【タイ バンコク】空港・機内で窃盗被害が相次ぐ 置き引きや荷物棚からの窃盗に注意
バンコクのスワンナプーム空港・ドンムアン空港および国際線の機内で、旅行者を狙った窃盗被害が相次いでいます。
仮眠中の置き引き、機内の頭上荷物棚からの現金盗難など、手口はさまざまです。
「空港内・機内は安全」という思い込みが被害につながるケースが続いており、旅行者・在住者ともに注意が必要な状況です。
報道されている直近の事件と、知っておくべき防犯対策をまとめました。
直近の被害 時系列まとめ
報道によると、2026年4月〜5月にかけてバンコクの2つの空港および国際線機内で、以下の窃盗被害が確認されています。
2026年4月13日
TG571便機内/スワンナプーム空港到着後に逮捕
ラオスのビエンチャンからバンコクのスワンナプーム空港へ向かっていたタイ国際航空TG571便の機内で、乗客の現金が盗まれる事件が発生しました。
報道によると、飛行中に客室乗務員が、中国籍の男(57歳)が頭上の荷物棚から他人のバッグに触れ、現金を取り出すような不審な動きをしているのを目撃していました。着陸が近づいた際、被害者のひとりが自分のバッグから現金がなくなっていることに気づき、乗務員に申告。タイ警察に連絡が入り、ゲートC6に到着した機から降りてきたところで身柄を確保されました。
押収されたのは現金16,020バーツと複数の外貨で、被害申告額は約65,000バーツとされています。男は機内における窃盗罪でスワンナプーム空港警察署へ送致されています。
2026年5月16日・20日 ドンムアン空港で仮眠中の旅行者が被害
報道によると、ドンムアン空港では5月16日にマレーシア人旅行者、5月20日にインド人旅行者が相次いで荷物を盗まれる被害が発生しました。同一の女が関与した疑いがあるとして、捜査が進められました。
2026年5月21日 スワンナプーム空港の待合エリアで仮眠中に30万バーツ超の被害
スワンナプーム空港旅客ターミナル3階のゲート3付近の待合エリアで休んでいた旅行者が、午前4時ごろに目を覚ましたところ、青い小型バッグがなくなっていたとされています。
盗まれたとされるものはiPhone・財布・パスポート・タイの身分証・ドバイIDカードのほか、米ドル4,000ドル・UAEディルハム9,500ディルハム・ユーロ800ユーロ・英ポンド400ポンドなどの外貨現金で、被害総額は30万バーツ以上と報じられています。
防犯カメラの映像分析により、5月16日・20日のドンムアン空港の事件との関連が浮上。捜査の結果、5月30日にサムットプラカーン県裁判所が発付した逮捕状に基づき、シンブリー県のリゾートで女が逮捕されました。押収された一部の所持品は被害者への返還手続きが進められているとされています。
狙われやすい場面と手口
今回の一連の事件から見えてくる「狙われやすい場面」は以下のとおりです。
- 深夜便・早朝便の前に空港の待合エリアで仮眠している
- 到着後、ホテルのチェックイン時間まで空港内で時間をつぶしている
- 乗り継ぎ待ちで荷物を横に置いたまま眠ってしまう
- 家族・友人と一緒でも、全員が同時に眠ってしまう
- パスポート・財布・現金・スマホを機内の頭上荷物棚に入れている
- 小型バッグにまとめて貴重品を入れ、椅子の横や足元に無防備に置いている
特に機内での手口は、離着陸前後の混雑した時間帯に頭上の荷物棚から貴重品を抜き取るというものです。短距離国際線(ラオス・ベトナム・カンボジア・マレーシアなど)では飛行時間が短く、乗客の注意が散りやすいことも背景にあります。
過去にも繰り返される空港・機内の窃盗
バンコクの空港での窃盗被害は今回が初めてではありません。
報道によると、2023年3月にはスワンナプーム空港で旅行者から現金やクレジットカードが盗まれる事件が発生し、モンゴル人の男3人が逮捕されています。被害者には日本人・タイ人・カナダ人が含まれていたとされています。
2025年11月にはドンムアン空港でも複数の窃盗事件に関与したとしてフランス国籍の男が逮捕されており、空港内での被害は継続的に報じられています。
また2026年3月には、ウドンタニ発スワンナプーム行きのTG009便機内でも現金20万バーツが盗まれたとして医師が告発し、到着後に容疑者が確保されたと報じられています。国内線でも同様の手口が使われているという点は見落とせません。
旅行者・在住者へのポイント
空港内・機内は安全だという思い込みは禁物です。特に深夜・早朝の利用時や仮眠中は意識が低下しやすく、貴重品から注意が離れやすくなります。
パスポートを盗まれた場合、警察への届出・大使館での手続き・航空券変更・ホテルの延泊など、旅行全体に影響する深刻な事態になりかねません。以下の対策を意識してください。
