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子どもに大人気のスクイーズ玩具 未認証品を約2万点押収 タイ バンコク

タイ・バンコクで押収された子どもに人気の食品モチーフのスクイーズ玩具のイメージ(AI IMAGE)
Thaim Line Bangkok

タイ工業規格庁(TISI:สมอ.)は、バンコクの中華街に隣接する卸売街・サムペーン市場で、タイの安全規格を満たしていない未認証のスクイーズ玩具を大量に押収したと発表しました。

報道によると、押収されたスクイーズは19,665点、総額は1,013,109バーツにのぼります。SNSで人気の商品が、必要な安全基準・認証を満たさないまま流通していた実態が明らかになりました。

スクイーズとはどんな玩具か

スポンジや軟質フォームでできた柔らかい玩具・ストレス解消グッズです。
押すとゆっくり元の形に戻る独特の触感が特徴で、パン、ドーナツ、ケーキ、果物、飲み物など、実際の食品に似せた形の商品が多く販売されています。

スクイーズ(Squishy、タイ語:สกุชชี่)は、スポンジや軟質フォームでできた柔らかい玩具・ストレス解消グッズです。
押すとゆっくり元の形に戻る独特の触感が特徴で、パン、ドーナツ、ケーキ、果物、飲み物など、実際の食品に似せた形の商品が多く販売されています。

香り付きの商品もあり、押した感触を楽しむ目的で子どもだけでなく若者にも人気があります。ただし、スクイーズという商品名そのものが危険なわけではありません。問題は、子ども向け玩具に該当する商品であるにもかかわらず、必要な安全基準・表示・認証を満たしていない場合です。

今回の摘発内容

タイ・バンコクのサムペーン市場でTIS未認証のスクイーズ玩具19,665点が押収された事件と、子ども向け玩具の確認ポイントを解説するインフォグラフィック
タイ工業規格庁がサムペーン市場の店舗・流通拠点を検査し、TIS認証のないスクイーズ玩具19,665点、総額約101万バーツ相当を押収しました。

報道によると、TISIはSNS、特にTikTok上で販売されていた未認証スクイーズを端緒に調査を進め、サムペーン地区の店舗・流通拠点6か所を検査しました。

その結果、次の内容が確認されたと報じられています。

  • 押収品:スクイーズ19,665点
  • 推定総額:1,013,109バーツ
  • 違反関係者:6人(販売者5人、無許可の輸入・販売者1人)
  • 問題点:TIS認証マーク(มอก.)のない玩具を販売していたこと

TISIは、関係者に対して法的措置を取る方針を示しています。なお、報道上の「中国製」「中国から輸入」といった個別商品の原産国については、現時点で確認できる一次情報の範囲では断定できません。

なぜ未認証品が問題なのか

タイの玩具安全規格は「มอก. 685 เล่ม 1-2562(TIS 685 Part 1-2019)」です。この規格では、玩具の物理的安全性、可燃性、化学物質、重金属、表示などが対象となっています。

誤飲・窒息のリスク

食品そっくりの形や香りがあると、乳幼児が本物の食品と間違えて口に入れる可能性があります。噛みちぎった破片や小さな付属部品が、誤飲・気道閉塞につながるおそれもあります。

TISIの基準では、子どもが口に入れられるサイズの部品や、3歳未満向け玩具の小さな部品について、厳しい物理的要件が定められています。

材料・化学物質について

玩具の塗料や表面コーティングには、鉛、カドミウム、水銀などの重金属が含まれていないか、基準への適合が求められます。TISIも、基準を満たさない玩具について、重金属や塗料中の化学物質による危険を注意喚起しています。TIS 685の規格資料には、玩具・子ども向け製品に使われる一部のフタル酸エステル類に関する安全基準も参照されています。

ただし重要な点として、今回押収された19,665点について、発がん性物質や特定の可塑剤が検査で検出されたと確認できる資料は、現時点では見つかっていません。「未認証品なので安全性が確認されていない」ことと、「有害物質が含まれている可能性がある」こと、「今回の押収品から有害物質が検出された」ことは、それぞれ別の話として区別する必要があります。

粉じん・臭い・劣化

品質の低いフォームや塗料の場合、強い臭い、表面のべたつき、色落ち、ひび割れなどが起こることがあります。長期間の接触や、子どもが口に入れる行為は避けるべきです。ただし、今回の個別商品についてアレルギーや呼吸器被害が発生したという確認済み情報はありません。

