タイ旅行のベストシーズン到来!気象局が「乾季」入りを発表、しかし注意点も
タイ旅行を計画している方に朗報です!長く続いた雨季がようやく明け、タイのベストシーズンとも言われる「乾季(涼季)」がついに到来しました。
タイ気象局(TMD)は2025年10月21日、10月23日(木)をもってタイが正式に乾季(タイの公式区分では涼季/ฤดูหนาว)に入ったと公式に発表しました。
しかし、この「ベストシーズン」にも、地域による天候の違いや、この時期特有の注意点が存在します。最新の発表内容と合わせて詳しく見ていきましょう。

タイ気象局が「乾季(涼季)」入りを正式発表!
タイ気象局(TMD)が10月21日に公式Facebookページなどで発表した内容によると、以下の気象条件が観測されたため、乾季(涼季)入りが宣言されました。
- タイ北部・東北部で最低気温が継続的に23℃を下回るようになった。
- タイ上部(北部・東北部・中部)のほとんどの地域で降雨量が大幅に減少した。
- 風向きが主に北東または東からの風(北東モンスーン)に変わった。
これにより、2025年10月23日(木)が、今年の乾季(涼季)の公式な開始日となります。なお、今年は例年よりも約1週間遅い乾季入りとのことです。
ちなみに、タイでは「乾季」にあたる雨が少なく比較的涼しい時期を、公式には「涼季(ฤดูหนาว / ルドゥー・ナーウ)」または「冬(Winter Season)」と呼びます。まさに観光や街歩きに最適なシーズンの始まりです。
2025年~2026年 乾季(涼季)の見通し
タイ気象局によると、今年の乾季(涼季)の見通しは以下の通りです。
- 期間:
2026年2月末頃まで続く見込み。 - 最も寒い時期:
12月中旬から2026年1月下旬にかけて。 - 各地の気温予測:
- 北部・東北部:
山間部では最低気温が10℃を下回る日も予想されます。チェンマイなどへの旅行では防寒着が必要です。 - バンコク:
最低気温が18~20℃前後まで下がる日もあり、朝晩はかなり過ごしやすくなります。日中も比較的湿度が低く快適です。
- 北部・東北部:
参考ページ
【要注意】乾季(涼季)に気をつけるべきこと
「ベストシーズン」とはいえ、この時期ならではの注意点もあります。旅行計画の参考にしてください。
(1)南部の天気:まだまだ大雨に注意!
タイ気象局は、北部・中部が乾季入りする一方で、南部(タイ湾側・アンダマン海側の両方)では、引き続きモンスーンの影響による大雨や鉄砲水に注意が必要**だと発表しています。
プーケット、クラビ、サムイ島などの南部リゾートへの旅行を計画している場合は、乾季入り宣言後も目的地の最新の天気予報を必ず確認するようにしてください。
(2)大気汚染:PM2.5の季節到来
乾季(涼季)のもう一つの大きな注意点が、大気汚染(特にPM2.5)の悪化です。
雨が降らず空気が乾燥・停滞しやすいため、特にバンコクや北部のチェンマイといった都市部では、例年11月頃から2月頃にかけてPM2.5の濃度が高くなる傾向があります。
PM2.5は、喉の痛みや咳、呼吸器疾患、アレルギー症状などを引き起こす可能性があります。滞在中は以下の対策を心がけましょう。
大気汚染測定アプリ(AirVisual, Air4Thaiなど)
- AirBKK(バンコク都公式): official.airbkk.com
- AQICN(世界大気質指標プロジェクト):
https://aqicn.org/city/bangkok/jp/
- 数値が高い日は、N95などの高性能マスクを着用する。
(関連記事:バンコクの大気汚染 vs 東京の花粉症 マスクはどっちが必要?タイと日本の状況を比較) - 室内では空気清浄機を使用する。
- 屋外での激しい運動を控える。
(関連情報:【注意喚起】バンコク大気汚染PM2.5が悪化中(2025年10月)原因と対策)
まとめ
実際に涼しくなるのであながち間違いではないですが、寒気ではなく、乾いた季節と書いて乾季です。(涼気)ともいいます。
待ちに待ったベストシーズンが、2025年は10月23日から正式にスタート。
これから数ヶ月は、北部から中部にかけて、雨の心配が少なく、気温も比較的穏やかな、まさに旅行のベストシーズンとなります。
ただし、南部リゾートへ行かれる方は引き続き天気予報にご注意ください。
しかしながら、バンコクやチェンマイなど都市部では、これからPM2.5のシーズンにも入ります。
大気汚染情報をチェックし、必要に応じてマスクを着用するなど、健康管理にも気を配りながら、快適で安全なタイ滞在を楽しんでください。
出典・参考サイト
- タイ気象局 (TMD) 公式Facebookページ: https://www.facebook.com/tmd.go.th/
- Thai PBS
- Thairath (ไทยรัฐ)
- TNN Thailand
この記事を書いた人
keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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