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日本の農場でキャベツを蹴る外国人(タイ人?)の動画が拡散 タイメディアも取り上げ炎上中

日本の農場でキャベツを蹴る人物を描いた報道の再現イラスト(AIIMAGE)
keita satou

日本の農場で、タイ語を話す人物がキャベツを蹴りながら笑っている様子を撮影した動画が拡散し、日本のSNSで大きな議論になっています。この件はタイのメディアでも取り上げられ、タイ国内でも話題になっています。今回は事件・事故ではなく、SNS上での議論として起きている出来事を、客観的な立場から整理します。

何が拡散しているのか

出典:น้ำพริกอองฟอง ชาแนลแฟนเพจ(Facebook)

問題の動画には、日本の農場でタイ語を話す人物が、畑に置かれたキャベツを次々と蹴っている様子が映っています。蹴っている本人は笑いながら行為を続けており、撮影している別の人物からも笑い声が聞こえるとされています。

この動画を最初にSNSへ投稿した人物は、映っている人物について「日本の農業分野で働くタイ人技能実習生」と説明しました。ただし、これはあくまで投稿者による説明であり、映っている人物の在留資格・国籍を公的に確認したものではない点にご注意ください。

投稿者の主張

動画を投稿した人物は、映っている人物を強く批判しました。

「農家への敬意が一切感じられない。日本の農業を愚弄しているのか」

投稿者は、動画の内容を「タイ人技能実習生が農作物をサッカーボールのように破壊している」ものだと説明し、農業は日本の食料安全保障に関わる問題だとして、外国人労働者への依存を見直し、農業改革を進めるべきだと主張しています。

SNSでの主な反応

この動画には多くの反応が寄せられていますが、内容は一様ではなく、状況をどう見るかで意見が分かれています。

批判的な意見

  • ・食べ物を粗末にする行為は容認できない
  • ・日本人は幼い頃から「食べ物は命をいただいている」と教えられて育つため、廃棄予定の規格外野菜であっても、足で蹴るような扱いはしない
  • ・農家が丹精込めて育てた作物や土地へのリスペクトが欠如している
  • ・野菜を蹴る人物だけでなく、それを笑いながら撮影する人物についても問題視し、農家への敬意が感じられないという
  • ・仮に廃棄予定だったとしても、機械ですき込むために潰す行為と、笑いながら蹴って遊ぶ行為は意味が違うと

状況を分析・疑問視する意見

  • ・蹴られているキャベツは、すでに出荷規格外として廃棄・すき込み予定だったものではないか
  • ・廃棄予定だったとしても、蹴る行為が正当化されるわけではないという指摘も同時にある
  • ・売り物として出荷する商品を、あのように扱うはずがない
  • ・SNSで再生数を稼ぐため、意図的に日本人を挑発する目的で撮影したのではないか
  • ・タイ人ではなくラオス人ではないか?
  • ・廃棄レタスだろうとした上で、「だったら食べればよい」という反応にも疑問を提示。外国人技能実習生を雇用する規模の農場では、廃棄量がトン単位になる場合もあり、全部を人が食べるのは現実的ではない

このように、批判の声と、状況を冷静に見極めようとする声の両方が、同時に交わされているのが実情です。「一方的な批判だけが殺到している」というより、「事実関係が確定しないまま、複数の見方が議論されている」状態と理解するのが正確です。

投稿者による再反論

「廃棄予定のものだったのでは」という擁護的な意見に対し、動画を最初に投稿した人物は再反論しています。

投稿者は、問題の本質はキャベツの金銭的価値や出荷の可否にあるのではなく、農場や作物に対する根本的な敬意の欠如にあると主張しました。さらに、「商品ではないから問題ない」という考え方自体が、モラルの低下を反映していると批判しています。

つまり今回の議論は、「廃棄予定品かどうか」という事実関係の問題と、「たとえ廃棄予定でも、その扱い方が適切だったか」という価値観の問題が、同時に絡み合っている状態です。

タイ側の受け止め方

この件はタイのメディアでも取り上げられ、日本で働くタイ人労働者のマナーや、日本社会での受け止められ方をめぐる、より広い議論に発展していると報じられています。

タイムラインバンコクでは、過去にもタイ人インフルエンサーが日本で起こした行動が大きな批判を浴びた事例をお伝えしてきました。そうした事例では、タイ国内のSNSでも「国の恥」「日本にいるタイ人が迷惑をこうむる」といった強い自己批判の声が上がる傾向があります。今回のキャベツを蹴る動画についても、同様の反応がタイ国内で広がる可能性がありますが、記事執筆時点では、タイ語での具体的なSNS投稿・コメントの内容までは確認できていません。

