【速報】バンコクで日本人2名を麻薬密売容疑で逮捕。海外への密輸に関与か
2025年11月27日、タイ麻薬取締委員会(ONCB)は、バンコク都内で日本人男性2名を逮捕したと発表しました。
容疑は、国際的な麻薬密売ネットワークへの関与。その背後には日本の「ヤクザ」の存在があり、日本・タイ・韓国の3カ国による合同捜査が実を結んだ形となりました。
事件の概要:高級コンドミニアムでの逮捕
逮捕されたのは46歳と47歳の日本人男性2名です。ONCBの発表によると、逮捕劇は11月22日にバンコク市内の2箇所で同時に行われました。
- 逮捕現場:
1人はラクシー地区のホテル前、もう1人はラマ3世通りの高級コンドミニアム内で身柄を拘束されました。 - 活動拠点:
2人はパタヤ(チョンブリ県)を拠点とし、日本人を含む外国人観光客へ覚醒剤などを密売していた疑いが持たれています。
「ヤクザ → 韓国」国際ルートの解明
今回の逮捕は、単なる密売人の摘発ではありません。今年6月から続く、日・タイ・韓国当局による大規模な合同捜査の一環です。
捜査当局が描く犯罪の構図は以下の通りです。
- 日本のヤクザ組織:
主犯格として麻薬を供給。 - タイ在住グループ:
今回逮捕された2名などが「中継地点」として機能。オンラインでの大麻販売なども手がけていた疑い。 - 韓国への密輸:
最終的な目的地の一つが韓国であり、現地で小規模ディーラーに卸されていました。
なお、資金面で重要な役割を担っていたとされる韓国人の共犯者は現在も逃走中であり、捜査は継続しています。
資産200万バーツを押収
逮捕翌日の11月23日、警察はチョンブリ県内の拠点を家宅捜索しました。
違法薬物そのものは発見されませんでしたが、犯罪収益と見られる約200万バーツ(約960万円)相当の資産(現金、車、バイク、銀行通帳など19点)が押収・凍結されました。
まとめ
ONCB事務局長は「タイを国際犯罪の拠点にはさせない」と強い決意を語っています。
タイでは大麻が一部解禁された影響もあり、「薬物へのハードル」が下がっているように見える場面があります。しかし、覚醒剤などのハードドラッグに対する取り締まりは日本以上に厳しく、死刑判決が出ることも珍しくありません。
また、今回のように「高級コンドに住む日本人」が実は犯罪組織の一員だったというケースは、残念ながら氷山の一角かもしれません。怪しいビジネス話や、出所不明の荷物の運搬依頼などには絶対に関わらないよう、改めて注意が必要です。
この記事の出典
- The Thaiger
- FNN Prime Online
この記事を書いた人
keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
タイムラインバンコク編集部
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