりする可能性は状況によりあり得ます。

詳細な原因究明と、運航会社および当局からの今後の発表が注目されます。

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タイムラインバンコク編集部
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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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