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データで見るタイ 飲酒、喫煙、ヤードム、浮気、宝くじ購、SNSの利用率から国民性をAI分析

「タイの統計データクイズ」というサムネイル画像。飲酒率、喫煙率、浮気率などの項目と、約16%から約90%までの選択肢が並べられ、「正解は記事内にあります」と書かれている。
Thaim Line Bangkok

クイズの正解画像はこちらです

。タイの統計データを線結びクイズ形式で紹介するサムネイル画像。飲酒率、喫煙率、浮気率などの項目と、シャッフルされたパーセンテージ(約16%から約90%)が並んでいる。
タイの統計データクイズの正解画像(線結びクイズ)

本記事では、2024年から2025年にかけて発表されたタイの最新の社会統計データを集約。飲酒、喫煙、ヤードム、浮気、宝くじ、SNS利用率といった様々なデータから、タイの国民性について様々なAIによって分析(プロファイリング)してみました。

タイの社会・文化に関する統計データ

まずは、タイ国民の日常生活や文化に根差した統計データを見ていきましょう。

飲酒率:約35%(15歳以上)

タイ国家統計局(NSO)とThaiHealthの2024年の調査によると、15歳以上の人口における飲酒率は35.2%(約2,090万人)でした。一方で、若年層(15~24歳)の飲酒率は24.8%と、近年減少傾向にあることも報告されています。

喫煙率:約16%(紙巻き微減・電子タバコ急増)

タイの喫煙率は統計によって数値が異なりますが、NSOの2024年データなどによると成人(18歳以上)の喫煙率は約16.7%と推定されています。公衆衛生省などの調査では、紙巻きタバコの喫煙率は減少傾向にあるとされています。しかし、その一方で電子タバコの使用者が急増しており、2024年には約40万人に達したと報告されています(2021年は約7.8万人)。若年層への急速な普及が社会的な課題となっています。

注意:タイでは電子タバコによる喫煙は違法行為です。

ヤードム(嗅ぎ薬)使用率:約70%(都市部)

タイ独自の文化ともいえるハーブ吸入剤「ヤードム」。ニールセンリサーチ(2024年)によると、タイ国民のうち使用率は都市部に集中しており約70%が使用していると言われています。平均で月に2スティックを消費しているとされます。観光客のお土産としても人気ですが、国民の生活に根付いたアイテムであることがわかります。

宝くじ(フアイ)購入率:約25%(成人)

タイの政府発行の宝くじ(フアイ)は、単なるギャンブルを超えた国民的な娯 lạcです。タイ商工会議所大学などの調査によると、タイの成人の約23%~25%(約4人に1人)が定期的に宝くじを購入していると推定されています。

SNS利用率:90%(16歳以上)

タイは世界有数の「SNS大国」です。DataReportal(2025年)などによると、16歳以上のインターネットユーザーにおけるLINEの利用率は90.6%、Facebookの利用率は90.7%と、ほぼ飽和状態です。また、The Nation(2025年8月)によると、タイのTikTok利用率はアジアで第1位、世界でも第2位であり、情報拡散の主要なプラットフォームとなっています。

浮気率:51%(成人)

次に、世界的な調査データの中で、タイが際立った数値を示している項目を見ていきます。

2024年にBedBibleやWorld Population Reviewなどが発表した国際調査によると、タイは「パートナーがいる(既婚または交際中)人のうち、浮気(不倫)の経験がある」と回答した人の割合が51%に達し、調査対象国の中で世界第1位であると報じられました。


バンコクの交通渋滞:世界2位

TomTomが発表した2024年の世界渋滞指数ランキング(2025年1月発表)で、バンコクは世界で2番目に渋滞が深刻な都市とされました。バンコクのドライバーは、年間で平均96時間(丸4日分)をラッシュアワーの渋滞によって失っている計算になります。

交通事故死亡率:世界ワーストレベル

世界保健機関(WHO)の統計によると、タイの人口10万人あたりの交通事故死亡率は32.7人(2022年発表など)に達し、長年にわたり世界ワースト10位以内となっています。特に死者全体の70%以上がバイク事故によるものであり、その危険性は突出しています。

