ドンムアン空港が身体検査を導入 11月1日から保安検査がハンディ型探知機から変更
バンコクのドンムアン国際空港(DMK)は、2026年11月1日より保安検査の手順を変更します。これまで使用されていたハンディ型金属探知機による追加検査(二次検査)を廃止し、必要に応じて係員が手で身体を確認する「身体検査」に切り替えると発表されました。ドンムアン空港を利用するタイ国内線・国際線の旅行者にとって影響のある変更のため、内容を整理してお伝えします。
何が変わるのか
報道によると、現在は門型金属探知機(ウォークスルー型)やボディスキャナーで反応が出た場合、係員がハンディ型金属探知機を使って追加検査を行うことがあります。11月1日以降は、このハンディ型探知機による検査が廃止され、代わりに係員が衣服の上から手で身体に触れて確認する身体検査が行われるようになります。
つまり、すべての乗客が必ず身体検査を受けるというわけではありません。従来どおり、まず門型探知機やボディスキャナーを通過し、警報や検査上の疑問点があった場合など、追加確認が必要な人を対象に行われるとされています。
検査方法の比較
- 門型金属探知機(WTMD):10月31日まで・11月1日以降ともに継続使用
- ボディスキャナー:10月31日まで・11月1日以降ともに継続使用
- ハンディ型金属探知機による追加確認:10月31日までは使用、11月1日以降は廃止
- 手による身体検査:10月31日までは検査方法の一つ、11月1日以降は追加確認の方法として採用
変更の理由
報道によると、今回の変更は、タイ民間航空局(CAAT)の第113号規定、および国際民間航空機関(ICAO)が推奨する保安基準に検査手順を適合させ、航空セキュリティを強化するための措置とされています。CAATの保安基準では、門型金属探知機、ボディスキャナー、身体検査のいずれも旅客検査の方法として認められています。空港側は、手による検査に切り替えることで、より詳しく確認できるようになり、保安検査全体の精度を高められると説明しています。
なお、根拠となるCAAT規則第113号自体は2025年10月に公表され、2026年にも改正されています。11月1日に新たに始まるのは、ドンムアン空港が発表した具体的な運用変更です。
検査にどれくらい時間がかかるのか
空港側は、繁忙時間帯には検査にかかる時間がこれまでよりも長くなる可能性があるとしています。特に、金属製のベルトや時計、アクセサリーを多く身につけている場合や、ジャケット・靴・携帯電話を別途検査する必要がある場合、ボディスキャナーで反応が出た場合、医療機器やインプラントがある場合、妊娠中や怪我がある場合は、時間がかかりやすいとされています。なお、遅延時間の平均や追加で必要な分数については発表されていません。
身体に触れられたくない場合はどうなるのか
ドンムアン空港は、今回の検査について「乗客の権利を尊重し、適切に実施する」と説明しています。ただし、10月28日時点の発表では、検査員と乗客の性別を一致させるか、別室での検査を希望できるか、身体に触れる検査に不安がある場合の代替手続きといった詳細までは明らかにされていません。
身体への接触に不安がある場合は、検査前に係員へ事情を伝え、責任者による説明や対応を求めるのがよいとされています。ただし、申し出れば必ず検査を免除されるという制度は確認できていません。
旅行者がやるべきこと
余裕を持って空港へ行く
空港側は、出発前に十分な時間を持って到着するよう推奨しています。特に繁忙時間帯や国際線を利用する場合は、通常より早めに到着しておくと安心です。
金属製品を事前に外しておく
列に並んでいる間に、ベルト、時計、アクセサリー、携帯電話、鍵、コイン、金属製の靴・ブーツなどを外しておくと、検査がスムーズに進みます。
荷物も事前に準備しておく
- ジャケットを脱いでおく
- ベルト・時計・携帯電話を外しておく
- 靴を脱ぎやすい状態にしておく
- ノートパソコン・タブレット・液体物を取り出しやすくしておく
体調や医療機器について事前に伝える
怪我をしている方、体内に医療機器(ペースメーカーなど)を埋め込んでいる方、妊娠中の方など、身体的な理由で通常の検査を受けるのが難しい場合は、検査が始まる前に保安スタッフへその旨を伝えることが推奨されています。これにより、検査方法を調整してもらえる可能性があります。
