【パタヤ】ウォーキングストリートでレディボーイ31人を連行、観光客からの苦情相次ぎ警察が本腰
2026年4月1日の未明(午前4時頃)、パタヤの夜を象徴する繁華街ウォーキングストリート(Walking Street)で、警察による大規模な一斉取り締まりが実施されました。ここ数週間、外国人観光客を狙った窃盗や強引な客引き、さらには暴行事件が相次いで報告されていたことを受け、当局が治安維持に向けて本腰を入れた形です。

1. 31人を一斉連行。身元確認と記録による抑止
パタヤ市警察のアネーク署長とバンラムン郡のアヌサック郡長が率いる30名以上の合同チームは、路上で観光客への迷惑行為が疑われるトランスジェンダー(レディボーイ)のグループを中心に検問を実施。合計31名の身柄を拘束し、署へ連行しました。
- 身元情報のデータベース化: 全員の経歴を記録。再犯時の特定を容易にし、ブラックリスト化による抑止を狙う。
- 薬物検査の実施: 一部の不審者に対してはその場で検査を実施。
- 厳重警告: 観光客の安全を脅かす行為に対し、強い警告が与えられました。
2. 日本人を含む観光客を狙った悪質な事件が背景
今回の取り締まり強化の背景には、限界点に達したトラブルの急増があります。3月には日本人観光客も被害に遭っています。
パタヤ:直近のレディボーイとのトラブル・事件
- 【2/1前後】中国籍男性:全裸でロビーへ逃走(強奪・逮捕済)
場所: パタヤ市内ホテル
内容: 現金1万BとiPhone 15を強奪。被害者が全裸のままロビーへ逃げ込み助けを求める衝撃的な展開。2/26に容疑者が逮捕されました。 - 【2/17頃】中国籍男性:頭部殴打の重傷(負傷・捜査中)
場所: パタヤ市内ホテル
内容: 現金2万Bを奪われた際、頭部を激しく殴打され負傷。現在も犯人の行方を捜査中。 - 【2/24未明】ドイツ籍男性:ビーチでの集団暴行(特定済)
場所: パタヤ市内コンドミニアム〜ビーチ
内容: 金庫から現金を盗んだ犯人をビーチ周辺まで追跡した際、5〜6人のグループに囲まれ集団暴行を受けた。 - 【2/24夜】韓国籍男性:「幽霊のフリ」で逃走(窃盗・逮捕済)
場所: パタヤ市内貸別荘(プールヴィラ)
内容: 現金2万B超を盗んだ犯人が、発覚時に「幽霊のフリ」をして奇声を上げながら逃走。その後、バンコクで身柄を確保。 - 【3/5夜】外国籍観光客:路上での襲撃・現行犯(逮捕済)
場所: ウォーキングストリート路上
内容: 多数の観光客がいる路上で襲撃を受ける。刑法295条(暴行傷害)を適用し、観光警察がその場で犯人グループ3人を逮捕。 - 【3/9未明】日本籍男性(61):ハサミによる刺傷事件(捜査中)
場所: パタヤ市内ホテル
内容: ホテル内でハサミで右手首を刺され負傷。5,000Bの窃盗を主張する日本人男性に対し、相手側は「正当防衛」を主張しており、現在双方の主張が対立中。 - 【3/13未明】日本籍男性(33):最新の暴行・窃盗被害(捜査中)
場所: パタヤ市内ホテル
内容: ウォーキングストリートで接触した相手による暴行、および1.1万B相当の被害を申告。CCTV映像を元に警察が追跡を継続。
3. 夜のパタヤは別の顔
警察はパトロールを強化していますが、最終的には個人の自衛が不可欠です。パタヤの繁華街の夜は巨大な歓楽街と闇の面をのぞかせます。
- 見知らぬ相手を絶対にホテルに入れない: 最も危険な空間は、外部の目がないプライベートな部屋です。
- 不自然な密着に警戒: ハグを装ってポケットやカバン、ネックレスを狙うのは常套手段です。
- 金品を誇示しない: 高級時計や金鎖、多額の現金を見せないことが最大の防御です。
- トラブル時は即座に「1155」: 観光警察(Tourist Police)は24時間多言語対応で、最も頼れる窓口です。
- 自力で解決しようとしない: 相手がグループの場合、深追いは暴行のリスクがあります。速やかに現場を離れて通報しましょう。
まとめ
ソンクラーンに向けて、パタヤは一年で最も賑わう時期を迎えます。今回の取り締まりは「安全な観光地パタヤ」をアピールするための重要な一手です。自由で楽しい街パタヤですが、繁華街には特有のリスクがあることを再認識し、安全第一でナイトライフを楽しみましょう。
報道などでは見かけませんが、中東情勢の煽りをうけ中東からの観光客やヨーロッパからの観光客の激減が最近のレディボーイによる事件が多発している事と関連性があるのではないか?とのネットでの声もあります。
またタイでは多くのトランスジェンダーの方々の社会進出が進んでいます。大多数の人が一般の仕事などに従事しております。くれぐれも偏見を持たないようにご注意ください。
なお本記事では、タイ現地で一般的に用いられている呼称に合わせ、「レディーボーイ」という言葉を使用していますが、特定の性自認や職業を一括りにして非難・差別する意図は一切ありません。
著者プロフィール

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,700人)をはじめ、複数のSNSで合計7万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
- ライター紹介:https://enjoy-bkk.com/about/
- Facebook:https://www.facebook.com/thaimlinebkk
出典・参考サイト
- ASEAN NOW / Khaosod English (2026/04/01)
- Thai PBS / Naewna (2026/04/01)
- Tourist Police Bureau Thailand
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