未確認情報

  • 動画に映っている人物の正確な国籍・氏名(しかし言語はタイ語)
  • 在留資格が技能実習であるかどうかの公的な確認
  • 撮影された農場の場所・経営者
  • 蹴られていたキャベツが実際に廃棄予定だったかどうか
  • 農場側・雇用主側からの説明や対応

「タイ人技能実習生が問題行動を起こした事件」として断定的に報じるのではなく、「タイ語を話す人物が映った動画が日本で拡散し、その属性や背景も含めてタイでも議論になっている」という段階として理解することが重要です。

技能実習制度をめぐる背景

今回の議論の背景には、日本の外国人技能実習制度そのものへの関心の高まりもあります。タイムラインバンコクでも以前、技能実習制度に代わる新しい「育成就労制度(ESD)」について、タイが正式パートナー第1号になったことをお伝えしました。新制度では、転籍の自由化や、日本人と同等の労働保護など、従来の技能実習制度からの改善が図られる予定です。

今回のような動画が拡散すると、制度そのものへの印象にも影響しかねません。ただし、今回の動画に映っている人物が実際に技能実習生かどうかも確定していない以上、この動画一つをもって、技能実習生全体、あるいはタイ人労働者全体の態度を評価することはできません。

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

まとめ

日本の農場でキャベツを蹴る人物を撮影した動画が拡散し、日本のSNSで議論になっています。動画を投稿した人物は、映っている人物を「タイ人技能実習生」と説明していますが、これは投稿者による説明であり、公的に確認された情報ではありません。

SNS上では、「食べ物への敬意がない」という批判の声がある一方、「廃棄予定の規格外品ではないか」「バズ狙いの可能性もある」といった、状況を冷静に見極めようとする声も同時に上がっています。この件はタイのメディアでも取り上げられ、タイ国内でも話題になっています。

本件は、タイ人(外国人)だから炎上したと言うよりは、SNSでは度々食べ物を粗末にして炎上したケースが多々あります。おでんつんつんから醤油ぺろぺろ事件などは皆様も記憶にあるのではないでしょうか?もちろん農作物をサッカーボールのように蹴って遊ぶというのは容認できることではありませんが、タイで生活していると食べ物に対しての価値観(廃棄や食べ残し)に関しての認識の違いや親の教育なども含めて日本とはまったく違う価値観で暮らしていると実感することも事実です。私は、日本では米という感じの意味もいただきますは調理者だけでなく農家やそれに携わるすべて位の人々への感謝というのを幼少期に教えて貰ったのを思い出しました。他の宗教ではそれらすべてを神に感謝とまとめるケースもあるようなので、幼少期の教育の大切さと価値観の形成について考えさせれる報道です。

タイムラインバンコクでは、旅行者や在住者に役立つ最新情報を配信していますのでシェアやブックマークをお願いします。またSNSのフォローもよろしくお願いします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 動画に映っている人物は本当にタイ人技能実習生ですか?

公的に確認された情報ではありません。動画を最初に投稿した人物が「タイ人技能実習生」と説明していますが、これは投稿者による説明であり、報道機関が独自に国籍・在留資格を確認したものではありません。

Q2. 蹴られていたキャベツは廃棄予定だったのですか?

これも確認されていません。SNS上では「出荷規格外で廃棄予定だったのでは」という見方がある一方、動画の投稿者は「廃棄予定だったとしても、扱い方の問題は変わらない」と主張しており、事実関係と価値観の両方の論点が入り混じっています。

Q3. これはタイ人労働者全体への批判なのですか?

そう理解するのは適切ではありません。今回の議論は、あくまで動画に映った特定の人物の行為をめぐるものであり、タイ人労働者全体、あるいは技能実習生全体を評価する材料として扱うべきではありません。

出典・参考サイト

  • The Thaiger「Thai workers filmed kicking cabbages stir debate in Japan」
  • TravelNews関連報道

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Keita Satou
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1900人)や複数のSNS(総フォロワー8万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。

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Keita Satou
Keita Satou
タイ在住ライター
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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