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タイ政府、外国人観光客向けに仮想通貨→バーツ換金制度を発表 18か月パイロット導入へ【上限55万バーツ】

バンコクの高層ビル群を背景に、仮想通貨ウォレットを表示するスマートフォンを持つイラスト。タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨→バーツ換金制度を開始予定と知らせる告知画像。
Thaim Line Bangkok

【バンコク発】タイ政府は2025年8月18日、外国人観光客が保有する仮想通貨(暗号資産)をタイバーツに換金し、現地店舗で支払いに使える新たな制度を発表しました。期間は18か月換金上限は55万バーツ(約1.7万ドル/約250万円)と設定され、観光消費を促進しつつマネーロンダリング対策を両立させる狙いです。


ポイントまとめ

  • 期間:18か月の試験導入
  • 上限:換金額は55万バーツまで(約1.7万ドル/約250万円)
  • 仕組み:タイ国内の取引所経由でウォレットに入金 → 加盟店で決済

制度の概要

観光客はタイに到着後、国内の暗号資産取引所を通じて仮想通貨をバーツに両替し、資金をオンラインウォレットに移すことができます。その後、提携店舗でスマホ決済が可能になります。

「このプロジェクトは観光を後押しする」

ピチャイ・チュンハバジラ財務相(会見コメント)

背景と狙い

  • 観光収入の回復:2019年の訪タイ外国人数3,990万人に比べ、2025年は3,300万人に下方修正。
  • 利便性の向上:現金両替やカード制約を避け、入国直後から消費を活発化。
  • マネロン対策:換金上限設定によりリスクを抑制。

未確定の要素

  • 開始時期:一部報道は2025年第4四半期スタートと伝える。
  • 対応する仮想通貨銘柄や対象ウォレットは未発表。
  • 月間/取引ごとの細かい上限制限はメディア間で差異あり。

出典

  • Reuters「Thailand to launch crypto-to-baht conversion for foreign tourists」
  • The Nation Thailand「Crypto-to-Baht scheme to boost tourism」
  • Cointelegraph「Thailand to launch crypto payment sandbox (TouristDigiPay)」

更新日:2025年8月19日

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タイムラインバンコク編集部
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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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