バンコク都内で新生児遺棄相次ぐ 防犯カメラ映像と記録から母親を特定中
2025年11月15日、バンコク都内の異なる2つの場所で、新生児が相次いで遺棄されるという非常に痛ましい事件が発生しました。タイの主要メディアが報じています。
1件はトイレの貯水タンクから生きた状態で救出されましたが、もう1件はゴミ箱から遺体で発見されました。警察は現在、防犯カメラ(CCTV)の映像などから母親の特定を急いでいます。
1. ラートクラバン区:
トイレの貯水タンクから女児救出
Tnewsなどの報道によると、11月15日の午後1時半ごろ、ラートクラバン区ソイ・ラートクラバン38にあるビルの3階トイレで新生児(女児)が発見されました。
発見は非常に衝撃的で、赤ちゃんは洋式トイレの貯水タンク(แทงค์น้ำชักโครก)の中に遺棄されていました。
建物の利用者が発見して通報し、駆けつけた救助隊によって赤ちゃんはタンクから救出されました。幸いにも命に別状はなく、ラートクラバン病院に緊急搬送され、治療・保護されています。
警察は、母親がトイレ内で出産した後、証拠を隠すために赤ちゃんをタンク内に遺棄し、現場から逃走した可能性が高いと見ています。
2. ラックシー区:
ゴミ箱から男児遺体発見
一方、同日11月15日の朝8時ごろ、ラックシー区チャーンワッタナー通りソイ10の路上ゴミ置き場でも新生児が発見されました。
ごみ収集員が、青いプラスチックゴミ箱の中にあった黄色いコンビニ袋を開けたところ、布とビニールで二重に包まれた新生児(男児)の遺体を発見しました。へその緒が付いたままで、血痕もあったと報じられています。
母親の特定進む
所轄の警察署(ラートクラバン署およびトゥンソーンホン署)は、両事件について正式に捜査を開始しました。現在、現場周辺の防犯カメラ(CCTV)の映像解析や出入り記録、近隣住民への聞き取りを通じて、それぞれの母親の特定を急いでいます。
まとめ
とても悲しい事件です。とても子供を大切にするイメージが崩れかねないショッキングな事件です。生存した新生児の健康回復。事件の真相解明と再発防止策を願うばかりです。
バンコク都内の別々の場所で、同日に2件もの新生児遺棄事件(1件は救命、1件は死亡)が発生したことに、タイ社会は大きな衝撃を受けています。警察は母親の特定と、遺棄に至った動機(望まない妊娠や経済的困窮など)の解明を進めています。
この記事の出典
- Bangkok Post
- Matichon Online
- Tnews
- Khaosod
- Ch7 NEWS
この記事を書いた人
keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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