各AIによるタイ国民性の分析(プロファイリング)

AI「ChatGPT」の分析:

【国民性の特徴】:
タイ人は、日常の中でストレスを笑いに変える“感情の柔軟民族”である。規律より調和を重んじ、矛盾を受け入れながら幸福を維持する。快楽的でありながら、根底には仏教的な平静が流れている。

【関連性の解釈】:
飲酒・喫煙・宝くじ・SNSといった行動データは、いずれも「瞬間的幸福」の追求に集約される。渋滞や事故などの慢性ストレスを、ヤードムやSNSを通じて“即時的な癒やし”へ変換している。浮気率の高さや電子タバコの違法普及も、「法よりも空気」「完璧より調和」を優先する文化的行動として整合的だ。

【他国との比較】:
日本や韓国が「規範遵守・抑制文化」であるのに対し、タイは「寛容・即興文化」の代表格。欧米が“自己主張による自由”を重んじるのに対し、タイは“他者許容による自由”を選ぶ。これは、仏教的因果観とSNS社会の承認構造が融合した独自の「穏やかな快楽主義」であり、“マイペンライ(気にしない)”は哲学的な感情制御システムとして機能している。

【一言総評】:
「混沌の中で平静を保つ、“微笑むリアリスト”」

AI「Gemini」の分析:

【国民性の特徴】:
伝統的な「マイペンライ」が極度の都市型ストレスに適応した形態。コントロール不能な現実(渋滞・事故)を、即時的な快楽・気晴らし(ヤードム・SNS)で中和し共存する国民性。

【関連性の解釈】:
「交通渋滞(高ストレス)」と「SNS(精神的逃避)」、「ヤードム(即時リフレッシュ)」が強く連動。深刻な現実(事故)を許容するため、浮気や宝くじといった「個人の快楽(サヌック)」への寛容性が高い。

【他国との比較】:
規範やルールを重視する日本と比べ、タイは個人の「快楽(サヌック)」や「トレンド(電子タバコ)」を優先する傾向が顕著。浮気率(世界1位)や宝くじ(25%)への寛容さは、日本や欧米の倫理観よりも「マイペンライ」の精神が強く作用していることを示す。深刻な交通渋滞(世界2位)は、インフラ整備における集団的規範よりも個人最適化が進んだ結果とも言える。

【一言総評】:
「高ストレスな現実を「即時デトックス」で乗りこなし、規範よりも「今この瞬間の快楽」を優先する、究極の現実適応主義者。」

AI「Comet」の分析:

【国民性の特徴】:
タイ人は“今を楽しむ楽観主義”と“現実的な適応力”が共存した多面的気質。ストレスも自分流でやり過ごす柔軟性が強い。

【関連性の解釈】:
高い浮気率や宝くじ人気、「サヌック」精神が根底にあり、飲酒・ヤードム・SNS依存は都市的ストレス社会の独自対応策。伝統と最先端が巧みに混在。

【他国との比較】:
浮気率・SNS普及・交通渋滞・事故死亡率はいずれも世界トップクラス。規範や秩序意識は日本や韓国に比べて柔軟で、楽しみ・快適さ・現実受容の優先順位が高い。ストレス耐性や発散法への工夫が他国より顕著だが、倫理観や社会的ルール順守はやや寛容。伝統への郷愁とデジタルの先進性を同時に追求する姿が国際的にユニーク。

【一言総評】:
「柔軟かつ寛容、“今の幸せ”を最大優先する多面型楽観社会」

AI「Grok」の分析:

【国民性の特徴】:
タイ人は「マイペンライ(気にしない)」の精神が強く、ストレス耐性が高く、日常の娯楽(宝くじ25%、浮気51%)を重視。デジタルネイティブ(SNS90%)で伝統(ヤードム70%)と現代を融合させる柔軟性を持つが、交通渋滞・事故の高さからルール遵守が緩い側面も。

