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ペットのライオンが脱走、少年ら2人重軽傷。飼い主は人気インフルエンサー カンチャナブリ県

タイの田舎の風景の中を鎖をつけたライオンが咆哮しながら走っているイラスト。「ペットのライオンが脱走 2人が怪我 カンチャナブリ 飼い主は人気インフルエンサー」というテキストが記載されている。
Thaim Line Bangkok

2025年10月4日夜、カンチャナブリ県で、ソーシャルメディア・インフルエンサーの男性がペットとして飼育していたライオンが脱走し、村の少年ら2人が襲われ重軽傷を負う事件が発生しました。

事件の概要と経緯

事件が発生したのは、カンチャナブリ県ボープロイ郡の村。飼い主の自宅から脱走したライオンが、村にいた11歳の少年と、少年を助けようとした43歳の男性に襲いかかりました。少年は腰を噛まれるなどの重傷、男性も4針を縫う怪我を負いましたが、いずれも命に別状はないとのことです。

飼い主は複数のライオンを飼育する10万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーとして知られており、事件の前日には国立公園・野生生物・植物保全局(DNP)から「檻の安全性を強化するように」と書面で命令を受けていましたが、改善が行われる前に今回の脱走事件が発生しました。

当局の対応と今後の見通し

この事件を受け、スチャート天然資源・環境大臣は、飼い主からライオンを没収し、野生生物保護センターに移送するようDNPに指示。飼い主は野生生物保護法違反の罪で訴追される見込みで、有罪となれば最大で6ヶ月の禁固刑および/または5万バーツの罰金が科せられます。

まとめ:タイで頻発する危険なペット問題

タイでは近年、富裕層やインフルエンサーの間でライオンなどの猛獣をペットとして飼育することが一種のステータスシンボルとなっています。
しかし、それに伴い安全管理をめぐる問題が頻発しており、当局は規制と監視を強化しています。今回の事件は、その危険性が改めて浮き彫りになった形です。


この記事を書いた人

keita satou : (タイムラインバンコク編集部)

バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。

出典

  • Bangkok Post
  • The Nation Thailand
  • Thai PBS
  • Khaosod

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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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