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米の価格が急落するタイ 日本とは対照的 ―タイのニュース

稲を刈るタイの農家 米価急落の現状を象徴する光景
Thaim Line Bangkok

日本ではコメの価格が上昇傾向にある一方、タイでは米価格が急落しています。輸出競争の激化や供給過剰が背景にあり、国内農家は政府に価格保証などの支援を求めています(報道時点の状況)。


米価の現状:タイでは急落、日本とは逆の動き

タイの米価は2025年2月時点で前年から大きく下落し、指標価格は1トンあたり約8,600バーツ(約256ドル)との報道があります。籾米(含水率15%)は1トン6,300バーツ程度まで低下し、過去10年で最低水準という指摘もあります。

注釈:1バーツ4.6円 1ドル146円 2025年8月現在

参考:ReutersThaiPBS

価格急落の背景・原因

  • 供給の増加と輸出競争の激化:主要輸出国の豊作・供給増で国際市場の競争が強まり、価格の下押し圧力に。(参考:Reuters)
  • タイの輸出減少:主要買い手の仕入れ先多様化などで、四半期ベースの輸出が減少し、国内価格に重し。(参考:Reuters)

農家の抗議と政府対応

  • 農家の要望:生産コスト(最大約6,500バーツ/トン)に見合う収入確保のため、1トンあたり11,000バーツ程度の価格保証を要求。(参考:Reuters)
  • 政府の暫定策:販売延期のための融資支援、保管費補助、製粉業者への金利支援など、およそ19億バーツ規模のパッケージを提示(閣議承認前と報道)。(参考:Reuters)
  • 補助金:最大10ライまで、ライあたり1,000バーツの支援が案内されています。(参考:ThaiPBS)
ライ:縦横40mの正方形の面積1,600㎡(0.16ha)を1単位としています。

まとめ

タイでは米価の急落が続き、農家の収入環境が悪化しています。日本とは対照的な動きで、今後の政策対応と国際市場の需給バランスが注目されます。


出典

注記:上記の数値・状況は各出典の報道時点に基づきます。最新情報はリンク先をご確認ください。

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最終更新日:2025年8月23日 1バーツ、1ドルあたりの日本円価格を表示、ライの広さの説明を補足
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