あわや運び屋で逮捕?タマリンドペーストに隠された違法薬物 買い物代行・運び屋のリスクとは
タイと日本を結ぶ「買い物代行・持ち帰り便」が、覚醒剤密輸の運び屋として利用されそうになった事件が報じられました。荷物を預かった女性が不審に気づき、警察へ通報したことで大事には至りませんでしたが、在タイ日本人や旅行者にとって他人事ではないリスクを示す事例です。
事件の概要
報道によると、タイから日本へ商品を運ぶ「買い物代行・持ち帰り便」を行っていた女性のもとに、依頼された荷物が届きました。女性が荷物をスーツケースに詰め替える際、タマリンドペーストの容器が不自然に重いことに気づき、確認したところ、ペーストの下から白い固形物が見つかりました。
簡易検査の結果、この固形物からは覚醒剤の陽性反応が出て、総重量は約2キログラムに上ったと報道されています。女性はいったん荷物を保管したのち、警察へ相談し、荷物の検査を依頼しました。
報道によると、その後の捜査により関係者とみられる男性1人が逮捕され、複数人に逮捕状が出ているとのことです。警察は、荷物の送り主や薬物の出所の特定を進めています。
なぜ気づかれずに運ばれそうになったのか
報道では、依頼のやり取りがSNSを通じて行われ、依頼者と運搬者が直接顔を合わせていなかったとされています。荷物は食品や日用品と一緒に、ごく普通の「タイ土産の詰め合わせ」に見える形で渡されていたと伝えられています。
買い物代行・持ち帰り便は、正規の国際宅配便に比べて検査が入りにくいと見られており、こうした特性が悪用された可能性があると報じられています。
旅行者・在住者が注意すべきポイント

- 知人やSNS経由で「荷物を運んでほしい」と頼まれても、中身を必ず自分で確認する
- 依頼者・発送者・配送者が異なる荷物は特にリスクが高い
- 「開けないでほしい」「そのまま渡してほしい」と言われた荷物は受け取らない
- 食品・化粧品・調味料などの容器も、密輸に悪用される可能性がある
- 正規の国際宅配便や、追跡番号が明確なサービスを利用する
タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。
まとめ
今回の事件は、荷物を預かった女性自身が異変に気づき、通報したことで大きな事件を未然に防いだケースです。一方で、買い物代行や持ち帰り便を通じて、知らないうちに密輸に関与させられるリスクは常に存在します。
在タイ日本人や駐在者の立場から見ると、SNSを通じた個人間の荷物依頼は、報酬が少額であっても安易に引き受けるべきではないと感じます。特に食品や土産物は「普通の荷物」に見えやすいため、預かる際は必ず中身を確認する習慣が重要です。また知人であっても原則的に指定された物を運ぶという行為は避けたほうが賢明です。
先日も、タイ航空のCAによる逮捕や過去には日本人が被害合ったケースもあります。またSNS等では荷物が入りきらなかった外国人の自分の余剰分に詰めてあげたなどの投稿も見られますが、危険なので本当にやめてください。また薬物だった場合は検挙される国によっては極刑もありえます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 買い物代行・持ち帰り便はそもそも違法ですか?
行為自体が直ちに違法というわけではありませんが、荷物の中身によっては密輸などの犯罪に関与したとみなされる可能性があります。
Q2. 中身を知らなければ罪に問われませんか?
報道によると、「知らなかった」という主張だけでは免責されるとは限らず、捜査対象になり得るとされています。
Q3. どんな荷物に注意すべきですか?
食品、調味料、化粧品など、密封された容器類は特に注意が必要です。重さや密封状態に不自然な点がないか確認してください。
Q4. 依頼を受けるときの注意点は?
依頼者と直接会っていない、または発送者と配送者が異なる場合は、特に警戒が必要です。
Q5. 不審な荷物に気づいたらどうすればいいですか?
速やかに最寄りの警察へ相談することが推奨されます。今回の事件でも、女性の通報が被害拡大を防ぎました。
出典・参考サイト
- The Thaiger
- Thai PBS

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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