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バンコクの踏切で路線バスがまたもや立ち往生 BMTAが調査し運転手を処分

バンコクの踏切で線路をふさぐ路線バスと接近する列車の写真に「あわや大惨事 バンコクの踏切で路線バスがまたもや立ち往生」の文字が入ったバナー画像(AI IMAGE)
keita satou

2026年7月23日午前10時30分ごろ、バンコク中心部のラチャプラロップ通りにある踏切で、BMTA(バンコク大量輸送公社)の路線バスが線路をまたぐ形で動けなくなるトラブルが発生しました。列車との衝突には至らず、バスは最終的に線路外へ移動しています。BMTAは翌24日に経緯を説明し、運転手を規定に基づき処分したと発表しました。

何が起きたのか

報道によると、車両はエアコンバスの204番系統(新系統番号2-52)で、車体番号は8-55128。当時はクルンテープ・アピワット中央駅方面へ走行していました。

BMTAの説明では、バスがラチャプラロップ通りの踏切へ差しかかった際、道路側の信号は青でした。運転手は信号に従って踏切へ進入しましたが、バスが線路を渡り切る前に、前方の車列が突然停止。大型のバスは前にも後ろにも動けなくなり、車体が線路をふさいだ状態になりました。

BMTAはGPSの運行記録を確認し、運転手や関係者から事情を聴取しています。その結果、「青信号で進入した後、前方の交通が急に止まった」という状況が確認されました。

車内の監督員が緊急対応

事故当時、バスにはBMTAの監督員が乗車していました。監督員はトラブルを認識すると、緊急時の安全手順に従って対応を開始。タイ国鉄の職員や地域のボランティアと連絡を取り、周囲の交通を整理しながら、バスが線路外へ移動できるよう対応しました。

その後、バスは列車と衝突することなく線路を離れました。確認した公式発表や主要報道では、乗客や列車利用者の負傷は報告されていません。

なお、SNS上では当時の映像が拡散され、列車が接近する様子や周辺の状況を伝える報道も一部で見られましたが、これらはBMTAの公式声明には含まれていない情報です。本記事では、BMTAが公式に確認した内容を中心に、事実関係を整理しています。

運転手にはどのような処分が科されたのか

BMTAは、運転手を「公社の規定に基づいて処分した」と発表しました。ただし、処分の具体的な内容は公表されていません。確認できるのは、BMTA内部の規定に基づく懲戒処分が行われたという点までです。

青信号だったのに、なぜ運転手が処分されたのか

BMTAは、道路側の信号が青だったことを認めています。しかし、青信号は「前方が詰まっていても踏切内へ入ってよい」という意味ではありません。踏切の先にバス1台分の空間がない場合、信号が青でも線路の手前で待つ必要があります。

BMTAも声明で、運転手に対して交通状況を慎重に確認してから踏切へ進入するよう改めて指示しています。つまり、前方が完全に空いていない状態で進入した判断に、安全上の問題があったとみられます。

バンコク警察は、2026年5月に発生した別の列車・バス衝突事故を受け、車両は踏切手前の停止線を守り、線路を越えた先に十分な空間がなければ進入しないよう呼びかけていました。渋滞を理由に線路上へ停止することは認められないとの説明も行っています。

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

204番バスはどこを走る路線?

204番、または新系統番号2-52は、クルンテープ・アピワット中央駅、モーチット、ディンデーン、ラチャプラロップ、プラトゥーナム、サイアム、サンペン、ラーチャウォン船着場などを結ぶ路線です。ラチャプラロップ付近では、エアポート・レール・リンクのラチャプラロップ駅周辺を通ります。観光客や外国人が利用する可能性もある路線です。

今回のトラブルが起きたのは、エアポート・レール・リンクの高架線ではなく、道路とタイ国鉄の地上線路が交差する踏切です。

2カ月前にもバンコクで重大な列車・バス事故

今回の件が強い関心を集めた背景には、2026年5月16日にバンコクのアソーク―ディンデーン付近で発生した列車と路線バスの衝突事故があります。この事故では、線路上に止まっていたバスへ貨物列車が衝突し、8人が死亡、多数が負傷しました。

