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ミス ユニバースの王冠をバンコクのタクシーで忘れるもタイ観光警察が迅速対応で返却

ミス・ユニバース・スリランカ2025のリハシャ・リンゼイ=ホワイトさんが王冠をつけてポーズをとる写真。「ミス ユニバースの王冠をバンコクのタクシーで忘れるもタイ観光警察が迅速対応で返却」というテキストが重ねられている。出典:missosology.org
Thaim Line Bangkok

バンコク旅行中や在住者が一度はヒヤリとするかもしれない「タクシーへの忘れ物」。しかし今回、なんと現役のミス・ユニバース・スリランカが、コンテストで使用する「王冠」そのものを置き忘れるという一大事が発生しました。

誰もが青ざめるような状況ですが、タイが誇る「観光警察」の迅速かつ的確な対応により、わずか1日で無事に持ち主の元へ返還されるという、驚きの結末を迎えました。

このニュースの詳細と、私たちがバンコクでタクシーに忘れ物をした際に役立つ教訓についてお伝えします。

事件の概要:サイアムで起きたハプニング

  • 発生日時: 2025年10月19日 午後1時48分頃
  • 場所: バンコク中心部、サイアムスクエア・ソイ3付近
  • 紛失者: リハシャ・リンゼイ=ホワイトさん(Lihasha Lindsay-White / ミス・ユニバース・スリランカ2025)
  • 紛失物: ミス・ユニバースの王冠、深緑色のドレス
  • 経緯: サイアムでタクシーを降車した際、後部座席に上記の品物をうっかり置き忘れてしまった。

タイ観光警察、驚異のスピード解決!

王冠がないことに気づいたリンゼイ=ホワイトさんは、直ちにタイの**観光警察ホットライン「1155」**に通報しました。

通報を受けた観光警察第2課は、すぐさま行動を開始。

  1. 管轄のパトゥムワン警察署にて、通訳を介して正式に被害届を受理。
  2. 降車地点周辺のCCTV(防犯カメラ)映像を解析し、該当するタクシーのナンバープレートを特定。
  3. 車両情報から運転手のブンチュエン・マートラカムチャンさんを迅速に割り出し、連絡を取りました。

その結果、通報からわずか1日後の翌10月20日、バンコク南観光警察署にて、王冠とドレスは無事にリンゼイ=ホワイトさん本人に返還されました。

タイ観光警察の公式Facebookページには、安堵の表情を浮かべるリンゼイ=ホワイトさんと警察官、そして協力したタクシー運転手ブンチュエンさんの写真が掲載されています。

【重要】バンコクでタクシーに忘れ物をしたら?

今回のミス・ユニバースの一件は、タイ観光警察の優秀さを示すとともに、私たち旅行者や在住者にとっても重要な教訓を与えてくれます。

① まずは落ち着いて「1155」に電話!

タクシーに忘れ物をしたことに気づいたら、焦らず**観光警察ホットライン「1155」**に電話しましょう。24時間対応で、英語での対応も可能です。

電話の際には、以下の情報をできるだけ正確に伝えると、捜索がスムーズに進みます。

  • 忘れ物をした日時場所(乗車・降車地点)
  • タクシーのや**ナンバープレート**(覚えていれば最重要!)
  • 忘れ物の詳細(品物、色、形など)

② ナンバープレートの記録が鍵!

流しのタクシーに乗る場合は、**降車時にナンバープレートを覚えておく、またはスマートフォンのカメラで撮影しておく**ことを強く推奨します。これが忘れ物捜索の最大の鍵となります。(例:ทษ 1234 กทม)

③ 配車アプリなら履歴が残る

GrabやBoltなどの**配車アプリを利用すれば、乗車履歴(車両・運転手情報、時間、ルート)が自動で記録される**ため、忘れ物をしてしまった際の追跡が格段に容易になります。流しのタクシーが不安な方は、アプリ利用がおすすめです。

④ 降車前の最終確認も大切

基本的なことですが、タクシーを降りる前に、慌てずに座席周りや足元に忘れ物がないかを確認する習慣をつけることが最も大切です。

まとめ

個人的な経験ですが、さすがに王冠を忘れたことはありませんが、私や知人を含め、バンコクのタクシーにスマートフォンを忘れたことは4〜5回あります。残念ながらカバンごと忘れたノートPCは戻ってきませんでしたが、スマートフォンに関しては、知人のケースも含めて幸運にもすべて戻ってきました。その際、最も効果的だったのは、忘れ物に気づいてすぐに、タイ語を話せる人に頼んで自分の携帯電話にかけてもらうことでした。

今回のニュースは、ミス・ユニバース・スリランカの王冠という、普通では考えられない珍しく高価な忘れ物が、タイ観光警察の見事な連携プレーとCCTV技術によってわずか1日で持ち主の元に戻ったという点で、特筆すべき事例です。これはタイの警察の能力の高さを示すとともに、バンコクを訪れる観光客にとっても心強い話と言えるでしょう。

私たちも、万が一タクシーに忘れ物をしてしまった場合に備えて、観光警察「1155」の番号を控え、そして何より降車時のナンバープレート確認(または配車アプリ利用)という自衛策を習慣づけることが重要です。

出典・参考サイト

この記事を書いた人

keita satou(タイムラインバンコク編集部)

バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。

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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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