タイで風邪をひいたら?薬局・クリニック・病院の使い分けとデング熱との見分け方【2026年最新版】
タイでは日本との温度差や室内と屋外の寒暖差の影響で
体調を崩す在住者・旅行者が案外多いものです。
「熱が出た」「喉が痛い」「鼻水が止まらない」
そんなときに役立つ薬局・クリニック・病院の使い分けと、
タイ旅行中に特に注意すべきデング熱との見分け方を解説します。
この記事のポイント
- 軽い症状はまず薬局(Pharmacy / Ran Kai Ya)で解決できるケースが多い
- 数日改善しない・高熱が続く場合はクリニックへ(300〜600バーツ目安)
- タイ独自のハーブ薬「ファータライジョーン」の使い方と注意点
- 高熱+関節痛+目の奥の痛みはデング熱の可能性・アスピリン系は厳禁
- 呼吸困難・意識低下・強い脱水は即病院・救急(1669)レベル
- エアコン設定・水分補給などバンコクならではの注意事項を解説
1. まずは薬局(Ran Kai Ya)へ
タイでは軽い風邪の場合、
すぐ病院ではなく薬局で対処するのが一般的です。
バンコクの薬局は英語対応できる薬剤師が多く、
症状を伝えれば適切な薬を選んでくれます。
処方箋なしで買える薬が豊富で、
費用も数百バーツ以内で済むことがほとんどです。
タイの定番風邪薬

- Tiffy(ティフィー)・Decolgen(デコルゲン):
鼻水・熱・頭痛に効く総合風邪薬の定番。コンビニでも購入可能

- Sara(サラ):
タイで最も一般的なパラセタモール(解熱鎮痛剤)。
デング熱の疑いがある場合も安全に使える唯一の鎮痛剤
薬局での伝え方(英語)
- เป็นหวัดครับ (Pen wat krab) 「風邪です」
- มีไข้ครับ (Mee khai krab) 「熱があります」
- น้ำมูกไหลครับ (Nam-mook lai krab) 「鼻水が出ます」
- ขอยาที่กินแล้วไม่ง่วงครับ (Kho ya thee kin laew mai nguang krab)
「眠くならない薬をください」
タイの薬局で購入できる定番薬の詳細はバンコクの薬局購入できる薬一覧|日本人に人気の市販薬とおすすめ医療機関こちらを参考にしてください。
2. タイ独自のハーブ薬「ファータライジョーン」