旅行者・在住者へのポイント
今回確認できたドンムアン空港自身による具体的な運用変更発表は、ドンムアン空港に関するものです。一部のタイ語報道では、CAAT規則第113号に基づく変更が全国の空港にも適用されると伝えていますが、スワンナプーム空港やプーケット空港などが11月1日から同様に運用を変更するかどうかは、各空港の公式発表で別途確認する必要があるとされています。現時点で「全国すべての空港で同一の検査が始まる」と断定するのは避けた方が安全です。
なお、タイでは10月16日から、預け入れ荷物をX線検査で確認した際、乗客の立ち会いがなくても所定の手続きで開封できる制度も別途運用されています。今回の身体検査の変更とは対象(荷物/身体)も制度も異なる点にご注意ください。
ドンムアン空港は国内線・LCCのハブ空港のため、国内線やLCCを利用する旅行者への影響が大きいと考えられます。
- 11月1日以降、ドンムアン空港での追加検査の方法が変わります。
- 繁忙時間帯は検査に時間がかかる可能性があるため、余裕を持って空港に到着しましょう。
- 金属製品は事前に外しておきましょう。
- 医療機器や妊娠など身体的な事情がある場合は、検査前にスタッフへ伝えましょう。
タイの大手メディアの報道をもとにまとめています。
まとめ
ドンムアン国際空港は、2026年11月1日からハンディ型金属探知機による追加検査を廃止し、必要に応じて係員が直接確認する身体検査へ切り替えます。すべての乗客が対象になるわけではなく、門型探知機やボディスキャナーで反応が出た場合などに行われるとされています。繁忙時間帯は検査に時間がかかる可能性があるため、余裕を持った空港到着と事前の準備が推奨されています。なお、この変更は現時点でドンムアン空港に関する発表であり、他空港への適用は各空港の発表を別途確認する必要があります。
タイの空港での手荷物検査のルール変更や先日のニュースでもお伝えした大量の大麻の押収事件なども含めて様々なルール変更が行われています。今回の報道でも、安全対策や防犯上対策と理解して受け入れるのか、プライバシーを守りたいのか、消費者側の受け取り方の感情が今後どのように変化していくのか注目です。
FAQ
全員が身体検査を受けることになるのですか?
報道によると、全員が必ず身体検査を受けるわけではありません。門型金属探知機やボディスキャナーで反応が出た場合など、追加確認が必要な人を対象に行われるとされています。
スワンナプーム空港でも同じ変更が行われますか?
報道によると、今回確認できた具体的な運用変更の発表はドンムアン空港に関するものです。一部報道は全国の空港への適用を伝えていますが、他空港での実施有無は各空港の公式発表で別途確認する必要があるとされています。
検査にどれくらい時間がかかりますか?
報道によると、繁忙時間帯は検査にこれまでより時間がかかる可能性があるとされていますが、具体的な遅延時間は発表されていません。金属製品を事前に外しておくことで、スムーズに検査を終えやすくなります。
医療機器がある場合はどうすればいいですか?
報道によると、ペースメーカーなどの医療機器や怪我、妊娠などで通常の検査が難しい場合は、検査が始まる前に保安スタッフへその旨を伝えることが推奨されています。
10月16日から始まった手荷物検査のルールとは違うのですか?
報道によると、10月16日からの制度は預け入れ荷物をX線検査で確認した際の開封手続きに関するもので、今回の身体検査の変更とは対象も制度も異なります。
出典・参考サイト
- Thansettakij(2026年10月27日)
- MGR Online(2026年10月28日)
- Amarin TV(2026年10月28日)
- タイ民間航空局(CAAT)規則第113号(原文)
- ドンムアン国際空港(DMK)公式サイト
著者プロフィール

Keita Satou
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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