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パタヤでロシア人姉弟が行方不明 埋められたバイク 警察が大規模捜索を継続

顔にモザイク処理を施したロシア人姉弟の写真と、解体・埋設されたバイクを調べる捜査員の様子。「タイ パタヤ近郊 ロシア人姉弟が行方不明 警察が大規模捜索を継続」の文字が入ったバナー画像
keita satou

2026年7月30日午前10時48分(タイ時間)時点で、パタヤ近郊で行方不明になったロシア国籍の姉弟2人は、依然として見つかっていません。行方不明になったのは、姉のディアナ・ナジモワさん(22歳)と、弟のロマン・ナジモワさん(17歳)です。2人が乗っていたバイクが、パタヤ近郊の森林内で解体され、2か所に分けて土中へ埋められていたため、警察は通常の行方不明者捜索から、犯罪の可能性を前提とした本格捜査へ切り替えています。

ただし、現時点で2人の遺体や負傷した状態での発見、容疑者の逮捕、殺人や誘拐の確定、身代金要求などは確認されていません。したがって、現段階では「死亡した」「殺害された」と断定できません。

パタヤ近郊でロシア人姉弟が行方不明となり、解体・埋設されたバイクの発見から警察の捜索状況、確認済み情報と未確認情報を整理したインフォグラフィック
2026年7月26日にパタヤ近郊の自宅を出たロシア人姉弟が行方不明事件の概要

2人が行方不明になった経緯

報道によると、2人は7月26日午前4時ごろ、チョンブリー県バーンラムン郡フワイ・ヤイ地区にある「Bristol Park」住宅地の自宅を出ました。乗っていたのは黒と灰色のHonda ADV 160で、登録番号はチョンブリー県のものです。弟のロマンさんが運転し、姉のディアナさんが後部座席に乗っていたとされています。

母親は、2人が普段着のまま携帯電話だけを持って出たため、近くのコンビニへ買い物に行ったと考えていました。しかし、その後帰宅せず、電話もつながらなくなりました。母親は友人、知人、2人が立ち寄る可能性のある場所を探した後、7月28日にフワイ・ヤイ警察署へ届け出ました。

2人は2021年ごろから母親とタイで暮らしており、ロシア語と英語は話せるものの、タイ語は話せないと母親が説明しています。

パタヤで行方不明になったロシア人姉弟
出典:ASEAN NOW

【捜索中・情報提供のお願い】本記事執筆時点で、姉弟2人は発見されていません。目撃情報やお心当たりのある方は、フワイ・ヤイ警察署(038-110-333)またはタイ警察の緊急番号191へご連絡ください。

防犯カメラが捉えた移動経路

警察が周辺の防犯カメラを確認したところ、2人の行動は次のように記録されていました。

  • 午前4時ごろ:住宅地をバイクで出発し、警備員に通常どおりあいさつ
  • 午前4時02分ごろ:ワット・トゥンラハーン付近を通過し、バーン・アンプー方面へ
  • 午前4時21分ごろ:Map Ta Phut–Na Jomtien高速道路7号線の橋付近に到着(自宅から約6〜7キロ)
  • その後:2人のバイクは側道へ入り、別のバイクに乗った人物らと約2分間話していたとされる
  • 午前4時31〜33分ごろ:2人のバイクと別のバイクが移動する姿を最後に、防犯カメラから消える

この映像からは、2人が途中で誰かと接触したことは読み取れますが、相手が知人だったのか、待ち合わせをしていたのか、脅されて同行したのかは分かっていません。

解体されたバイクを森林で発見

解体されて埋められたバイク
出典:ASEAN NOW

7月29日、フワイ・ヤイ地区ムー9にある旧トゥンルアン墓地周辺の森林で、2人のバイクが見つかりました。現場はチャークテーン交差点付近で、高速道路の側道から約200メートルの場所とされています。

バイクはそのまま埋められていたのではなく、複数の部品に解体され、約100メートル離れた2つの穴へ分けて埋められていました。登録番号や車体情報を確認した結果、行方不明の2人が使用していたHonda ADVであることが確認されています。

地元関係者の説明では、現場付近で掘削道具を持った4人の男が目撃されました。村の関係者が近づくと、4人はその場から逃走したとされています。ただし、4人については、氏名や国籍、失踪との直接的な関係、逮捕状の有無など、多くの点が明らかにされていません。したがって、「4人が2人を誘拐・殺害した」と断定することはできません。

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

部品をDNA・血痕・指紋鑑定へ

チョンブリー県警科学捜査部門は、発見されたバイク部品を押収しました。警察は今後、2人や第三者のDNA、血痕、指紋、工具の痕跡などを調べるとしています。バイクが現場で解体されたのか、別の場所で解体された後に運び込まれたのかも重要な捜査対象です。

記事執筆時点では、血液やDNAが検出されたとの結果は発表されていません。

200人以上を投入して森林を捜索

7月29日には、警察、行政職員、観光警察、科学捜査官、救助隊、地域住民など200人以上が投入され、周辺森林を徒歩やドローンで捜索しました。

しかし、29日夜までに2人は見つかりませんでした。激しい雨と日没により視界が悪化したことや、捜査対象者が武装している可能性があるとの情報から、一般住民を退避させて捜索をいったん中断しています。

警察が情報提供を求めている人物

警察は、「ポン」と呼ばれる男性に対し、捜査へ協力するため警察へ連絡するよう呼びかけています。

この点については、次の事実を明確にしておく必要があります。

  • この男性は逮捕されたわけではない
  • 正式に起訴されたわけではない
  • 犯人と認定されたわけではない
  • 具体的な関係は公表されていない

警察は、この男性が事件について何らかの情報を持っている可能性があるとみていますが、あくまで「情報提供を求めている人物」という段階であり、「容疑者」として扱うのは正確ではありません。

