MENU

陥没事故をきっかけに、タイ人の道路や歩道への日頃の不満がSNSで爆発

「日頃の不満がSNSで爆発 タイの歩道問題 陥没事故の影響を受けて」というテキストと、バンコクの壊れた歩道や工事現場のイラストを組み合わせた縦長サムネイル画像。
Thaim Line Bangkok

先日バンコク都内で発生した大規模な道路陥没事故は、多くのバンコク市民が日常的に感じていたタイの歩道の危険性や歩きにくさに関するインフラに対する不満や不安を、改めて浮き彫りにする大きなきっかけとなりました。タイの巨大掲示板「Pantip」では、過去に投稿された同様のスレッドが再び閲覧されたり、SNS上で新たな告発が共有されたりと、市民の怒りが再燃しています。

Pantipで指摘される5つの主な問題点

タイ人の反応は以下の通り

  • 質の低い工事と「パッチワーク」状態の補修: 掘り返し後の補修が非常に雑で、セメントやアスファルトで適当に埋めただけの「パッチワーク」状態が至る所で見られます。
  • 雨季の「水はね地雷」: タイルの下に溜まった雨水が、その上を歩くと跳ね返ってくる現象。「マインスイーパ」と呼ばれ、多くの市民が経験しています。
  • 危険な障害物の放置: 地面から突き出た鉄筋やボルト、高さが合っていないマンホールの蓋など、転倒を誘発する危険な障害物が多数存在します。
  • 歩道の違法占拠: 屋台やバイクタクシー、個人の駐車スペースとして使われ、歩行者が車道を歩かざるを得ない状況が頻発しています。
  • 歩道を暴走するバイク: 交通渋滞を避けるため、歩道をショートカットとして使用するバイクが後を絶たず、歩行者との接触事故の危険性が常に指摘されています。

Pantipに寄せられた市民の「生の声」

 

「ケーブルのために掘り返しては、安いセメントで適当に埋める。1ヶ月もすればまたヒビが入る。この無限ループはいつ終わるんだ?」

「これは歩道じゃない、店の一部だ。こっちは車がすぐ横を走る車道を歩かされているんだぞ。」

「歩きスマホなんて絶対にできない。足元を見てないと、突き出た鉄筋で大怪我をする。もはや障害物レースだよ。」

その他の新しいコメント

  • タイ人の名無しさん : 「毎日アソークを歩いてるけど、いつか足首を捻挫すると思う。ハイヒールなんて絶対に履けない。新しいショッピングモールはどんどん建つのに、なんで足元はこんなに酷いままなの?」
  • タイ人の名無しさん: 「外国人観光客に『これがタイの首都の歩道なの?』って聞かれたらなんて答えればいいんだ?本当に恥ずかしい。彼らは自国の歩道と比べてどう思ってるんだろう。」
  • タイ人の名無しさん: 「ベビーカーを押してるだけで障害物レースだよ。突然現れるポールの土台、ガタガタのタイル、バイク。子供を歩かせるなんて危なすぎる。なぜ歩行者がこんなに危険な目に遭わないといけないのか。」
  • タイ人の名無しさん: 「テッサキット(取締官)が見回りに来るときだけ、店は商品を片付けるんだ。彼らがいなくなればすぐに元通り。彼らの間には何か『暗黙の了解』でもあるんじゃないかと疑うレベル。」
  • タイ人の名無しさん: 「屋台で生計を立ててる人がいるのは分かる。でも、せめて半分は歩行者のために空けてほしい。なぜ共存できないのか?行政は見て見ぬふりをするだけだ。」
  • タイ人の名無しさん: 「予算がないんじゃない。管理と検査がないんだ。仕様書通りの材料を使ってるかすら怪しい。だからすぐにボロボロになる。安物買いの銭失いを永遠に繰り返してる。」
  • タイ人の名無しさん: 「俺たちの税金が、数ヶ月で壊れるパッチワークのために使われてるんだな…。掘って、埋めて、また別の会社が掘って…。この無限ループはいつ終わるんだ?」
  • タイ人の名無し: 「日本の歩道を見てみろよ。10年経っても平らだ。なんでタイはこれができない?技術の問題じゃない。やる気と責任感の問題だろ。今回の陥没事故だって、結局はこういう体質が原因なんじゃないか。」

まとめ:事故が暴き出したバンコクの「足元の脆さ」

今回の大規模な道路陥没は、単なる一つの事故ではありません。これは、多くのバンコク在住者が日常的に感じてきた「歩道の危険性」という根深い問題が、改めて表面化した象徴的な出来事です。行政による場当たり的な補修ではなく、根本的なインフラ整備が求められていますが、それまでは市民一人ひとりが自衛するしかありません。バンコクの「足元の脆さ」を認識し、日々の通行には改めて注意が必要です。


この記事を書いた人

タイムラインバンコク編集部 :私も何度かバンコクの歩道で捻挫をしたことがあります。バンコク在住の日本人ママさんは、ベビーカーを使うのが不可能なので抱っこ紐を使用しています。巨大な先進的な商業施設のラッシュもいいですが、こういった基本的なインフラにも設備投資をしてもらいたいものです。

出典

関連記事

about me
タイムラインバンコク編集部
タイムラインバンコク編集部
ライター
タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
記事URLをコピーしました