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オンラインカジノ摘発、UFOキャッチャーも賭博?タイの「ギャンブル解禁」の噂と事実

タイのギャンブルの噂と事実をテーマにした画像。「オンラインカジノが摘発 UFOキャッチャーも賭博 タイのギャンブル噂と事実」というテキストと、トランプやカジノチップ、UFOキャッチャーのイラストが描かれている。
Thaim Line Bangkok
この記事の概要

「タイでギャンブルが解禁された」という噂は本当?本記事では、オンラインカジノの摘発やUFOキャッチャー問題など、タイで相次ぐギャンブル関連のニュースを基に、タイのギャンブル事情の「噂と事実」を徹底解説。カジノ法案が一度「承認」され、その後「否決」された経緯を時系列で追いながら、現在タイで何が合法で、何が違法なのかを分かりやすくまとめます。

最近、タイではオンラインカジノの大規模な摘発や、UFOキャッチャーが「賭博にあたる」として撤去されるなど、ギャンブルに関するニュースが相次いでいます。一方で、「タイでカジノが解禁される」といった情報も飛び交っており、何が正しくて何が違法なのか、混乱している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これらの最新ニュースを基に、タイのギャンブルに関する法的なタイムラインを整理し、「現在の正しい状況」について、どこよりも分かりやすく解説します。

現在、タイで合法なもの/違法なもの

2025年10月現在

合法なもの

  • タイ政府宝くじ(ロッテリー)
  • 政府公認の競馬場での競馬
  • 闘鶏や闘牛など、許可された一部の伝統的な賭け事

違法なもの

  • カジノ(ホテル内なども含む)
  • オンラインカジノ、オンラインでのスポーツベッティング
  • 私的な賭け麻雀やパチスロやポーカー
  • UFOキャッチャー(景品の価値により賭博と見なされる)
  • その他、許可されていないすべての賭博

なぜ「タイでギャンブルが合法化された」という噂が広まったのか?

結論から言うと、タイ政府内で合法化に向けた具体的な動きが実際にあり、それが大きく報じられたからです。しかし、その後のプロセスで頓挫・否決されたという事実が、十分に伝わらなかったために情報が錯綜しました。

  • 2024年10月以前 – 議論の活発化: 新政権下で、経済刺激策として「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の合法化が活発な議題となり、多くのメディアが「ギャンブル解禁へ」と報じ始めます。
  • 2025年1月 – 閣議が草案を「承認」: タイの閣議が、IR内でのカジノを認める法案の草案を承認。これが「タイでカジノが合法化される」という認識が広まる最大のきっかけとなりました。
  • 2025年7月 – 法案が「撤回」: しかし、その草案は国会審議に進む前に、政府自身によって撤回されます。
  • 2025年9月23日 – 類似法案も「否決」: 別の形で進んでいた類似の法案も、タイの上院での採決の結果、「社会への悪影響が懸念される」との理由で明確に否決されました。

このように、「承認」というポジティブなニュースが先行して大きく報じられた後、「撤回」「否決」という事実が続いたため、「合法化された」という初期の印象だけが残り、噂が広まる原因となりました。


この記事を書いた人

keita satou (タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。

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タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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