日本の魚は安全 タイのFDA(食品医薬品局)が途中経過を報告
keita satou
Thaim Line Bkk(タイムライン バンコク)
2026年2月8日に投開票が行われたタイの総選挙。その熱狂が冷めやらぬ中、タイ北部ウドンタニ県で、なんとも人間味あふれる、しかし非常に深刻な「自首劇」が話題を呼んでいます。
主人公は、43歳の男性「スアさん」。彼が選管に自首して差し出したのは、妻から借りたという500バーツ札1枚でした。
ウドンタニ県ノンハン郡に住むスアさんは、2月19日、意を決して県選挙管理委員会(EC)の事務所を訪れました。彼の手には、2月4日に特定の候補者の運動員から受け取ったという「投票の対価」500バーツがありました。
スアさんが自首を決意した背景には、彼が住むウドンタニ第5選挙区で起きている大規模な買収騒動があります。
タイの選挙法では、買収に応じた有権者も本来は罪に問われます。しかし、今回スアさんが選管から「証人」として受け入れられたのには理由があります。
「妻が怖くて自首した」というエピソードはタイ国内で大きな反響を呼び、買収が横行する選挙戦の現状を皮肉る象徴的なニュースとなりました。スアさんは今後、妻への借金を返しつつ、選管の調査に協力していく予定です。
余談ですが、バンコクで働く従業員の方々が選挙で親に呼ばれて帰郷するというのはタイのあるあるですが、そもそも住民票制度がなくID管理の為に出生地で選挙を行うのと、こういった買収費用を両親が受け取っているためだというのを耳にしたことがあります。
バンコクで暮らす私たちにとっても、タイの政治が「現場」でどう動いているのかを知る上で、非常に興味深い出来事と言えるでしょう。

keita satou : バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとして活動。SNS等でタイのリアルな情報を発信中。