空港での待機・仮眠時
- パスポート・財布・スマホ・現金は体に密着する小型バッグやセキュリティポーチに入れ、体から離さない
- バッグのストラップを腕や足に通す、スーツケースのハンドルに固定するなど、簡単に持ち去れない状態にする
- 一緒にいる家族・友人と交代で仮眠を取り、全員が同時に眠らないようにする
機内での注意
- パスポート・財布・クレジットカード・現金・スマホは頭上の荷物棚に入れない
- 手荷物を棚に入れる場合でも、貴重品だけは小さなポーチに分けて座席下や体の近くで管理する
- クレジットカードの利用通知をスマホでオンにしておく
- 予備カードとメインカードは分けて保管する
タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。
まとめ
2026年4月〜5月にかけて、バンコクのスワンナプーム空港・ドンムアン空港および国際線機内で旅行者を狙った窃盗被害が相次いで報じられています。
仮眠中の置き引き、機内の頭上荷物棚からの現金抜き取りなど、手口はいずれも「油断した瞬間」を突くものです。被害品にパスポートや多額の外貨が含まれるケースもあり、単なる金銭被害では済まない深刻な事態につながります。
空港内・機内でも「安全だから大丈夫」という思い込みを捨て、貴重品は常に体の近くで管理することを徹底してください。
機内でも荷物棚に貴重品は入れないこと、空港ではトイレに行く際なども必ずスーツケースも一緒に移動してください。ひとりでの出張や旅行の方は特に注意が必要です。またホテルなどもアーリーチェックインや例とチェックアウトのシステムの活用やチェックイン前後でも荷物を預かってくれますので、ホテルに荷物を預けるのも一つの手段です。
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よくある質問(FAQ)
Q. スワンナプーム空港で特に注意すべき場所はどこですか?
A. 今回の事件では3階ゲート3付近の待合エリアが被害場所として報じられています。深夜・早朝の便を待つ乗客が多い時間帯、特に仮眠中は荷物から意識が離れやすくなります。待合エリア全般で貴重品管理を徹底してください。
Q. 機内の頭上荷物棚に入れてはいけないものは何ですか?
A. パスポート・財布・クレジットカード・現金・スマホなどの貴重品は頭上の棚に入れないことが推奨されます。スーツケースや着替えなどは棚でも構いませんが、貴重品だけは座席下や体の近くで管理してください。
Q. パスポートを盗まれた場合はどうすればよいですか?
A. 速やかに空港警察または最寄りの警察署に被害届を提出し、在タイ日本国大使館(バンコク)または領事館に連絡してください。パスポートの紛失・盗難証明書をもとに、緊急旅券の発行手続きが可能です。航空券・宿泊の変更も早めに手配してください。
Q. 国内線でも機内窃盗は起きていますか?
A. はい。報道によると2026年3月にはウドンタニ発スワンナプーム行きのタイ国際航空TG009便機内でも現金20万バーツが盗まれたとして到着後に容疑者が確保された事案があります。国際線・国内線を問わず注意が必要です。
Q. 被害に遭った場合の連絡先を教えてください。
A. タイ観光警察ホットライン(1155)に電話すると、日本語対応が可能な場合があります。スワンナプーム空港警察(02-132-1888)、ドンムアン空港警察(02-535-1224)にも直接連絡できます。
Q. クレジットカードを盗まれた場合はどうすればよいですか?
A. 盗難に気づいたらすぐにカード会社の緊急連絡先に電話し、利用停止手続きを取ってください。海外旅行中はカードの利用通知をスマホでオンにしておくと、不正利用にいち早く気づくことができます。
出典・参考サイト
- ASEANNOW Airport Thief Arrested After Passenger Thefts in Bangkok
- Khaosod ล้วงบนฟ้า หนุ่มจีนฉกเงินสดนักท่องเที่ยวจีนบนเครื่องบิน ถึงสุวรรณภูมิไม่รอดโดนค้น
- Newsclip スワンナプーム空港で旅行者から現金・クレジットカード盗難 モンゴル人3人逮捕
- Kate Bangkok Blog ドンムアン空港窃盗事件 フランス国籍の男を逮捕

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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