タイ人に多い名前とよくあるニックネーム ランキング 男性編
タイ人と接していると、名刺や会員登録に書かれた「本名」と、実際に呼ばれている「ニックネーム」が全く違うことに驚いた経験はないでしょうか。
実はタイでは、戸籍上の正式名(ชื่อจริง/チューチン)とは別に、日常生活のほぼすべてでニックネーム(ชื่อเล่น/チューレン)が使われています。
今回は、タイ人男性によくある正式名と、日常的によく聞くニックネームのランキングを紹介します。あわせて、なぜタイ人は本名と全く違う呼び名を使うのか、その理由も解説します。


正式名とニックネーム、何が違うのか
タイ人の名前には、戸籍に登録される正式名(ชื่อจริง/チューチン)と、家庭・学校・職場などで日常的に使われるニックネーム(ชื่อเล่น/チューレン)の2種類があります。
例えば、正式名が「กิตติศักดิ์(キッティサック)」でも、周囲からは「บิ๊ก(ビッグ)」と呼ばれている、というケースは珍しくありません。ホテルや飲食店、SNS、職場で知り合ったタイ人が、書類上の名前と違う呼び名を使っていても不自然ではないのです。
男性の正式名で最も多いのは「ソムチャイ」
タイ内務省 住民登録局(กรมการปกครอง/カロムカーンポックロン)が発表した情報によると、タイで最も登録者数が多い正式名(男性)は「สมชาย(ソムチャイ)」で、24万人が使用しているとされています。2位は「สมศักดิ์(ソムサック)」でした。
「สม(ソム)」には「ふさわしい」、「ชาย(チャイ)」には「男性」という意味があり、「立派な男性」というニュアンスの名前です。シンプルで発音しやすく覚えやすいことから、世代を問わず広く使われてきました。
報道によると、この統計は2011年末時点の人口データに基づくものです。3位以下については、情報源によって順位や人数に相違があり、統一された最新の公式データを確認できませんでした。以下は、複数の情報源で共通して名前が挙がっているものを参考情報としてまとめたものです。
- 1位:สมชาย(ソムチャイ)─「立派な男性」
- 2位:สมศักดิ์(ソムサック)─「名誉・威厳にふさわしい」
- 3位:ประเสริฐ(プラサート)─「卓越した」「尊い」
- 4位:สมบูรณ์(ソムブーン)─「完全な」「満ち足りた」
- 5位:ณรงค์(ナロン)─「勇敢な」「戦い」
- 6位:ประสิทธิ์(プラシット)─「成就」「成功」
- 7位:อุดม(ウドム)─「豊かな」「満ちあふれた」
- 8位:เจริญ(チャルーン)─「繁栄する」「発展する」
- 9位:วิชัย(ウィチャイ)─「勝利」
- 10位:สุชาติ(スチャート)─「よい生まれ」「よい家系」
3位以下の順位・人数は資料によってばらつきがあり、確定した最新の政府統計としては扱えない点にご注意ください。いずれもパーリ語・サンスクリット語に由来する縁起の良い意味を持ち、比較的上の世代に多く見られる傾向があります。
男性のニックネーム トップ10
タイ人男性が日常的に呼ばれているニックネームとして、メディアで紹介されているトップ10は以下の通りです。
- 1位:ไอซ์(アイス)─ 英語の「Ice」に由来
- 2位:แบงค์(バンク)─ 英語の「Bank」に由来
- 3位:นิว(ニュー)─ 英語の「New」に由来
- 4位:บอล(ボール)─ 英語の「Ball」に由来
- 5位:ต้น(トン)─ タイ語で「樹木」「始まり」の意味
- 6位:เจมส์(ジェームズ)─ 英語圏の男性名に由来
- 7位:เฟิร์ส(ファースト)─ 英語の「First」に由来
- 8位:ฟลุ๊ค(フルーク)─ 英語の「Fluke」(幸運)に由来
- 9位:บิ๊ก(ビッグ)─ 英語の「Big」に由来
- 10位:เจ(ジェー)─ 英語の頭文字「J」に由来
これは戸籍上の正式な人口統計ではなく、メディアが紹介した「よくある呼び名」をまとめたものです。
なぜ英語風のニックネームが多いのか
ランキングを見ると、Ice、Bank、New、James、Firstなど、英語由来のニックネームが目立ちます。理由として、以下のような点が考えられます。
- 正式名が長く、日常会話では発音しにくいこと
- 子どもの頃から呼びやすい短い名前を付ける習慣があること
- 英語や国際的な響きへの関心が高いこと
- 芸能人やスポーツ選手、海外文化からの影響
- 兄弟姉妹の中で区別しやすい呼び名が好まれること
ただし、タイのニックネームは英語の正式な意味とは必ずしも一致しません。「Bank」「Ball」「Big」といった名前も、英語圏での人名としての用法というより、タイ国内で呼びやすい音やイメージをもとに付けられた愛称です。
旅行者・在住者へのポイント
タイでタイ人と知り合う際、名刺や会員証に書かれた正式名と、普段呼ばれている名前が異なることは頻繁にあります。
- ビジネスの場でも「クン・バンク」「クン・アイス」のようにニックネームに敬称を付けて呼ぶのが一般的
- 名刺の正式名だけで覚えようとせず、ニックネームも合わせて確認すると会話がスムーズ
- 正式名は主に公的書類でのみ使われるため、日常会話で使うと違和感を持たれることがある
まとめ
タイ人男性の正式名で確実に多いとされているのは「ソムチャイ」で、内務省の発表でも1位となっています。一方、日常的によく呼ばれるニックネームでは「アイス」「バンク」「ニュー」など、英語由来の短い呼び名が人気です。
正式名とニックネームの両方を知っておくと、タイ人との会話や名刺交換の際に「あれ、名前が違う?」と戸惑うことも少なくなるはずです。
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よくある質問(FAQ)
Q1. タイ人の正式名で一番多いのは何ですか?
タイ内務省 住民登録局の発表によると、男性の正式名で最も登録者数が多いのは「ソムチャイ(สมชาย)」で、24万人が使用しているとされています。
Q2. 正式名の3位以下も確定した順位なのですか?
1位・2位は政府発表として確認できていますが、3位以下は情報源によって順位や人数に相違があり、統一された最新の公式データは確認できていません。そのため参考情報として扱っています。
Q3. なぜタイ人は本名と違うニックネームを使うのですか?
正式名が長く発音しにくいこと、子どもの頃から短く呼びやすい名前を付ける習慣があることなどが理由とされています。ニックネームは家庭・学校・職場など、日常生活のほぼすべての場面で使われます。
Q4. ニックネームのランキングは公式統計ですか?
いいえ、これは戸籍などの公式統計ではなく、メディアが紹介した「よく聞くニックネーム」のランキングです。
出典・参考サイト
- Thairath「’สมชาย’ชื่อสุดฮิต คนไทยใช้มากที่สุด 240,000 คน」
- Sanook「มหาดไทยเผยชื่อ สมชาย โหลสุดในประเทศ」
- Siam News(タイ人男性ニックネームランキング紹介記事)
著者プロフィール

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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