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タイから大麻リキッド14kg密輸!闇バイトの高校生ら2人逮捕

Thaim Line Bangkok

事件概要

  • 8月30日、タイ・スワンナプーム国際空港から THC(テトラヒドロカンナビノール)を含む液体 をスーツケースに隠して持ち込み。
  • 液体は小袋に分けられ、レトルトカレーの箱に偽装されていた。
  • 重量:1人あたり7kg、計14kg
  • 少年2人は友人同士で、8月28日に渡タイ、30日に別便で福岡空港に帰国していた。

発覚と逮捕

福岡空港に到着した際の税関検査で、門司税関の職員がスーツケースの中身を不審に思い発見しました。報道によると、レトルトカレーの箱の中身が、本来あるべき銀色のパウチではなく、液体の色が見える状態だったとのことです。

警察の調べに対し、少年2人は「SNSの闇バイトに応募した」「金が欲しかった」などと供述し、容疑を認めています。

事件の背景と重要性

  • 1. 全国初とされる摘発
    警察庁によると、統計が残る2000年以降、日本人の少年が営利目的で航空機を使い、麻薬を密輸した事件の摘発は全国で初めてとみられています。少年が国際的な犯罪の「運び屋」として利用された極めて異例なケースです。
  • 2. 背後に大規模な密売組織か
    今回の手口や密輸量の多さから、警察は少年らの背後に、タイと日本にまたがる大規模な薬物密売組織が存在するとみて捜査を進めています。少年らは単なる「運び屋」であり、SNSなどを通じて使い捨ての駒として募集された可能性が高いと見られています。
  • タイの現状
    タイでは2022年に大麻が合法化(その後、医療目的に限定する再規制の動きあり)されましたが、THC濃度が高い製品の輸出入は厳しく規制されています。しかし、実際には観光客などが違法な製品を比較的容易に入手できる状況があり、犯罪組織の温床になっているとの指摘もあります。今回の事件を受けて、タイの捜査当局が日本側と協力して捜査に乗り出す可能性があります。

現在、福岡県警が押収した液体の詳しい成分鑑定を進めるとともに、密輸ルートの全容解明に向けて捜査を続けています。

まとめ

今回の事件の背景には、SNSを通じて高額な報酬をうたい、若者を使い捨ての「運び屋」として利用する「闇バイト」があるとみられています。

捜査関係者によると、少年らは「SNSの募集に応じた」と供述。タイやカンボジアは、日本の特殊詐欺グループや反社会的勢力が活動拠点を置いているとされ、警察当局が警戒を強めてきました。これまでも「リゾートバイト」や「簡単な仕事」と称して現地に誘い出し、犯-罪行為を強制させられる事例が報告されていましたが、少年が麻薬の「運び屋」として摘発されたことで、犯罪組織による若者の利用がより悪質かつ深刻化している実態が浮き彫りとなりました。

出典

  • 47NEWS (2025/09/16-17)
  • TNCテレビ西日本 (2025/09/16-17)
  • FBS福岡放送 (2025/09/16-17)
  • Bangkok Post (2025/09/16)

この記事を書いた人

keitasatou:タイムラインバンコク編集者
バンコク在住10年以上ライター、バンコクで複数のSNSを運用しておりフォロワー総数は7万人以上。ライターという特殊な職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。Facebook

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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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