2025.10.13

タイEV新車販売がついに25％超今後の予測と世界の動向を複数のAIが分析

keita satou

タイEV新車販売が25％へ今後の伸びや世界のシェア AI分析結果

タイの電気自動車（EV）市場が、驚異的なスピードで拡大しています。一部報道や推計によると、2025年後半にはタイ国内の新車販売に占めるEVの割合が、25%の大台に達する勢いです。かつては日本のハイブリッド車が主流だった市場は、今や中国ブランドのEVが席巻しています。

BYD: 40%
NETA: 15%
MG: 13%
Tesla: 8%
GWM (Ora): 7%

※上記は2025年9月時点の速報値。シェアは変動する可能性があります。

この急成長は本物なのでしょうか？タイは東南アジアのEVハブとなり、世界的なシェアを獲得できるのでしょうか。今回は4社のAI（Comet, Gemini, Grok, chat GPT）に、タイと世界のEV市場に関する最新データを多角的に分析させ、その未来を予測してもらいました。

世界のEV新車販売シェアの現状

中国：約58.5%（2025年9月小売/CPCA）
EU（平均）：約15.8%（2025年1-8月登録/ACEA, BEV単独）
タイ：約18-20%（2025年後半のコンセンサス / Bangkok Post）
アメリカ：約8～10% (Cox Automotive)
日本：約3～4%

タイのEVシェアは、すでにアメリカや日本を大きく上回り、EUの平均値に肩を並べる、世界的に見ても非常に高い水準に達していることがわかります。

4社のAIによる分析レポート詳細

AI「Comet」の予想：

Cometは、タイ市場が中国・欧州の主要国に並ぶ「世界有数のEV成長マーケット」になると分析。タイ政府の「30@30」政策や中国系ブランドの攻勢を背景に、強気な成長予測を提示しました。

2026年予測：タイの新車EVシェア 27～29%
2027年予測：タイの新車EVシェア 30%超
2030年予測：タイの新車EVシェア 33～35%

AI「Gemini」の予想：

Geminiは世界市場全体を俯瞰し、EV市場はこれまでの爆発的な成長から、より緩やかな成長を続ける「安定期」へ移行すると分析。IEA（国際エネルギー機関）などのデータを基に、保守的かつ現実的な予測を提示しました。

2030年予測：世界のEV販売シェアは35%〜50%以上。中国が引き続き市場をリードし、日本市場の成長は比較的緩やかになるとの見方を示しました。

AI「Grok」の予想：

Grokは、タイ市場に特化した年平均成長率（CAGR）のデータ（KPMGレポートなど）を重視。具体的な販売台数の予測を提示し、タイが東南アジア最大のEV市場としての地位を固めると分析しました。

2026年予測：タイのEV販売台数約15.1万台 / シェア約25%
2027年予測：タイのEV販売台数約17.8万台 / シェア約30%
2030年予測：タイのEV販売台数約29万台 / シェア約35%

AI「Chat GPT」の予想：

Chat GPTは、IEAやBNEFなどの公的・大手レポートを基に、世界市場と各地域の成長ペースの違いを明確に分析。タイが世界的に見てどのようなポジションにいるかを客観的に示しました。

2030年予測：世界のEVシェア 40〜45%。地域別では中国（約80%）、欧州（約60%）、米国（約20%）と大きな差が開くと予測。タイの成長はこの中間層に位置すると示唆しました。

結論：各社の見解まとめ

これらの分析を総合すると、各情報源の見解は以下のようにまとめることができます。

専門機関の予想：
KPMG、Statista、IEAなどの主要機関は、タイがASEAN域内最大のEV市場へと成長し、2030年には新車販売の約30%〜35%をEVが占めるという見方で一致しています。
大手メディアの予想：
メディアは、タイ政府の強力な補助金政策「30@30」と、BYDなど中国ブランドの市場席巻を大きく報じており、タイのEVシフトが本物であることを裏付けています。
AIの予想：
今回分析した4社のAIは、アプローチは異なるものの、「世界のEV市場は安定成長期に入るが、タイはその中でも特に高い成長を遂げ、2030年には世界有数のEV普及国になる」という点で、概ね同じ未来を予測しました。

結論：AI分析から見えたタイEV市場の未来

AIの分析は、タイのEV市場が今後も持続的に成長する可能性が高いことを示しています。しかし、その一方で、①充電インフラの不足、②日本メーカーの巻き返し、③補助金終了後の市場の自立、という3つの大きな課題も浮き彫りにしました。

AIの最終的な結論は、「タイが真の『東南アジアのEVハブ』としての地位を確立できるかどうかは、これらの課題を克服できるかにかかっている」というものです。

免責事項

本記事には、複数のAI（人工知能）による市場分析の結果が含まれています。これらの分析は、2025年10月13日時点で入手可能な公開情報を基に生成されたものですが、将来の市場動向を保証するものではありません。市場は予測不可能な多くの要因によって常に変動します。本記事の情報は、投資助言を目的としたものではなく、あくまで参考情報の一つです。最終的な判断は、ご自身の責任で行っていただきますようお願い申し上げます。

まとめ：タイは世界有数のEV成長市場へ

タイ在住の日本人や頻繁に訪れる方々は、街中で見慣れないエンブレムの自動車が増えているのを、すでに肌で感じているはずです。AIの分析が示す通り、タイのEVシフトはもはや後戻りできない大きな流れとなっています。日本のメディアではなかなか報じられないこの現実を前に、日本が誇る自動車産業の未来を案じずにはいられません。

消費者にとっては補助金がある今はEVをお得に購入できるチャンスであり、ビジネスの観点からは、タイ経済における巨大な成長分野であることは間違いありません。東南アジアのリーダーを目指すタイのEV市場から、今後も目が離せません。

この記事を書いた人

keita satou：バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook（フォロワー1700人）や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。