SNSで「闇医者」を名乗りバンコクで覚醒剤を注射するデリバリーサービスを行う男を逮捕
SNSで「闇医者」を名乗りバンコクで覚醒剤を注射するデリバリーサービスを行う男を逮捕
2025年10月7日、バンコク首都警察の麻薬取締部隊は、SNSを通じて覚醒剤(メタンフェタミン、通称:アイス)の出張注射サービスを提供していた通称「ドクター・ゴルフ」と呼ばれる39歳の男を逮捕したと発表しました。顧客の自宅やホテルにまで出向くという悪質かつ大胆な手口が、タイ社会に衝撃を与えています。
SNSで「闇医者」と宣伝、悪質な犯行手口
警察によると、容疑者の手口はSNSを巧みに利用したものでした。
- 客の募集: X(旧Twitter)などのSNS上で、「どんな気分でも打てる闇医者(หมอเถื่อนรับฉีดยาทุกฟีล)」と自称し、顧客を公然と募集。
- 出張サービス: 依頼を受けると、覚醒剤や注射器を持って客の自宅やホテルへ直接出向き、ベッドの上などで覚醒剤を注射する「デリバリーサービス」を提供。
- 動画の公開: さらに、性的行為の最中に薬物を注射する様子などを自ら撮影し、その動画をSNS上に公開することで、新たな顧客を引きつけるという極めて悪質な宣伝活動を行っていました。
おとり捜査で現行犯逮捕
バンコク首都警察は、「SNS麻薬撲滅キャンペーン」の一環としてサイバーパトロールを強化する中で、このサービスを発見。捜査員が客を装って容疑者に接触し、おとり捜査を実施しました。そして、約束の場所に現れた容疑者を覚醒剤所持などの容疑で現行犯逮捕しました。
逮捕歴5回の常習犯だった
警察の調査によると、「ドクター・ゴルフ」を名乗るこの男には、過去に麻薬の使用・所持、さらには人身売買法違反など、実に5回もの逮捕歴があったことが判明。服役後も反省することなく、より過激な宣伝と動画を使って犯行をエスカレートさせていたとみられています。
まとめ:若者を狙うSNS上の新たな脅威
バンコク首都警察は、「SNSを利用した麻薬販売は、若者層に広がる新たな社会的脅威である」と述べ、今後もサイバーパトロールを強化し、同様の犯罪の徹底的な取り締まりを進める方針を明らかにしました。タイ在住者はもちろん、旅行者も、SNS上での不審な誘いには絶対に応じないよう、改めて注意が必要です。
タイでは大麻解禁の報道などもあり、日本人は麻薬犯罪に関して寛容なイメージを誤って持つ旅行者が多いですが、実際は日本以上の厳罰になるケースも多々あります。もちろん日本でも犯罪行為として罰せられるケースもありますので開放的な気分になってついついなんて事の無いように気を付けたいものです。
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この記事を書いた人
keita satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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