スシロータイランドに一皿30バーツの皿が登場もSNSでは賛否両論
スシロータイランドに一皿30バーツの皿が登場もSNSでは賛否両論
大手回転寿司チェーンのスシロータイランドが、一部商品を30バーツとする新たな価格体系を発表し、大きな話題を呼んでいます。しかし、公式発表の裏では、多くの消費者から「実質的な値上げではないか」という不満や疑問の声がSNS上で噴出しています。一体、何が起きているのでしょうか。
スシローが発表した新価格体系
スシロータイランドは公式発表で、「原材料の大量輸入に成功し、コスト削減分を顧客に還元する」として、新しい5段階の価格体系を導入しました。
- 白皿: 30バーツ 🤍
- 赤皿: 40バーツ ❤️
- シルバー皿: 60バーツ 🩶
- ゴールド皿: 80バーツ 💛
- 黒皿: 100バーツ 🖤
これにより、玉子やかっぱ巻きといった一部の商品が30バーツで楽しめるようになり、一見すると値下げと捉えられます。

しかしSNSではさまざまな声が
しかし、この発表直後から、スシローの公式Facebookやタイの掲示板Pantipなどには、多くの常連客から厳しい指摘が相次ぎました。ここでは、その代表的な声を「ポジティブ」「ネガティブ」「中立・分析」の3つのカテゴリに分けて紹介します。
🟢 ポジティブな反応
- 「正直、玉子、カニカマ、いなり、コーンは前から30バーツにすべきだった。40バーツの価値はない。」
- 「子供向けメニューが30バーツになったのは良いこと。」
- 「30バーツ皿は昔のプロモーションであったけど、レギュラーメニューに追加されたのは良い。」
- 「いなりが30バーツに!嬉しすぎて涙が出そう。」
- 「お、マグロ3貫が20バーツ引きか…私のお気に入りは生き残ったな。」
- 「赤皿(40バーツ)は大好き。美味しい。」
- 「アジフライはすごく美味しい。」
- 「一部メニューが値下げされたのは良い点だ。」
- 「ポイント制度の導入は歓迎する。」
- 「今後の新しいプロモーションに期待している。」
🔴 ネガティブな反応
- 「『値下げ』と謳っておきながら、しれっと人気メニューを値上げしている。やり方がずるい。」
- 「ハマチが2貫60バーツから1貫40バーツになった。2貫食べたら80バーツだ!」
- 「ホタテは1貫40バーツから、『ジャンボ』という言葉を足して1貫100バーツになった。」
- 「私の好きなメニュー(甘エビ軍艦など)が40バーツから60バーツに値上げされた。」
- 「子供が好きだったイクラがメニューから消えた。」
- 「魚の切り身は薄くなったのに、値段は高くなった。もう行かない。」
- 「シャリが崩れやすい。まずそこから改善してほしい。」
- 「これなら競合店に行く。あっちの方がネタが大きくて美味しい。」
- 「サービス料を取るのに、店員が叫ぶ声がうるさくて落ち着かない。」
- 「常連だったけど、さようなら。間違いなく別のブランドに行く。」
⚪ 中立・分析的な反応
- 「これはペネトレーション・プライシング戦略だ。最初に低価格で客を惹きつけ、後から値上げして利益を出す手法。」
- 「企業側の『お得』という認識と、顧客側の『高くなった』という認識にギャップが生じ、信頼を失っている。」
- 「もし正直に『原材料費高騰のため値上げします』と書けば、誰も文句は言わなかっただろうに。」
- 「日本の哲学なら、値上げする時は経営者が頭を下げて謝罪するものでは?日本らしく本物であれ。」
- 「競合がいないうちは強気でいられる。競合店がもっと支店を増やせば、競争は面白くなる。」
- 「売れないメニューを25%下げて、よく売れるメニューを50%上げた。みんな気づいてるよ(笑)」
- 「長年のファンだが、最近は品質、価格、量の点で他の店に傾いている。人が離れる前に改善すべき。」
- 「昨日二人で食べて1,800バーツ以上した。いつもより高いと感じたのは、この価格改定のせいだったのか。」
- 「サイアムパラゴン店は値段もメニューも違うから注意が必要だ。」
- 「投稿のコメント欄が炎上してるのを読むのが面白い。」
すべてSushiro Thailandの価格改定のポストのコメント欄より抜粋
スシローの店舗情報:お近くのスシローを探す
今回ご紹介した新価格は、サイアム・パラゴン店を除くタイ国内の全店舗で適用されます。席を確実に確保するため、公式アプリ「ซูชิโร่(Sushiro)」での事前予約が推奨されています。お近くの店舗は、以下のGoogleマップからご確認ください。
まとめ:プロモーションの裏にある顧客の厳しい視線
私の周りのタイ人の友人でも知らない人はいないと言えるほど、タイでのスシローの知名度は絶大です。今回の価格改定を告知する公式投稿には、800件以上のコメントと2,600以上のシェアが集まり、その反響の大きさを物語っています。
私自身、当初は「安い皿が増える」と単純に喜んでいましたが、コメント欄に並ぶのは、冷静な分析、鋭い指摘、そして競合店とのシビアな比較でした。今回のスシローの価格改定は、「30バーツ皿」というキャッチーな値下げを打ち出す一方で、主力商品の価格体系を見直すことで収益確保を狙った戦略と見られます。しかし、多くの消費者はその意図を見抜き、価格と価値のバランスに対して非常に厳しい視線を向けていることが分かります。
この熱量こそが、タイの人々の深い「寿司愛」の裏返しなのかもしれません。企業側の論理と消費者の体感の間に生まれたギャップが、今後の客足にどう影響するのか、注目されます。
この記事を書いた人
keita satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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