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【タイ旅行情報】鉄道市場や水上マーケット付近が冠水被害 旅行者はご注意を

ALTテキスト:アンパワー水上マーケットとメークロン鉄道市場付近の冠水被害、子どもが水遊びする様子やバイクでの通行、市場内を走る列車(出典:タイムラインバンコク/MGR Online)
keita satou

タイ中部サムットソンクラーム県で、海面の異常上昇(高潮)により、人気観光地のアンパワー水上マーケットとメークロン市場(メークロン鉄道市場を含む)が冠水しています。10月27日ごろから水位が上昇し、住宅や店舗、道路が浸水、長年この地域に暮らす住民からは「経験したことのない水位」との証言も出ています。当局は11月5日まで高潮への警戒を呼びかけており、週末に現地を訪れる予定がある方は注意が必要です。

アンパワー水上マーケットの冠水状況

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報道によると、10月28日午前9時にアンパワー運河沿いを取材したところ、住宅や店舗、歩道が浸水していました。運河沿いに50〜60年暮らす住民は、普段の高潮では住宅の1階部分までしか水が入らないが、今回は水位が急上昇し、住宅の上階にまで達したと証言しています。

また、45年以上この地域で暮らす別の住民は、過去10年で最も高い水位であり、2011年の大洪水時よりも高かったと語っています。ただし、これはあくまで住民個人の体験に基づく証言であり、気象・水文観測記録として「60年間で最大」「過去10年で最悪」と公式に確定したものではない点には注意が必要です。

時系列

  • 10月27日:メークロン市場周辺で高潮による冠水が発生
  • 10月28日:タイPBSがアンパワーを取材。住宅の上階まで水が達したとの住民証言
  • 10月29日:冠水が継続。店舗の売上減少、道路・歩道の浸水、排水ポンプによる対応
  • 10月30日:当局の高潮警戒期間中。現地全域の最新の冠水深や復旧状況については確認できていません
  • 11月5日まで:タイ防災局が中部6県とバンコクの低地・河川沿いに継続警戒を呼びかけ

なお、同じアンパワー郡内にあるターカー水上市場は、10月29日時点でこの高潮による被害が報告されておらず、通常どおり観光客が訪れていました。被害の程度は場所によって差があり、県内すべての観光施設が同様に冠水しているわけではありません。

メークロン市場・メークロン鉄道市場の冠水状況

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メークロン市場でも10月27日以降、川と支流の水位上昇により市場周辺の道路や店舗前が冠水しています。10月29日時点で、シーチャンパー通りやワットペートサムットウォラウィハーン前の道路では、水深約20〜40cmの冠水が確認されました。買い物客は水の中を歩いて移動せざるを得ない状況で、一部の店舗は商品や設備を守るため一時的に閉店しています。一方で、車両はまだ通行可能であり、市場自体が全面的に閉鎖されたわけではありません。

「傘たたみ市場」として知られる、線路上を列車が走ることで有名なメークロン鉄道市場周辺は、市場本体より冠水は軽く、10月28日時点で一部区間が水深約10〜20cmでした。同日、冠水した区間を列車が通過する様子が報じられましたが、これをもって「線路は安全で通常運行している」と判断することはできません。10月30日時点の運行状況は確認できていないため、鉄道市場を訪れる場合はタイ国鉄のホットライン(1690)などで事前に運行情報を確認することをおすすめします。

サムットソンクラーム市は、メークロン市場周辺に大型排水ポンプ11台を設置し、潮位が落ち着いた段階で排水作業を進める体制を取っています。取材を受けた仏具販売店の店主によると、冠水により客足が減り、売上は1日約2,000バーツにとどまったといいます。ただし、これは1店舗の証言であり、市場全体の被害額や観光客数の公式な減少統計は確認できていません。

なぜ高潮が起きているのか

報道によると、今回の現象はタイ語で「น้ำทะเลหนุนสูง(高潮)」と呼ばれ、海側の水位が高くなることで河川や運河の水が下流へ流れにくくなったり、海水の影響で水位が押し上げられたりする現象です。タイ国家水資源局(ONWR)は、中国方面からの高気圧、東寄りの風、海の波浪の強まりによって河口付近の水位が上昇する可能性を説明しています。サムットソンクラーム県はメークロン川がタイ湾へ流れ込む河口部にあるため、上流からの流入水が多い時期に潮位が高くなると、水位上昇の影響を受けやすくなります。