【関連性の解釈】:
交通渋滞(世界2位)と事故死亡率(32.7人/10万)は都市ストレスを生み、ヤードム70%やSNS90%で即時解消。飲酒35%・喫煙16%の若年減少は健康志向を示すが、浮気51%・宝くじ25%は「サヌック(楽しい)」の価値観がリスク行動を許容する心理を形成。

【他国との比較】:
タイの飲酒率35%は世界平均(男性8.2L/年消費相当の約40%定期飲酒)と近く、日本(7.85L/人、男性73%有害飲酒)より低いが、喫煙16%は世界平均19.6%・日本16.7%並み。浮気51%は世界平均20-30%(男性20%、女性10%)を上回り、日本(推定20-30%)より高く、価値観の寛容さが際立つ。SNS90%は世界平均63%・日本88%を上回りデジタル先進。一方、交通死亡率32.7/10万は世界平均17.4/10万・日本2.6/10万の倍以上で、安全意識の低さが国際的に課題。

【一言総評】:
「「微笑みの裏に潜む冒険心」—タイの国民性は、日常のストレスを大らかに乗り越え、伝統と革新を織り交ぜる魅力を持つが、社会的リスクを軽視する傾向が改善の鍵となる。」

まとめ:データから読み解くタイの国民性(AI分析)

これらの統計データを総合的に分析すると、タイの国民性に関するいくつかの興味深い仮説が浮かび上がってきます。

  • 「今を生きると楽しさと居心地優先」の精神
    世界1位の浮気率や、国民的娯楽である宝くじの人気(成人の約25%が購入)は、「今が楽しければ良い」という「サヌック」の精神や、物事を深刻に捉えすぎない「マイペンライ」という価値観が背景にあると推測できます。
  • ストレス社会との共存
    一方で、世界最悪レベルの交通渋滞や交通事故死亡率は、この「マイペンライ」の精神がインフラ整備やルール遵守の面で負の側面に現れた結果とも言えます。日常的にヤードム(嗅ぎ薬)で気分転換を図る文化(普及率70%)や、SNS(特にTikTok)への高い依存度は、この深刻な渋滞社会のストレスを解消するための行動様式として発達した可能性があります。
  • 伝統と最先端の混在
    飲酒や宝くじといった伝統的な娯楽が根強く残る一方で、若年層の紙巻きタバコ離れと電子タバコへの移行、そして世界トップクラスのSNS普及率(LINE/Facebook 90%超)に見られるように、新しいテクノロジーやトレンドを躊躇なく受け入れる柔軟性も持ち合わせています。

これらのデータは、タイが決して単純な「微笑みの国」ではなく、伝統と最先端、深刻な社会問題とそれを許容する大らかさが共存する、非常に多面的で複雑な魅力を持つ国であることを示しています。

著者のまとめ

タイ語でよく聞くフレーズのサバイ(心地よい)・サヌック(楽しい)・マイペンライ(大丈夫)という言葉に代表されるデータとAI分析だと感じました。若年層は伝統的な風習にデジタル要素を取り入れ喫煙率や飲酒率は日本同様に低下傾向にあります。これからのタイのトレンドを見抜くにはやはりSNSといったところでしょうか。

免責事項

本記事に掲載されている統計データは、文末に記載の各種外部調査機関および報道機関の公表値に基づいています。当サイトが独自に調査したものではありません。

また、各AIによる分析(プロファイリング)は、提供されたデータに基づく推論であり、特定の事実を断定したり、将来の結果を保証したりするものではありません。分析内容は参考情報の一つとしてご覧ください。

この記事の出典

  • DataReportal (2025)
  • GWI (2024 Q3)
  • The Nation (2025)
  • TomTom Traffic Index (2024)
  • WHO (2022)
  • タイ国家統計局 (NSO) (2024)
  • ThaiHealth (2024)
  • BedBible / World Population Review (2024)
  • ニールセンリサーチ (2024)

この記事を書いた人

keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
タイムラインバンコク編集部
Facebook(keita satou)

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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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