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タイの飲酒運転・薬物検査が厳格化。検査拒否は即「有罪」とみなす新基準を再公示

タイの飲酒運転と薬物検査の厳格化を伝えるニュース風のサムネイル。夜のバンコク・アソーク交差点での警察による検問の様子が背景にあり、中央に「検査拒否は即『有罪』」という新基準を強調する日本語テキストが配置されている。(AI IMAGE)
keita satou

2026年3月28日、タイ政府は飲酒および薬物影響下での運転に関する「最新の判定基準」を官報に再公示しました。今回の措置は、目前に迫ったソンクラーン休暇の交通事故防止を狙ったもので、警察官の指示に従わない場合のペナルティが劇的に強化されています。在住者・旅行者が知っておくべき変更点をまとめました。

1. 変更点:検査拒否は「飲酒運転」と見なす

今回の新基準において最も強力なのが、「法的推定(Presumption of Guilt)」の明確化です。警察官による呼気検査や身体能力テストを正当な理由なく拒否した場合、その時点で基準値超えのアルコールを摂取していると見なされます。

【警告】 検査を拒否した瞬間に「飲酒運転」として現行犯逮捕の対象となります。5,000〜20,000バーツの罰金、または1年以下の禁錮(あるいはその両方)が科されます。現場での「言い逃れ」は一切通用しなくなりました。

2. 飲酒判定の2段階基準(20mg% / 50mg%)

血中アルコール濃度(BAC)の判定基準も再定義されました。特に若年層や初心者ドライバーへの基準は極めて厳格です。

  • 20歳未満 / 仮免許(2年) / 無免許 / 免停中
    20mg% 超でアウト
  • 一般の運転免許保持者
    50mg% 超でアウト

※20mg%は「ビールを一口飲んだ」だけでも検知される可能性がある数値です。タイで免許を取得して2年以内(仮免許)の日本人在住者も多いため、十分に注意してください。

3. 現場で実施される「身体能力テスト」の具体例

呼気検査装置が不足している場合や、薬物の疑いがある場合、警察官は以下のテストで「安全な運転が不可能」かどうかを判断します。

  • 鼻指テスト:目を閉じ、指先を正確に鼻の頭に当てられるか。
  • 直線歩行テスト:直線上をかかととつま先をつけて10歩歩き、折り返すことができるか。
  • 片足立ちテスト:片足を15cm上げ、30秒間バランスを保って静止できるか。

4.飲酒運転の罰則

罰則: 5,000〜20,000バーツの罰金、または1年以下の禁錮(あるいはその両方)。

まとめ:「飲んだら Grabやタクシー」を徹底

今回の公示により、バンコク市内の主要道路や、地方への幹線道路での検問がこれまで以上に厳しくなることは間違いありません。特に「拒否=逮捕」という強力な武器を警察が手に入れたことで、現場でのトラブルは即座に法的手続きへと進みます。

お酒の席でも「少しだけなら」という考えは捨て、Grab、タクシーの利用を徹底しましょう。また、運転手を採用される企業もアルコール検査の義務付けなど厳しくするのをおすすめします。

以前の駐在員や在住者はバイクも含めてそのあたりを甘く考える日本人も多かったですが、最近のタイ在住の日本人はそのあたりもきちんとルールを守る人が増えた印象です。


著者プロフィール

タイムラインバンコク編集部keitasatouのアイコン

keita satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイの最新法規制、交通事情、治安情報をいち早くキャッチし、在住日本人向けに発信。SNSフォロワー合計7万人以上。

出典・参考サイト

  • Royal Thai Government Gazette (2026/03/28)
  • Thai PBS World / PRD Thailand
  • Matichon Online

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about me
Keita Satou
Keita Satou
タイ在住ライター
タイ在住ライター バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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