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タイ・カンボジア国境で威嚇射撃、一時緊張走るも「平和的解決」を再確認 9/27

タイとカンボジアの兵士が国境で握手するイラスト。「タイ・カンボジア国境で威嚇射撃、『平和的解決』を両国ともに再確認」というテキストが記載されている。
Thaim Line Bangkok

2025年9月25日、タイ東部トラート県とカンボジアの国境地帯で、カンボジア側からタイ国境警備隊に向けた威嚇射撃が発生し、両国間に一時緊張が走りました。しかし、その後の両国の迅速な外交努力により、事態は大規模な衝突に至ることなく沈静化しました。

事件の経緯と両国の初期対応

事件発生当初、タイ側は「カンボジア側が挑発的な威嚇射撃を行った」と発表し、最大限の自制をもって対応したと主張。一方、カンボジア側は当初これを否定し、「タイ側が国境を侵犯した」と反論するなど、情報の錯綜が見られました。

「平和的解決」の再確認

平和的な解決を説明するカンボジア国防省のメディア
カンボジア国防省の発表 出典:https://x.com/modgovkh

しかし、現場レベルの司令官による即時の対話と、その後の両国地域国境委員会(RBC)での協議を経て、事態は急速に鎮静化へ向かいます。9月27日、タイ国防省とカンボジア国防省は共同声明に近い形で、「今回の事案は現場レベルの誤解による偶発的なものであった」との認識で一致。両国は改めて「いかなる状況においても武力は行使せず、あらゆる問題を平和的な対話を通じて解決する」という既存の合意を再確認し、「再発防止を約束する」と発表しました。


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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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