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タイ空軍 F16によるカンボジアのポイペトへの空爆を確認

夕暮れ時のポイペト市街地で、建物が炎上し黒煙が上がっている航空写真。「タイ空軍 F16による ポイペトへの空爆を確認 タイ・カンボジア国境紛争」というテキストが配置された記事のアイキャッチ画像。AI生成画像。
keita satou

2025年12月18日に発生したタイ空軍によるポイペト空爆。
一夜明け、具体的な被害状況や攻撃の意図が少しずつ明らかになってきました。

アンコールワットから僅か150km。東南アジア在住者やバックパッカーが訪れるカジノのある街。カンボジアのポイペトには日系企業が多く進出する経済特区(SEZ)もあります

大手メディアや現地報道、政府発表を基に、「物的・人的被害の全貌」「食い違う双方の主張」を整理・検証します。

1. 被害状況:何が破壊されたのか?

複数の報道機関および現地からの情報を統合すると、以下の被害が確認されています。

物的被害:倉庫やカジノへの空爆
全壊とインフラ損傷

  • 民間倉庫の破壊:ポイペト市街地の倉庫1棟が爆撃を受け、建物と内部資材が甚大な被害を受けました。
  • インフラへのダメージ:カンボジア政府は「道路や橋などのインフラ設備が破壊された」と発表。これにより、物流や避難ルートに支障が出ています。
  • 日系SEZへの影響:着弾地点は日系企業が入居する経済特区(SEZ)から数キロの至近距離であり、直接の被弾はなくとも「操業継続が不可能な距離」であることが確認されています。
  • カジノへの空爆:軍事物資の貯蔵庫や軍事拠点化しているとタイ側は発表しています。

人的被害:民間人2名が負傷

懸念された人的被害については、カンボジア内務省が以下の通り発表しています。

  • 死傷者:ポイペト空爆単体での民間人死者は確認されていませんが、2名が軽傷を負いました。
  • 避難民:国境紛争全体で約47万人〜80万人が避難しており、ポイペト市民も内陸部へ脱出しています。

2. 「軍事標的」か「カジノ街」か?食い違う主張

今回の空爆について、タイとカンボジアの主張は真っ向から対立しています。

双方の主張

  • タイ空軍の主張:
    「標的はBM-21ロケット弾の集積拠点や武器庫などの軍事施設のみ。事前の偵察で民間人がいないことを確認して攻撃した」
  • カンボジア側の主張:
    「タイ軍はカジノ街や市街地を無差別に攻撃した。破壊されたのは民間施設やインフラである」

第三者メディア(Channel NewsAsiaやBBCなど)は、「倉庫や周辺建物が損壊した」事実を伝えつつ、タイ側の「軍事拠点攻撃」という名目と、カンボジア側の「民間被害」という訴えの両論を併記している状況です。

3. 日系企業への「経済的圧力」

この空爆は、物理的な破壊以上に、経済活動への強烈な圧力として機能しています。

  • 事実上の兵糧攻め:橋や道路への攻撃は、物流を物理的に切断することを意味します。部品が入らず製品が出せない状況は、製造業にとって死活問題です。
  • 投資心理の冷却:「SEZのすぐ近くに爆弾が落ちる」という事実は、今後のカンボジア投資、特に「タイ・プラス・ワン」戦略全体に冷や水を浴びせることになります。

現在、ポイペトの日系企業7〜8社は操業を停止し、駐在員は退避済みですが、インフラ復旧や安全確認が取れない限り、再開の目処は立たないでしょう。

まとめ:ポイペトは「危険地帯」へ

タイにはカジノ施設がなく在住者でよくカンボジアのカジノに行ってきたという話を過去に何度か聞いたことがありますし誘われた事も幾度となくあります。それがポイペトのカジノでした。

現時点でポイペトでの大規模な死者は確認されていませんが、インフラと経済活動は壊滅的な打撃を受けています。

国境付近はいつ再度の攻撃があってもおかしくない状況です。引き続き、最新情報に注意し、国境地帯には決して近づかないようにしてください。観光地アンコールワットから僅か150kmという距離のカジノ施設への爆撃は民間人の危険度も一層高まっています。

2025年12月19日 12:00(現地時間) |著者: Keita Satou

この記事の出典・参考

本記事は以下の報道および公式情報を基に作成しました。

  • Channel NewsAsia
  • Dawn
  • Nation Thailand

この記事を書いた人

keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
タイムラインバンコク編集部
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Keita Satou
タイ在住ライター
タイ在住ライター バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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