タイ陸軍がゴム弾と催涙ガスでカンボジア人の群衆を制圧 タイ・カンボジア国境付近で負傷者約28人
Thaim Line Bangkok
Thaim Line Bkk(タイムライン バンコク)
2025年9月25日、タイ東部トラート県とカンボジアの国境地帯で、カンボジア側からタイ国境警備隊に向けた威嚇射撃が発生し、両国間に一時緊張が走りました。しかし、その後の両国の迅速な外交努力により、事態は大規模な衝突に至ることなく沈静化しました。
事件発生当初、タイ側は「カンボジア側が挑発的な威嚇射撃を行った」と発表し、最大限の自制をもって対応したと主張。一方、カンボジア側は当初これを否定し、「タイ側が国境を侵犯した」と反論するなど、情報の錯綜が見られました。

しかし、現場レベルの司令官による即時の対話と、その後の両国地域国境委員会(RBC)での協議を経て、事態は急速に鎮静化へ向かいます。9月27日、タイ国防省とカンボジア国防省は共同声明に近い形で、「今回の事案は現場レベルの誤解による偶発的なものであった」との認識で一致。両国は改めて「いかなる状況においても武力は行使せず、あらゆる問題を平和的な対話を通じて解決する」という既存の合意を再確認し、「再発防止を約束する」と発表しました。