タイの薬局で見かける「ファータライジョーン(Andrographis paniculata)」は、
免疫力を高め喉の痛みや炎症を抑える効果があるとされる
タイの伝統ハーブ薬です。
コロナ禍以降、風邪の初期症状に使うのが
タイでは一般的になりました。
ただし肝臓への負担を避けるため、
5日以上の連続服用は避けるよう推奨されています。
持病がある方・他の薬を服用中の方は
薬剤師に相談してから使用してください。
3. クリニックに行くべきタイミング
以下に当てはまる場合は薬局ではなくクリニックへ行くことを推奨します。
バンコクの一般クリニックでは診察+薬で300〜600バーツ程度が目安です。
- 市販薬を飲んでも2〜3日以上改善しない
- 38度以上の発熱が続く
- 咳がひどく夜眠れない
- 胃腸不調(下痢・嘔吐)が重なっている
大病院より街のクリニックの方が
待ち時間が少なく・安く・実用的です。
バンコクには日本語対応クリニック
(サクラクリニック・DYMクリニックなど)もあり、
言葉の不安がある方にはおすすめです。
4. 最も警戒すべき「デング熱」との見分け方
タイで高熱が出た場合、
「ただの風邪」と決めつけるのは危険です。
特に4〜6月の雨季前後はデング熱が流行しやすい時期です。
デング熱のサイン
- 38度以上の高熱が突然始まる
- 関節痛・筋肉痛・目の奥の痛みが強い
- 発症から3〜5日後に発疹が出る
- 熱が一度下がった後に再び上昇する
⚠️ デング熱が疑われる場合の禁忌
デング熱の疑いがある場合、
アスピリン・イブプロフェン系の鎮痛剤は絶対に服用しないでください。
出血傾向を悪化させる危険があります。
使用できる鎮痛剤はパラセタモール(Sara等)のみです。
症状が改善しない場合は速やかに病院を受診してください。
5. 即病院・救急が必要なサイン
以下の症状が出た場合は
クリニックではなく病院の救急レベルです。
すぐに救急(1669)へ連絡するか
病院の救急外来を受診してください。
- 胸の痛み・呼吸困難
- フラフラして立てないほどの強い脱水
- 意識レベルの低下・混乱・異常な眠気
- 尿が極端に少ない
タイの緊急連絡先
- 1669:全国救急医療サービス(National EMS)
- 1646:エラワン・センター(バンコク救急医療コーディネート)
- 191:警察緊急番号(事件・事故全般)
6. 病院の選び方:私立 vs 公立
- 私立病院(バムルンラード・サミティヴェート等):
予約なしでも即診察可能・英語対応充実・日本語通訳あり。
費用は高めだが旅行保険・社会保険が使えるケースが多い - 公立病院:
費用は安いが待ち時間が非常に長く言語ハードルも高い。
旅行者・駐在員には私立病院が現実的
7. バンコクならではの注意事項
エアコン管理
外が40℃近い一方で室内が20℃という状況は珍しくありません。
体調不良時はエアコンを「Dry(除湿)モード」または25〜26℃設定にし、
冷気が直接体に当たらないよう注意してください。
水分補給
タイの経口補給水「Royal-D(ロイヤルD)」が
薬局やコンビニで安く購入できます。
発熱時の脱水症状予防に有効です。
水はボトルウォーターを使用し、
水道水は飲まないようにしてください。
よくある質問(Q&A)
Q. タイの薬局で薬を買うのに処方箋は必要ですか?
A. 一般的な風邪薬・解熱剤・鎮痛剤は処方箋なしで購入できます。
抗生物質などは処方箋が必要な場合があります。
症状を薬剤師に伝えると適切な薬を選んでくれます。
Q. デング熱かどうか自分で判断できますか?
A. 自己判断は難しいです。
38度以上の高熱が続き・関節痛・目の奥の痛みがある場合は
デング熱の可能性を疑い、速やかに医療機関を受診してください。
確定診断には血液検査が必要です。
Q. 旅行保険なしでバンコクの病院に行けますか?
A. 保険なしでも受診できます。
ただしバムルンラード・サミティヴェートなどの私立病院は
費用が高額になる場合があります。
タイ旅行の際は医療費カバー付きの旅行保険への加入を強く推奨します。
まとめ:「まず薬局→ダメならクリニック→緊急は1669」
今の時期のバンコクの風邪は、
暑さによる熱中症と混同しやすいのが厄介です。
特に日本人は「少し休めば治る」と様子を見すぎる傾向がありますが、
タイには感染症リスクもあるため様子見しすぎは禁物です。
バンコク在住10年以上の経験から言うと、
駐在員に多いのは「忙しいから」と市販薬で熱を抑えながら
無理に仕事を続けて悪化させるパターンです。
2〜3日改善しなければ迷わずクリニックへ。
日本語が通じるクリニックがスクンビット周辺には複数ありますので
早めに診てもらう方が結果的に安くつきます。
個人的には薬問屋でもバンコクでは個人で購入することもできます。
おすすめはこちらです。
バンコク オンヌットの本当は教えたくない薬問屋 ルンロート薬局(Rungrot Pharmacyรุ่งโรจน์เภสัช)
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著者プロフィール

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,700人)をはじめ、複数のSNSで合計7万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
- ライター紹介:https://enjoy-bkk.com/about/
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