訪タイ外国人客1,735万人突破 上半期は前年比3%減も回復傾向に
タイ観光・スポーツ省が2026年7月20日に発表した速報値によると、2026年1月1日から7月18日までにタイを訪れた外国人旅行者は1,735万8,533人となりました。上半期の累計では前年を下回っていますが、直近1週間では回復の動きが見られています。
まず押さえておきたい数字

- 集計期間:2026年1月1日~7月18日
- 外国人旅行者数:17,358,533人
- 前年同期比:3.05%減
- 推計観光収入:8,387億3,000万バーツ
- 直近1週間の旅行者数:585,189人
- 前週比:4.04%増
- 1日平均:83,598人
報道によると、累計観光収入を旅行者数で単純に割ると、外国人旅行者1人当たりの平均支出は約4万8,300バーツになります。ただし、これは累計収入を入国者数で割った概算であり、旅行目的、滞在日数、国籍によって実際の支出額は大きく異なります。
「観光客が増えた」のか「減った」のか
今回の発表を理解するには、次の二つの数字を分けて見る必要があります。
2026年1月1日から7月18日までの累計旅行者数は、前年同期比で3.05%減少しています。一方、7月12日から18日までの1週間では、外国人旅行者は585,189人となり、前週より4.04%増加しました。
つまり、2026年の累計外国人旅行者数は前年同期を下回っているものの、7月中旬の直近1週間では回復傾向が見られた、というのが正確な理解です。「タイ観光が前年を上回った」「年間を通して完全に回復した」とするのは不正確です。
2026年の累計旅行者数、上位5カ国
- 中国:2,862,241人
- マレーシア:2,250,015人
- インド:1,307,959人
- ロシア:1,061,349人
- 韓国:631,777人
中国が約286万人で最大の市場となり、マレーシア、インド、ロシアが続いています。日本は今回公表された累計上位5カ国には入っておらず、記事内にも日本人旅行者の具体的な人数は掲載されていません。
直近1週間では台湾市場が急増
- 1中国:107,875人
8.27%増 - 2マレーシア:63,181人
17.82%減 - 3インド:35,114人
3.82%増 - 4台湾:25,201人
50.74%増 - 5米国:20,461人
3.57%増
特に台湾からの旅行者は、前週比で50.74%増加し、前週の7位から4位へ上昇しました。報道によると、観光・スポーツ省は、台風の影響が落ち着いたことや、台湾の夏休みシーズンが回復を後押ししたと説明しています。
直近1週間の外国人旅行者585,189人を市場別に見ると、中国・台湾・ASEANなどの近距離市場が382,072人(前週比6.00%増)、欧米などの長距離市場が203,117人(前週比0.56%増)でした。現在の回復をけん引しているのは、欧米の長距離市場よりも、比較的近い市場だといえます。
観光客増加を支えた要因
- 中国・台湾が夏休み期間に入り、家族旅行を含む渡航需要が増加
- 深圳―プーケット線が週3便から週4便へ増便
- flydubaiがドバイ―バンコク(ドンムアン)線を新設
- タイ国際航空がアムステルダム―スワンナプーム線を新規開設
- 台風の影響が落ち着き、台湾市場が回復
タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。
バンコク在住日本人への影響
旅行者が増えることで、バンコクではスワンナプーム空港やドンムアン空港、入国審査、配車サービス、主要観光地などの混雑が強まる可能性があります。特に中国・台湾の夏休み期間は、バンコクだけでなく、プーケット、チェンマイ、パタヤなどでもホテル料金や航空券価格が上昇することがあります。
一方、飲食店、ホテル、小売、医療、美容、不動産、観光サービスなど、日本人向け・外国人向け事業者にとっては、近距離市場の回復が集客機会になります。ただし、今回の統計から「日本人旅行者が増えている」とは判断できません。日本市場の動向を確認する場合は、日本人の入国者数が掲載された別の統計を確認する必要があります。
まとめ
2026年上半期の訪タイ外国人旅行者数は前年をやや下回る水準にとどまっているものの、直近1週間では台湾市場を中心に回復の兆しが見られます。今後は旅行者数だけでなく、1人当たりの消費額や地方への分散、中国市場の本格回復なども注目されるポイントです。
この報道にはありませんが、直近の増加の一因にはバーツ安の影響もあるのではないかと私は考えています。また他国と同様にタイでもインフレが進行しており在住者視点でも今のタイは少し物価が高いように感じたのではないでしょうか。今後もバーツ安が続くようであれば、最近のインバウンドのライバルであるベトナムや日本への旅行予定者もタイ旅行に切り替える可能性があるかもしれません。
在タイ日本人や駐在者の立場から見ると、この時期は空港や観光地の混雑、ホテル・航空券価格の上昇を実感しやすいタイミングです。特に週末や連休を利用してプーケットやチェンマイへ旅行を予定している方は、早めの予約と価格変動への注意をおすすめします。日本人向けビジネスを展開している方にとっても、近距離市場の回復は集客のヒントになりそうです。
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よくある質問(FAQ)
Q1. タイの外国人観光客数は前年より増えたのですか、減ったのですか?
2026年1月1日から7月18日までの累計では前年同期比3.05%減少しています。ただし、7月12日から18日までの直近1週間では前週比4.04%増加しており、両方の数字を分けて理解する必要があります。
Q2. 日本人旅行者の人数は増えていますか?
今回発表された上位5カ国に日本は入っておらず、具体的な人数は公表されていません。そのため、今回の統計から日本人旅行者数の増減を判断することはできません。
Q3. なぜ台湾からの旅行者が急増したのですか?
報道によると、台風の影響が落ち着いたことと、台湾の夏休みシーズンが重なったことが要因として説明されています。
出典・参考サイト
- The Nation Thailand「Thailand’s foreign tourist arrivals reach 17.36 million in 2026」
- THAILANDPLUS NEWS「สถานการณ์การท่องเที่ยวระหว่างวันที่ 12 – 18 กรกฎาคม 2569」
- Thansettakij「ต่างชาติเที่ยวไทยทะลุ 17 ล้านคนแล้ว」
- Khaosod「ต่างชาติเที่ยวไทย 17.36 ล้านคน」

Keita Satou:バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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