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Thaim Line Bangkok
Thaim Line Bkk(タイムライン バンコク)
世界中の人が訪れる人気観光スポットのサファリワールド
しかし、この誰もが安全と笑顔を求める場所で、痛ましい悲劇が起こりました。
2025年9月10日(水)午後1時頃、サファリワールドのドライブスルーゾーンで、勤続20年以上のベテラン飼育員、ジェン・ランカラーサミーさん(58歳)がライオンに襲われ、命を落とすという痛ましい事故が発生しました。 この悲報は、タイ国内外に大きな衝撃を与え、安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしています。

「サファリワールド」とは、広大な敷地内に「サファリパーク」と「マリンパーク」の2つの施設を内包する大規模なテーマパークです。
サファリパークには、200頭以上のキリンの群れが圧巻の景色を作り出し、トラやクマ、鳥、そして様々な草食動物たちが全長8kmの広大なパーク内で放し飼いにされています。車で間近に動物たちを見て回れるため、お子様連れにも非常におすすめの、暑いバンコクでのサファリ体験やキリンへの餌やりなどが日本人にも人気の動物園です。
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警察は事故現場の詳細な調査を進めており、サファリワールドの安全プロトコルが適切に遵守されていたか、施設の安全設備に不備がなかったかなど、多角的に事故原因を究明する方針であると伝えられています。また、同僚への聞き取り調査も行われ、ジェンさんの勤務態度やライオンとの普段の関係性についても情報収集が進められているようです。
サファリワールドは事故発生後、直ちにドライブスルーゾーンの一部を閉鎖し、安全対策の再確認に乗り出していると伝えられています。同園は、亡くなられた飼育員とその家族に対し、最大限の支援を行う意向を示しています。
バンコク・サファリワールドで発生した飼育員の死亡事故は、人気の観光スポットでの悲劇として、タイ国内外に大きな衝撃を与えています。勤続20年以上のベテラン飼育員が命を落としたことは、野生動物と接する業務におけるリスクの高さと、安全管理の究極的な重要性を再認識させられました。
私自身、サファリワールドには何度か足を運び、タイを訪れる友人をアテンドする際の定番スポットでもありました。キリンへの餌やりや放し飼いの動物を間近に見られる体験は、非常に魅力的でしたが、タイ人と外国人との間で入場料が大きく異なる点には、正直なところ不満を感じていたのも事実です。しかし、今回の痛ましい事故は、そのような料金体系の不満以上に、安全への意識を根底から問い直すものとなりました。
サファリワールドには、今回の事故原因の徹底的な究明と、再発防止に向けた抜本的な安全対策の強化が求められます。また、タイには他にも、象に触れ合う体験や餌やり、高所からのキリンへの餌やり、ワニへの餌やりなど、動物と密接に触れ合える危険を伴う施設が多数存在します。これらの体験はスリルがあり魅力的ですが、日本とは異なり「安全は施設が保証するものではなく、自分で守るもの」という認識を持つことが非常に重要です。
私たち訪問者側も、動物園やサファリパークでは常に施設のルールを厳守し、動物に不用意に近づかないだけでなく、「安全」とは何かを自ら判断し、常に意識を高めることが求められます。亡くなられたジェン・ランカラーサミーさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして、この悲劇が、動物と人間が共存する環境における安全への意識を一層高めるきっかけとなることを願います。
keitasatou:タイムラインバンコク編集者
バンコク在住10年以上ライター、バンコクで複数のSNSを運用しておりフォロワー総数は7万人以上。ライターという特殊な職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。Facebook