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タイ発着便でのモバイルバッテリーの使用禁止の新ルール 知らないと違反・没収の可能性もあり

「タイ発着便の新ルール モバイルバッテリーの新ルール 違反・没収の可能性もあり 2026年6月3日〜」というテキストと、座席USBポートからモバイルバッテリーへの充電禁止・フライト中にモバイルバッテリーからスマホへの充電禁止を示す2枚の機内写真に赤いバツ印を重ねたニュースサムネイル(縦型)。
keita satou

タイ民間航空局(CAAT)は2026年6月3日、航空機内でのモバイルバッテリー(パワーバンク)の取り扱いに関する新しい規則「規則第122号」を施行しました。

これまでは「機内持ち込みはOK・預け入れはNG」というルールが基本でしたが、今回の改正ではさらに踏み込んで、飛行中の使用・充電の全面禁止保管場所の義務化が加わりました。

タイ発着便を利用する旅行者・在住者は、知らないままでいると違反・没収の可能性があります。この記事では、変更点と実務的な対応をわかりやすく整理します。


今回の規則で何が変わったのか

規則第122号の目的は、国際民間航空機関(ICAO)の安全基準に足並みをそろえることです。近年、機内でのリチウムバッテリー発熱・発火事故が国内外で多発したことが背景にあります。

タイ国内でも、バンコクエアウェイズのサムイ〜香港線やタイ・エアアジアの便でモバイルバッテリー関連の発煙・発火事案が起きており、CAATは「リチウムバッテリーは乗客・乗務員・運航の安全に対する重大な脅威」と位置づけています。

2026年6月3日、航空機内でのモバイルバッテリー(パワーバンク)の取り扱いに関する新しい規則「規則第122号」を施行されたモバイルバッテリーの新ルールをまとめたインフォグラフィック

新たに追加された主な禁止事項

  • 飛行中にモバイルバッテリーを使ってスマホ・タブレット等を充電すること
  • 機内のUSBポート・コンセントからモバイルバッテリー自体を充電すること
  • 頭上の荷物棚(オーバーヘッドコンパートメント)にモバイルバッテリーを収納すること

従来からの「受託手荷物(預け入れ)禁止」は引き続き適用されます。


容量別・持ち込みルール早見表

持ち込みの可否は「ワット時(Wh)」で判断します。mAh表記しかない場合は「mAh × 電圧(V) ÷ 1000 = Wh」で計算できます。

  • 100Wh以下(約20,000mAh以下):事前承認不要で持ち込み可
  • ⚠️ 101〜160Wh(約32,000mAh以下):航空会社の事前承認が必要・最大2個まで
  • 160Wh超(大容量ポータブル電源など):持ち込み・預け入れとも完全禁止
  • 容量表示なし(ノーブランド品など):Wh・mAhの表示が確認できないものは不可

注意:バッテリー本体の表示が擦れて読めない場合も、保安検査場で没収されるリスクがあります。長年使っているバッテリーは渡航前に確認してください。


機内での正しい保管方法

異常発熱・発煙・発火が起きたときに乗客や乗務員がすぐ気づいて対応できるよう、保管場所が細かく指定されました。

保管してよい場所

  • 前の座席の下
  • シートポケット(航空会社の細則に従う)
  • 自分の衣服のポケット・膝上など、常に手が届く場所

保管してはいけない場所

  • 頭上の荷物棚(オーバーヘッドコンパートメント)
  • スーツケースなどの受託手荷物(従来から禁止)

また、飛行中の振動で金属類と接触してショートするのを防ぐため、元の箱・専用ポーチ・チャック付き袋などに入れて保管することが推奨されています。


在住者・旅行者が取るべき実務的な対策

バンコク在住10年以上の筆者の目線で、実際に旅行・帰国する際に気をつけるべきポイントをまとめます。

出発前のチェックリスト

  1. バッテリー本体に「Wh」または「mAh+電圧(V)」の表示があるか確認する
  2. 表示が消えかけている・読めないものは渡航前に買い替える
  3. 160Wh超の大容量タイプ(キャンプ用・ノートPC用など)は持参しない
  4. 100〜160Whのものは利用航空会社へ事前承認を申請する
  5. スーツケースではなく、必ず機内持ち込みバッグに入れる

機内に入ったらやること

  1. 搭乗後すぐ、バッグからモバイルバッテリーを取り出してシートポケットまたは座席前下へ移す
  2. 飛行中はモバイルバッテリーを使った充電をしない
  3. スマホの充電が必要な場合は、座席備え付けのUSBポートやコンセントから直接行う

機内でスマホをモバイルバッテリー経由で充電しながら使う習慣がある方は、代わりに空港のラウンジやゲート付近で出発前に端末を100%まで充電しておくことを強くおすすめします。


よくある疑問

日本からタイへ来る便にも適用される?

CAATの規則はタイの空港を発着するすべての便が対象です。タイ系・外国系航空会社を問わず適用されます。日本からタイへ向かう便でも、タイの空港を出発する際は同じ基準で考えておくのが安全です。

スマホやノートPC内蔵バッテリーはどうなる?

今回の規則第122号は「予備バッテリー・パワーバンク」が主な対象です。スマートフォンやノートPCに内蔵されているバッテリーについては、従来どおり各社の一般的な電子機器ルール(離着陸時の機内モード設定など)が適用されます。

モバイルバッテリーは完全に持ち込めなくなるの?

持ち込み自体は引き続き可能です。容量・保管場所・機内での使用方法に厳しい条件が加わったということで、100Wh(約20,000mAh)以下のバッテリーであれば事前承認なしで持ち込めます。


まとめ

今回のCAATによる規則第122号は、モバイルバッテリーの「持ち込み条件」だけでなく「機内での使い方」まで踏み込んだ大きな変更です。

  • 100Wh(約20,000mAh)以下は事前承認なしで持ち込み可
  • 101〜160Whは航空会社の承認必須・最大2個まで
  • 160Wh超・容量表示なしは持ち込み不可
  • 受託手荷物(預け入れ)は引き続き完全禁止
  • 飛行中のモバイルバッテリーを使った充電・給電は全面禁止
  • 頭上棚への収納禁止・手元の見える場所に保管が義務

モバイルバッテリー関連は、比較的頻繁に更新されるルールです。
タイに限らず日本でも先日持ち込みのルール変更がありました。「前は、持ち込みはOKだったのに機内で使ったら違反」というケースが起きやすい内容です。持ち込みルールと機内使用ルールを分けて理解しておきましょう。

この記事は、タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとに作成しています。


出典


著者プロフィール

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Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,700人)をはじめ、複数のSNSで合計7万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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Keita Satou
タイ在住ライター
タイ在住ライター バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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