バンコク国際モーターショー2026 BYDが2年連続首位 トヨタが2位 日系はホンダの10位が続く
2026年4月5日に閉幕した「第47回 バンコク国際モーターショー2026」。その最終結果は、タイの自動車市場における「変化」がここ数年で起こっています。。
予約台数で2年連続の首位に立ったのは中国EV大手のBYD。一方で、かつての絶対王者トヨタは2位、ホンダに至ってはトップ10の最下位である10位まで沈むという、日系メーカーにとって極めて厳しい現実が突きつけられています。燃料の高騰なども要因の一つですが、過去のランキングと共に解説します。
1. 2026年結果:BYDが2年連続首位、ホンダは10位に
今回の総受注台数は、四輪車だけで過去最高の132,951台を記録しました。しかし、日系メーカーが上位を独占していたかつての光景は、もはや過去のものとなりました。

バンコク国際モーターショー2026 主要リザルト
- 1位 BYD (中国) :17,354台
2年連続の総合1位。圧倒的なブランド力で市場を牽引。 - 2位 TOYOTA (日本) :15,750台
王座奪還を狙うも2位。中国勢の猛追に直面。 - 3位 OMODA JAECOO (中国) :15,088台
新興ながらトヨタに肉薄する3位。驚異的な成長。 - 4位 MG (中国) :10,537台
タイにおけるEV普及の先駆者が4位を死守。 - 10位 HONDA (日本) :5,907台
日系第2の勢力ながら、中国系ブランドの台頭により10位まで後退。
トップ10のうち、日系メーカーはトヨタ(2位)とホンダ(10位)の2社のみ。3位から9位までを中国系ブランドが独占するという、衝撃的なリザルトとなっています。またEV車の予約数の性格な統計はでていないものの50%超えるのではないか?という一部の報道もあります。
2. 加速するEVシフトと「燃料高騰」の影
この劇的な変化の背景には、2026年のタイを直撃している「ディーゼル50バーツ突破」という燃料高騰があります。かつてタイの経済を支えたピックアップトラックや内燃機関車を維持するコストが跳ね上がる中、政府の補助金と維持費の安さを武器にするEVが、消費者の現実的な選択肢となりました。
- 経済性の逆転: 燃料高により、ガソリン車からEVへの乗り換えが最大の「節約策」に。
- インフラの拡充: 都市部を中心に急速充電スポットが整備され、EVの利便性が向上。
- 新興勢力の魅力: 中国メーカーは日系を上回るスピードで最新機能を搭載したモデルを投入しています。
3. 過去10年の変遷:受注ランキングTOP5の推移
2017年から2026年までの受注ランキングを振り返ると、タイ市場がどれほどの速度で変化してきたかが鮮明になります。2025年を境に、主役は完全に交代しました。
- 2026年: 1位 BYD / 2位 Toyota / 3位 Omoda & Jaecoo / 4位 MG / 5位 Changan
- 2025年: 1位 BYD / 2位 Toyota / 3位 GAC / 4位 Changan / 5位 Honda
- 2024年: 1位 Toyota / 2位 BYD / 3位 Honda / 4位 MG / 5位 Mitsubishi
- 2023年: 1位 Toyota / 2位 Honda / 3位 MG / 4位 Suzuki / 5位 GWM
- 2022年: 1位 Toyota / 2位 Honda / 3位 Mazda / 4位 Isuzu / 5位 Mitsubishi
- 2021年: 1位 Toyota / 2位 Mazda / 3位 Honda / 4位 Isuzu / 5位 Suzuki
- 2020年: 1位 Toyota / 2位 Mazda / 3位 Honda / 4位 Suzuki / 5位 Isuzu
- 2019年: 1位 Toyota / 2位 Mazda / 3位 Honda / 4位 Mitsubishi / 5位 Isuzu
- 2018年: 1位 Toyota / 2位 Honda / 3位 Mazda / 4位 Isuzu / 5位 Mercedes-Benz
- 2017年: 1位 Toyota / 2位 Honda / 3位 Mazda / 4位 Isuzu / 5位 Mercedes-Benz
2024年まではトヨタ、ホンダ、マツダが上位を独占していましたが、2025年にBYDが初の首位に。2026年の今回は、日系の苦境がより際立つ結果となりました。
まとめ
私がタイに初めて来た際には、街中に日本のメーカーの車があふれかえってました。日本より高額な筈のタイの車がどうしてこんなに普及しているのか?と疑問に思ったものです。しかしながらコロナ渦以降から徐々に見覚えのないエンブレムのメーカーの車がバンコクを走るようになり、最近の旅行者のアテンドの際にも高速道路でBYDの車の多さに旅行者が驚いていました。いずれランキングを上位独占する日が来るかもね等と話していたのはほんの3-4年前の出来事でした。こういったネガティブなニュースは日本ではあまり報道されないかもしれませんが、海外在住者はゲームチェンジの波を日本以上に感じているかもしれません。また日本車があふれかえるバンコクに戻ってほしいものです。
著者プロフィール

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
- ライター紹介:https://enjoy-bkk.com/about/
- Facebook:https://www.facebook.com/thaimlinebkk
出典・参考サイト
- Bangkok Post / Autolife Thailand / Grand Prix International (2017-2026)
- Bangkok International Motor Show

