タイ有名校教師、生徒を騙し性的関係・金銭要求か タイ大手メディアが告発
2025年10月28日、タイの大手メディア「デイリーニュース(Dailynews)」が、タイ中北部のチャイヤプーム(ชัยภูมิ)県にある有名校の男性教師に関する衝撃的な告発内容を報じ、タイのソーシャルメディアで大きな波紋を呼んでいます。
告発内容は、当該教師が校内の複数の女子生徒と性的関係を持った疑い、さらには金銭を騙し取っていた疑いがあるというものです。事態は極めて深刻で、告発を行ったソーシャルメディアページは、被害に遭った生徒全員に対し「直ちにHIV検査を受けるよう」と緊急の警告を発しています。
またタイでの相次ぐ教師と生徒とのトラブルについてもまとめました。
チャイヤプーム県の有名校教師に対する告発内容
Dailynewsによると、この事件は、生徒たちからの訴えを受けたタイの有名な(告発系)Facebookページ「รับน้องสร้างสรรค์ระดับโคตรมหากาฬ」(創造的な新入生歓迎活動レベル超絶)が問題を公にしたことで発覚しました。
現時点で報じられている告発内容は以下の通りです。
- 場所:
チャイヤプーム県内の「有名校」(※校名は特定されていません)。 - 性的関係の疑い:
当該校の男性教師が、校内の複数の女子生徒に対し、巧みな手口(交際関係を装うなど)で騙し、性的関係を持っていたとされています。 - 金銭要求・二重交際:
さらに、この教師は性的関係を持つだけでなく、複数の生徒と同時に交際(คบซ้อน)し、被害者である生徒から金銭を騙し取っていた(หลอกเอาเงินเหยื่อ)経歴もあると指摘されています。
【最重要】HIV検査の緊急警告
今回の告発で最も深刻な点は、告発を行ったFacebookページが、この教師の常軌を逸した危険な性的行動の経歴から、「被害に遭った可能性のある生徒全員に対し、直ちに健康診断、特にHIV検査を受けるよう」と緊急の警告を発していることです。
現時点(10月28日)では、SNSの告発投稿を大手メディアが報じた「告発記事」の段階であり、警察の正式な捜査状況や学校・教育局の公式なコメント、教師側の弁明などはまだ報じられていません。しかし、告発内容が事実であれば、教育現場における極めて深刻な犯罪であり、被害生徒の心身の安全確保が急がれます。
相次ぐタイ教育現場での性的犯罪
残念ながら、タイの教育現場における教師による生徒への性的犯罪は、今回告発されたチャイヤプーム県の事件だけではありません。最近でも同様の痛ましい事件が相次いで報じられています。
1. スパンブリー県:語学学校のアメリカ人教師逮捕
(CCTV証拠)
バンコクから北西に約100kmのスパンブリー県でも、語学学校に勤務する59歳のインド系アメリカ人教師が、1年以上にわたり教え子の13歳未満の児童に性的虐待を加えていたとして逮捕されました。
被害児童が恐怖を乗り越え母親に告白したことで事件が発覚。容疑者は犯行を否認していますが、警察は教室内の防犯カメラ映像という決定的な証拠を確保しているとのことです。当局は容疑者のビザを剥奪し、国外追放の手続きを進めています。
2. 2025年3月:9歳男子生徒を虐待・撮影し逮捕された教師
2025年3月には、別の教師が9歳の男子生徒を性的虐待し、その様子を撮影、さらにオンラインにアップロードしていたことが発覚し逮捕されるという事件も起きています。
この教師の自宅からは、約2万ファイルもの児童性的虐待が疑われるコンテンツが保存されたハードドライブが押収されました。容疑者は少なくとも6人の男子生徒(8歳~16歳)への虐待を自白。驚くべきことに、教師は被害生徒に対し、1回あたり**40~50バーツ(約200円)**という少額の金銭を渡し、「これは普通のことだ」と思い込ませることで、長年にわたり犯行を続けていたとされています。
まとめ
今回チャイヤプーム県の有名校で告発された、教師による複数の生徒への性的関係・金銭要求の疑惑、そしてHIV検査の緊急呼びかけという事態は、極めて深刻です。
スパンブリー県や3月の事件でも見られるように、タイの教育現場では、教師という信頼されるべき立場を利用した、子どもたちへの許されざる犯罪が後を絶ちません。金銭の授受や「普通のことだ」と思い込ませる手口は非常に悪質です。
現時点ではまだ「告発」段階の事件もありますが、関係当局による迅速かつ徹底的な事実解明と、何よりも被害に遭った子どもたちの心身の安全とケア、そして再発防止策の徹底が強く求められます。
出典・参考サイト
- Dailynews (2025/10/28)
- Sanook News
- Thaich.net (関連報道)
- タイ児童・女性保護局(OSCC 1300)
この記事を書いた人
keita satou(タイムラインバンコク編集部)
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォワー1700人)や複数のSNS(総フォワー7万人以上)を運営する。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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