今回のラチャプラロップのトラブルは衝突を免れましたが、わずか約2カ月後に似た状況が繰り返されたため、安全管理への関心が高まっています。ただし、両事件は別の場所、別の車両、別の状況であり、今回の運転手が5月の事故にも関与していたという情報はありません。

今回の事故で確認できている内容

  • 発生日時:2026年7月23日午前10時30分ごろ
  • 場所:バンコク・ラチャプラロップ通りの踏切
  • バス:エアコンバス204番(2-52)、車体番号8-55128
  • 進行方向:クルンテープ・アピワット中央駅方面
  • 進入時の道路信号:青
  • 原因:踏切進入後、前方の交通が急停止
  • 結果:線路上で一時立ち往生、衝突なし
  • 公式発表上の負傷者:報告なし
  • 運転手:BMTAの規定に基づき処分(内容は非公表)

日本人向けポイント

バンコクでは、踏切のすぐ先に交差点や渋滞区間がある場所があります。タクシー、自家用車、レンタカーを利用している場合は、信号が青でも、線路の向こう側に車体全体が入れる空間があることを確認してから進む必要があります。

万一、乗っているバスや車が線路上で動けなくなった場合は、次の対応を優先してください。

  • 運転手や係員の指示に従って速やかに車外へ出る
  • 線路に沿って逃げず、線路から離れる方向へ移動する
  • 荷物を取りに車内へ戻らない
  • 車両の前後や列車の進行方向に立たない
  • タイ国鉄職員、警察、踏切係員へ直ちに知らせる

まとめ

今回の件は、青信号に従って踏切へ進入したバスが、前方の急停止によって線路上で動けなくなったというものです。幸い衝突には至りませんでしたが、5月の重大事故からわずか2カ月というタイミングで似た状況が起きたことで、踏切の安全管理が改めて注目されています。

喉元過ぎればということわざがあるようにタイも日本と同様に事故があって一時的に大騒ぎするが、時間が経過すると元に戻ってしまうというケースが多々見られます。むしろ日本以上に、大丈夫だろうとか安全なはずというのをリセットして自分の身は自分での身で守る覚悟の方が海外では良いのかもしれません。神経質になりすぎるのも旅の醍醐味を消してしまうかもしれませんが、用心するに越したことはないと考えています。

在タイ日本人や駐在者の立場から見ると、バンコクの踏切は道路と交差点の距離が近く、渋滞時には線路の先まで車列が伸びていることも珍しくありません。タクシーやGrabで移動する際、踏切の先が詰まっているように見えたら、運転手に一声かけてみるくらいの心構えがあってもよいかもしれません。5月の事故は8人もの方が亡くなる重大な事故でしたので、今回衝突が回避されたのは不幸中の幸いです。同じような事態が繰り返されないよう、BMTA側の対応を引き続き注視していきたいところです。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 列車とバスは衝突したのですか?

いいえ。BMTAの公式発表によると、バスは線路上で一時立ち往生しましたが、最終的に線路外へ移動し、列車との衝突には至っていません。負傷者の報告もありません。

Q2. 信号は青だったのに、なぜ運転手が処分されたのですか?

青信号は「前方が詰まっていても踏切内へ入ってよい」という意味ではありません。踏切の先にバス1台分の空間がない場合、信号が青でも線路の手前で待つ必要があり、この判断に問題があったとみられています。

Q3. 5月の重大事故と関係がありますか?

今回の事件と2026年5月16日の列車・バス衝突事故(8人死亡)は、場所も車両も状況も異なる別々の事案です。今回の運転手が5月の事故に関与していたという情報はありません。ただし、いずれも踏切上でバスが動けなくなったという点で、安全管理の課題として関連付けて報じられています。

出典・参考サイト

  • The Nation Thailand「Bangkok bus stranded on tracks as traffic suddenly stops」
  • Manager Online「ขสมก.แจงปมรถเมล์สาย 204 จอดคร่อมรางรถไฟ」
  • Daily News「วินัยแย่! บช.น. แฉหลังเกิดเหตุสลดยังพบรถเมล์จอดคร่อมรางอโศก」

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Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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Keita Satou
タイ在住ライター
タイ在住ライター バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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