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スワンナプーム空港、処理能力を倍増の1億2,000万人へ 世界や日本の空港ランキングと比較

夜のスワンナプーム国際空港ターミナル外観のイメージ画像(AI IMAGE)
keita satou

タイ空港公社(AOT)は、バンコクの玄関口であるスワンナプーム国際空港について、年間旅客処理能力を現在の約6,000万人から、最大1億2,000万人へ倍増させる大規模な拡張計画を進めています。2026年11月2日、AOTのパウィーナー・チャリヤティポン社長が計画の詳細を説明しました。この記事では、拡張計画の内容と、世界・日本の空港ランキングとの比較を解説します。

スワンナプーム空港の拡張計画とは

報道によると、現在のスワンナプーム空港の年間旅客処理能力は約6,000万人(メインターミナル4,500万人+SAT-1サテライトターミナル1,500万人)です。なお、2026会計年度の実際の旅客数も約6,000万人でした。ここでいう「処理能力」は施設が受け入れ可能な設計上の上限であり、実際の利用者数とは異なる指標である点にご注意ください。

AOTは、この処理能力を最終的に年間1億2,000万人まで引き上げる計画を進めています。主な工事内容は以下の3つです。

  • 南側新旅客ターミナルの建設
  • 4本目の滑走路の建設
  • 東側ターミナルの拡張(East Expansion)

南側ターミナル・4本目の滑走路

報道によると、南側新ターミナルと4本目の滑走路の建設には6〜7年程度かかる見込みです。これはAOTによる現時点での目安であり、閣議承認や着工が正式に決定したという意味ではありません。過去の開発案では10〜12年程度の段階的整備が示されていたこともあり、今後スケジュールが変わる可能性もあります。

東側ターミナルの拡張

報道によると、東側拡張プロジェクトは他の2計画より進捗が進んでおり、2027年に調達手続きが開始される予定です。工期は約4年を想定しており、チェックインカウンターや手荷物搬送システム、旅客サービスエリアを拡大します。AOTは、このプロジェクトだけで年間少なくとも1,000万人分の処理能力を追加できると見込んでいます。

日本人旅行者・在住者への影響

報道によると、今回の拡張計画が実現した場合、以下のような変化が期待されています。

  • チェックインカウンター・手荷物受取エリアの混雑緩和(東側拡張による)
  • 免税店エリアの配置見直し、到着エリアでの購入品受け取り施設の新設
  • 2026年11月から、ビジネス旅行者等向けのプレミアムサービス(高速入国審査レーン併用)を開始予定(料金・利用資格は未発表)

ただし、これらはあくまで計画段階の内容であり、実際の混雑改善の程度や航空券価格への影響は現時点では判断できません。

ドンムアン空港も拡張へ

報道によると、LCCなどが多く利用するドンムアン国際空港についても、年間4,000万人の処理能力を目指す第3期拡張計画が進められています。事業予算は、当初の約360億バーツから約690億バーツへ増額されました。両空港がそれぞれの目標を達成した場合、バンコク首都圏の2空港で年間合計1億6,000万人の処理能力を持つ計算になりますが、これは将来の設備能力の合計であり、実際にその人数が利用することが確定しているわけではありません。

世界の空港ランキング(2025年実績)との比較

報道によると、国際空港評議会(ACI World)が公表した2025年の実績データに基づく、世界の年間旅客数トップ5は以下の通りです。

  • 1位:ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(米国)約1億630万人
  • 2位:ドバイ国際空港(UAE)約9,519万人
  • 3位:羽田空港(日本)約9,168万人
  • 4位:ダラス・フォートワース国際空港(米国)約8,566万人
  • 5位:上海浦東国際空港(中国)約8,499万人

これは「実際に利用した旅客数(実績)」のランキングであり、各空港の「設計上の処理能力」とは別の指標です。スワンナプーム空港が将来1億2,000万人の処理能力を備えたとしても、これはあくまで設備規模の話であり、世界1位の空港になる、あるいは羽田空港の利用者数を超える、ということを意味するものではありません。実際、広州白雲国際空港(中国)は既に年間1億2,000万人に対応できる処理能力を備えており、ドバイ国際空港(約1億1,500万人)や仁川国際空港(韓国・約1億600万人)など、同等以上の処理能力を持つ空港は他にも複数存在します。

日本の空港ランキング(国交省データ)との比較

報道によると、国土交通省の「令和7年(2025年)空港管理状況調書」に基づく、日本国内(国内線・国際線合計)の年間旅客数トップ5は以下の通りです。

  • 1位:羽田空港 約9,154万人
  • 2位:成田国際空港 約4,114万人
  • 3位:関西国際空港 約3,406万人
  • 4位:福岡空港 約2,840万人
  • 5位:新千歳空港 約2,585万人

なお、ACI Worldと国土交通省では集計方法が異なるため、羽田空港の数値(約9,168万人/約9,154万人)がわずかに一致しません。いずれも概数としてご参照ください。

タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。

まとめ

タイ空港公社(AOT)は、スワンナプーム国際空港の年間旅客処理能力を、現在の約6,000万人から最大1億2,000万人へ倍増させる拡張計画を進めています。南側新ターミナル・4本目の滑走路(6〜7年)、東側拡張(2027年調達開始・工期約4年)の3プロジェクトで構成され、実現すれば世界有数の処理能力を備えた空港となりますが、世界1位や羽田空港の利用者数を超えるという意味ではありません。計画はまだ正式な着工・承認段階ではない点にもご留意ください。

個人的には、スワンナプーム空港はすでに混雑が目立つ印象があり、今回の拡張計画が実現すれば、日本とタイを行き来する身としても入出国やチェックインがスムーズになることを期待しています。

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よくある質問(FAQ)

スワンナプーム空港の処理能力はどのくらい増えるのですか?

報道によると、現在の年間約6,000万人から、最終的に約1億2,000万人へ倍増させる計画です。これは設計上の処理能力であり、現在の実際の利用者数も約6,000万人です。

いつ完成しますか?

報道によると、南側ターミナルと4本目の滑走路は6〜7年程度、東側拡張は2027年に調達開始・工期約4年を見込んでいます。ただし正式な承認・着工が決定したわけではなく、今後変更される可能性があります。

スワンナプーム空港は完成すれば世界一になりますか?

いいえ。1億2,000万人という数字は設計上の処理能力であり、既に広州白雲国際空港(中国)やドバイ国際空港など同等以上の処理能力を持つ空港が複数存在します。世界1位になる、あるいは羽田空港の実際の利用者数を超えるという意味ではありません。

日本で一番利用者数が多い空港はどこですか?

国土交通省のデータによると、羽田空港が約9,154万人で日本最多です。次いで成田国際空港(約4,114万人)、関西国際空港(約3,406万人)が続きます。

空港利用者にとって何が変わりますか?

報道によると、チェックイン・手荷物受取エリアの混雑緩和、免税店エリアの見直し、プレミアムサービスの開始(2026年11月予定、詳細未発表)などが計画されています。ただし実現時期や効果の程度は現時点では未確定です。

出典・参考サイト


タイムラインバンコク編集部keitasatouのアイコン

バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。

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Keita Satou
タイ在住ライター
バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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