法律上の扱いと罰則

TISIは、子どもが遊ぶ目的で設計された商品を、タイの安全規制対象となる「玩具」として扱っています。原則として14歳未満の子どもが遊ぶための商品が対象です。

報道された罰則は次の通りです。

TIS基準を満たさない玩具の販売

最高6か月の禁錮、または最高50万バーツの罰金、もしくは両方が科される可能性があります。

無許可輸入・販売

最高2年の禁錮、または最高200万バーツの罰金、もしくは両方が科される可能性があります。

これらの罰則は、最終的な捜査・起訴・裁判によって判断されるため、報道時点で「有罪が確定した」という意味ではない点にご注意ください。

購入時の確認ポイント

乳幼児がいる家庭では、以下を確認するのが安全です。

  • パッケージまたは商品に「มอก.(TIS)マーク」があるか
  • QRコードで商品・許可情報を確認できるか
  • 製造者または輸入者の名称・住所が記載されているか
  • 対象年齢、警告、使用方法がタイ語で表示されているか
  • 強い薬品臭や香料がないか
  • 表面がべたつく、色が手に移る、簡単に裂ける商品ではないか
  • 小さな部品、チェーン、飾り、包装フィルムが付いていないか
  • 「食品ではない」「口に入れない」などの表示があるか

TISIは、玩具を購入する際に「มอก.マーク」と「QRコード」を確認するよう呼びかけています。

旅行者・在住者へのポイント

サムペーン市場はバンコクの中華街(ヤワラート)に隣接する大規模な卸売街で、日本人旅行者もお土産・雑貨探しで訪れることがあるエリアです。お子様へのお土産としてスクイーズなどの玩具を購入する際は、価格の安さだけで選ばず、認証マークや表示を確認することをおすすめします。

在住者の方も、SNSやオンラインショップでスクイーズを含む子ども向け玩具を購入する場合、出品者の情報や認証表示の有無を確認いただくと安心です。

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

まとめ

タイ工業規格庁(TISI)は、バンコクのサムペーン地区にある卸売店・流通拠点6か所を検査し、TIS認証マークのないスクイーズ玩具19,665点、総額約101万バーツを押収しました。食品に似た形の商品もあるため、子どもの誤飲や小部品による窒息、材料・塗料に含まれる化学物質などの安全リスクが指摘されています。

ただし、今回押収された商品から発がん性物質や特定の可塑剤が検出されたとする検査結果は、現時点で確認できていません。摘発と未認証品の押収は事実ですが、「有害物質が含まれている」と断定するのではなく、安全検査を通過したことが確認できない商品として注意が必要、というのが正確な理解です。

バンコクでは、ネット通販や露店などでは様々はコピー品がタイでの製造だけでなく近隣の外国からの密輸品も含めて販売されています。私が見たものでは、衣類やブランド品だけでなく、お酒、タバコ、薬などもコピー品もしくは違法販売されているのを目撃したことがあります。商品の購入は原則的に大手量販店やコンビニで購入するのがおすすめです。また過去には化学調味料のコピー品や粗悪な石鹸などもニュースになっています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 押収されたスクイーズは危険なのですか?

タイの安全規格(TISマーク)の認証を受けていない商品であることが確認されています。ただし、今回押収された商品から発がん性物質や特定の有害物質が検出されたという検査結果は、現時点で確認できていません。安全性が「未確認」であることと、「有害と判明した」ことは異なります。

Q2. すでに持っているスクイーズは処分すべきですか?

今回の報道は特定商品の危険性を断定するものではありません。ただし、TISマークやQRコードなどの認証表示がない商品をお持ちの場合は、乳幼児が誤って口に入れないよう保管に注意し、小さな部品の破損がないか確認することをおすすめします。

Q3. 購入前に何を確認すればよいですか?

パッケージや商品本体に「มอก.(TIS)マーク」があるか、QRコードで許可情報を確認できるか、製造者・輸入者の名称と住所が記載されているかを確認するのが安全です。強い薬品臭や、表面がべたつく商品も避けたほうがよいでしょう。

出典・参考サイト

  • Naewna「サムペーンでスクイーズ19,665点を押収」
  • TISI(タイ工業規格庁)「玩具はมอก.認証を確認するよう注意喚起」

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Keita Satou
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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ライター
タイムラインバンコク編集部は、バンコクに在住する経験豊富な編集者とライターからなる専門チームです。日本人メンバーだけでなく、日本語能力試験N1を持つタイ人メンバーも在籍しており、多様な視点から情報を捉えることを大切にしています。 インターネット上の情報だけでなく、実際に現地へ足を運び、独自の取材・調査を行うことを信条としています。グルメ、ビューティー、最新ニュースからカルチャーまで、バンコクで暮らす人、訪れる人にとって本当に価値のある、正確で信頼できる情報を厳選してお届けします。日本のメディアに情報提供することもあります。
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