7月29日午後には、この男性ともう一人の男性が潜んでいるとの情報を受け、警察が近隣の住宅を捜索しましたが、2人は見つかりませんでした。

なぜバイクを解体して埋めたのか

警察はまだ理由を発表していません。考えられるのは、車両から失踪者とのつながりを隠す、登録番号や車体番号による発見を遅らせる、防犯カメラに映った車両を処分する、といった目的ですが、これは状況から考えられる推測であり、警察の確定発表ではありません。

確認されている事実は、2人が乗っていたバイクが解体され、土中へ意図的に隠されていたという点までです。

「犯罪捜査へ切り替え」は殺人確定を意味しない

警察が犯罪捜査として扱い始めた理由は、バイクが自然に放置されたのではなく、解体・埋設されていたためです。誰かが証拠を隠そうとした可能性は高いものの、現時点では誘拐、監禁、暴行、金銭トラブル、バイクの窃盗・隠匿など、複数の可能性が残されています。

殺人事件と確定するには、遺体、血痕、DNA、映像、供述など、さらに具体的な証拠が必要です。

現在確認できていない情報

7月30日午前10時48分時点で、公開情報からは次の事実を確認できません。

  • 姉弟が発見された
  • 2人の死亡が確認された
  • バイクから血痕が出た
  • 4人の男が逮捕された
  • 身代金要求があった
  • 薬物売買や犯罪組織が関係していた
  • 家族が事件に関係していた

SNS上では様々な推測が見られますが、これらは報道や警察発表ではなく、事実として扱うべきではありません。

現時点の時系列

  • 7月26日午前4時ごろ:姉弟がフワイ・ヤイの自宅をバイクで出発
  • 午前4時02分:ワット・トゥンラハーン付近を通過
  • 午前4時21分ごろ:高速道路7号線の橋付近に到着
  • 午前4時31〜33分ごろ:別のバイクと走行する姿を最後に行方不明
  • 7月28日:母親がフワイ・ヤイ警察署へ正式に届け出
  • 7月29日:旧トゥンルアン墓地周辺で解体・埋設されたバイクを発見
  • 同日:200人以上を投入して周辺森林を捜索
  • 同日午後:関係者が潜伏している可能性がある住宅を捜索するも発見できず
  • 7月30日午前:姉弟の捜索と関係者の追跡を継続、発見・逮捕の公式発表なし

日本人向けポイント

事件現場はパタヤ中心部のビーチロードやウォーキングストリートではなく、東側のフワイ・ヤイ地区にある森林・墓地周辺です。現段階で、観光客を狙った事件という情報はありません。

捜索地域では武装している可能性がある人物を警察が追っているとの情報もあるため、森林、旧墓地、放棄された建物周辺へ近づくべきではありません。

また、人物名や顔写真をSNSへ掲載する際は、警察が「情報提供を求めている人物」と、正式な「容疑者」「逮捕者」を区別する必要があります。事件に関する具体的な情報を持つ場合は、自分で関係者へ接触せず、タイ警察の緊急番号191またはフワイ・ヤイ警察署へ連絡するよう呼びかけられています。

まとめ

今回の事件は、パタヤ近郊でロシア人姉弟が行方不明になり、乗っていたバイクが解体・埋設された状態で発見されたというものです。警察は犯罪の可能性を前提に捜査を進めていますが、2人の安否、事件の全容、関係者の特定については、現時点で確認されていない点が数多く残っています。続報が入り次第、正確な情報のみをお伝えします。

パタヤは観光・居住の両面で日本人にも馴染みのあるエリアだけに、今回のニュースには心を痛める方も多いのではないでしょうか。事件の詳細が明らかになっていない段階で、SNS上の憶測を事実であるかのように広めることは、関係者への二次的な被害にもつながりかねません。姉弟のご無事を願いつつ、今後の警察発表を注視していきたいと思います。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 2人はすでに死亡が確認されたのですか?

いいえ。記事執筆時点で、2人の死亡が確認されたという公式発表はありません。バイクが解体・埋設された状態で発見されたことから犯罪捜査へ切り替えられていますが、殺人や誘拐が確定したわけではなく、2人の発見にもつながっていません。

Q2. 「ポン」という男性は容疑者として逮捕されたのですか?

いいえ。警察はこの男性に対し、捜査協力のための連絡を呼びかけている段階です。逮捕されたわけでも、正式に起訴されたわけでもなく、「容疑者」と断定する情報は公表されていません。

Q3. パタヤの観光は今回の事件で危険になっていますか?

事件現場はパタヤ中心部の観光エリアではなく、フワイ・ヤイ地区の森林・墓地周辺です。現時点で、観光客を狙った無差別事件という情報はありません。ただし、捜索地域の森林や放棄された建物周辺には近づかないことが推奨されています。

出典・参考サイト

  • ASEAN NOW「Russian siblings missing near Pattaya; Overview」
  • ASEAN NOW「Russian siblings’ motorcycle found buried in Pattaya」

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keita satou

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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Keita Satou
Keita Satou
タイ在住ライター
タイ在住ライター バンコク在住10年以上。旅行ライセンスの持つタイ法人の社員のかたわらライターも行う。タイ在住日本人向けのメディアとタイ人向けメディアを運営。Facebook(フォロワー1700人)や複数のSNS(総フォロワー7万人以上)を運営する。日本のテレビ・メディア取材経験多数あり。職業柄、各業界のタイの裏話を聞くことも多数あるそう。
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