なお、2〜3週間前にも上流ダムの放流による水位上昇がありましたが、住民の証言によれば、これは今回の高潮とは性質が異なる、別の事象とされています。現時点では、今回の冠水は主に海側の高潮が要因とみられ、上流からの流入水も影響する可能性はあるものの、ダム放流がどの程度今回の水位に寄与しているかは確認されていません。

旅行者・在住者へのポイント

アンパワー・メークロン方面へ旅行予定の場合

  • 水上マーケットの歩道・橋・駐車場に水が残っていないか、出発前にツアー会社などに確認する
  • 朝の満潮時間帯は冠水しやすいため、現地の最新状況を確認してから出発する
  • 宿泊先や飲食店が通常営業しているか確認する
  • メークロン鉄道市場の列車が予定どおり運行しているか、タイ国鉄ホットライン(1690)で確認する
  • サンダルや防水性の靴を用意し、貴重品は防水袋に入れておく
  • 現地道路に通行止めや迂回規制がないか確認する

観光地の全面閉鎖や県全域への避難命令は確認されておらず、すべての旅行者が一律に予定を中止する必要があるとまでは言えません。ただし、潮の満ち引きによって午前中に冠水していても午後には水が引く場所もあるため、訪問当日の最新情報を確認することが重要です。

バンコク在住者への影響

アンパワー・メークロン両地域はバンコクから約100km離れており、冠水がそのままバンコク市内に広がるわけではありません。ただし、タイ防災局は同じ高潮への警戒を、バンコクの河川・運河沿いの低地を含む中部6県とバンコクに対して11月5日まで呼びかけています。チャオプラヤー川沿いなど低地にお住まいの方は、同様のリスクがあることを念頭に置いてください。

  • 家電や貴重品を高い場所へ移動させる
  • コンセントや電気設備の安全を確認する
  • 浸水時は無理な運転をしない
  • 車両を安全な場所へ移動させておく

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

まとめ

サムットソンクラーム県のアンパワー水上マーケットとメークロン市場(メークロン鉄道市場を含む)で、10月27日ごろから高潮による冠水が発生しています。長年暮らす住民からは「経験したことのない水位」との証言が出ている一方、観測記録上の「過去最大」が公式に確定しているわけではありません。当局は11月5日まで、バンコクを含む中部6県の低地に警戒を呼びかけています。現地を訪れる予定がある方は、最新の冠水状況や交通情報を確認したうえで判断することをおすすめします。

メークロン市場や水上マーケットは比較的旅行者への定番アテンドコースです。ただし原則的に車の移動が必須の場所である上に観光地だけでなく道中も冠水による渋滞や通行止めの影響などを把握する必要がありますのでご注意ください。バンコクでは現在大規模な冠水はあまり見かけませんがパタヤやこのような地方の観光地では冠水の情報も入っておりますので旅行予定の方は最新情報をチェックしてください。

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FAQ

アンパワー水上マーケットは今どのくらい浸水していますか?

報道によると、10月28〜29日時点で運河沿いの住宅・店舗・歩道が冠水し、一部住宅では水が上階にまで達したとの住民証言があります。10月30日時点の最新の冠水深は確認できていません。

メークロン鉄道市場の列車は運行していますか?

報道によると、10月28日は冠水した線路を列車が通過していましたが、10月30日時点の正常運行は確認できていません。訪問前にタイ国鉄ホットライン(1690)での確認をおすすめします。

観光は中止すべきですか?

観光地の全面閉鎖や避難命令は確認されていないため、一律の中止は必要ないとされていますが、冠水状況や交通規制を事前に確認することが推奨されます。

バンコク市内にも影響はありますか?

報道によると、冠水がそのままバンコク市内に広がるわけではありませんが、同じ高潮警戒がバンコクの河川・運河沿いの低地にも11月5日まで出されています。

なぜ高潮が起きているのですか?

報道によると、中国方面からの高気圧や東寄りの風、海の波浪の強まりによって河口付近の水位が上昇したことが要因とされています。2〜3週間前のダム放流とは別の現象とみられています。

出典・参考サイト


著者プロフィール

タイムラインバンコク編集部keitasatouのアイコン

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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Keita Satou
Keita Satou
タイ在住ライター
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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