バンコクで偽ブランドのコピーの日用品1.5万点以上をTikTok・Shopee等で販売か 中国人オーナーは国外へ
2026年11月3日午後1時頃、タイ・バンプン警察とタイ知的財産局は、バンコク西部バンプン区の倉庫を家宅捜索し、有名ブランドの商標を偽造した疑いのある日用品1万5,000点以上を押収しました。商品はTikTokやShopeeなどの通販サイトを通じて、タイ全国の消費者へ販売されていたとみられています。倉庫のオーナーとされる中国人男性はすでにタイを出国しており、警察が逮捕状の取得を進めています。この記事では、事件の詳細と、タイでオンラインショッピングをする際の注意点を解説します。
どのようなコピー商品が押収されたのか
報道によると、現場で押収された主な品目は以下の5種類です。
- シャンプー
- 歯磨き粉
- ボディウォッシュ(シャワージェル)
- スキンケアクリーム
- 香水
特に注目されているのが、タイの名門病院「シリラート病院(Siriraj Hospital)」の名称を使用したシャンプーです。警察によると、同病院のブランドを使った偽造品とみられるシャンプーも見つかっており、病院側に確認を求めています。また、報道では、日用品大手ユニリーバ側の代理人が商標権者として捜査に協力していることも確認できています。ただし、これら以外の具体的なブランド名や商品名は現時点で公表されておらず、押収品の成分や安全性についての詳しい分析結果もまだ発表されていません。
コピー商品はどのように作られていたのか
報道によると、倉庫では使用済みの空ボトルを回収し、有名ブランドを模したラベルを貼り付けて販売用商品に仕立てていたとみられています。現場では商品のほかに、ラベル、配送用段ボール箱1,000個以上、発送予定の荷物21個、返送された荷物数百個などが押収されました。なお、ボトル内の中身を倉庫で製造していたのか、どこから調達していたのかまでは確認できていません。
摘発現場と中国人オーナーの行方
報道によると、倉庫はバンコク・バンプン区バンプン5ソイ10の住宅地の奥、通りから約150m入った場所にある、フェンスで囲まれた平屋の建物でした。捜索時、現場では商品の梱包作業をしていたミャンマー人8人(女性4人・男性4人)と中国人男性1人の計9人の身柄が確保されています。
一方、倉庫のオーナーとされる中国人男性はすでにタイ国外へ出国しており、現時点では身柄を確保されていません。警察は逮捕状の取得を進めています。
どのくらい重い罪になるのか
報道によると、警察はタイ商標法第108条(登録商標の偽造)に該当する可能性があるとして捜査を進めています。同条の法定刑は以下の通りです。
- 拘禁・懲役:最高4年
- 罰金:最大40万バーツ
- 拘禁・懲役と罰金の併科も可能
これはあくまで法律上の刑罰の上限であり、確保された9人全員の有罪が確定したわけではありません。オーナーと現場作業員それぞれの関与の度合いについては、今後の捜査次第となります。
過去にも相次ぐ偽ブランド品の摘発
報道によると、タイでは近年、同様の偽ブランド品摘発が相次いでいます。
- 2026年10月28日:バンコク・バンケー区で44万9,210点を押収(SADOER、PINKYPINKYなど複数の海外ブランドを含む)
- 2026年2月9日:サムットサーコーン県で22万3,000点を押収(シャンプー、ローション、美容液、歯磨き粉など)
このように、オンライン販売向けの偽ブランド日用品・化粧品の摘発はタイ国内で繰り返し発生しています。
旅行者・在住者へのポイント
今回の事件で特に注意したいのは、高級ブランド品ではなく、シャンプーや歯磨き粉、ボディソープなど、毎日肌や口に使用する日用品が偽造の対象になっていたことです。肌に直接触れる化粧品や日用品の偽造品は、健康被害につながるリスクもゼロではないため、特に注意が必要です(現時点で健康被害や有害成分の検出に関する公式な発表は確認できていません)。
- 価格が極端に安い商品には注意する
- 販売者の評価やレビューを確認する
- ラベルやパッケージの品質を確認する
- できるだけ正規販売店・公式ショップから購入する
- 使用後に肌トラブルが出た場合はすぐに使用を中止する
TikTok ShopやShopeeに商品が掲載されていることだけで、正規品であると保証されるわけではない点にご注意ください。
タイの大手メディアおよび現地メディアの報道をもとにまとめています。
まとめ
2026年11月3日、バンコク・バンプン区の倉庫でシャンプー・歯磨き粉・香水など偽ブランド日用品1万5,000点以上が押収され、ミャンマー人・中国人の作業員9人の身柄が確保されました。倉庫のオーナーとされる中国人男性はすでに国外へ逃亡しており、警察が逮捕状の取得を進めています。TikTokやShopeeなどオンラインで日用品・化粧品を購入する際は、価格や販売者情報、パッケージの品質などを確認することが重要です。
個人的には、タイではTikTokやShopee経由での買い物が非常に身近になっている分、こうした偽ブランド品のリスクも見落とされがちだと感じています。特に肌に直接使うものは、多少高くても信頼できる販売元から購入することをおすすめします。
また、オンラインショップの普及による非対面式のオンライン販売の普及と拡大に伴い、大量販売が可能となる現代で、量刑の罰金最大40万バーツという上限もコピー品の抑止力になっているのか疑問だと個人的に感じています。
タイの知人から過去に言われたとにかく大手量販店やスーパー・コンビニでの購入を強く勧められる理由がこういった事件からも伺えます。
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よくある質問(FAQ)
どんな商品が押収されたのですか?
報道によると、シャンプー、歯磨き粉、ボディウォッシュ、スキンケアクリーム、香水など、日用品・化粧品1万5,000点以上が押収されました。シリラート病院の名称を使用した偽シャンプーも含まれています。
どのブランドがコピーされたのですか?
報道で明確に確認できたのは、ユニリーバとシリラート病院の2つです。その他の具体的なブランド名・商品名は現時点で公表されていません。
倉庫のオーナーは逮捕されたのですか?
いいえ。倉庫のオーナーとされる中国人男性はすでにタイを出国しており、現時点では身柄を確保されていません。警察は逮捕状の取得を進めています。現場で確保されたのは、商品の梱包作業をしていた9人(ミャンマー人8人・中国人1人)です。
偽ブランド品を使うと健康被害はありますか?
現時点で、押収品の成分分析結果や健康被害の報告は公表されていません。ただし、肌に直接触れる化粧品や日用品の偽造品は、品質管理の面でリスクがある可能性があるため、注意が必要です。
TikTokやShopeeでの買い物で何に気をつければよいですか?
価格が極端に安い商品や、販売者の評価・レビューが少ない商品には注意し、できるだけ正規販売店・公式ショップから購入することが推奨されます。
出典・参考サイト
- Matichon|コピー商品1万5,000点以上を押収(11月3日)
- Khaosod|偽ブランドの日用品倉庫を摘発(11月3日)
- Daily News|中国人オーナーの逮捕状を準備(11月3日)
- ASEAN NOW|バンコク偽ブランド品摘発、中国人オーナーを捜索

バンコク在住10年以上。旅行ライセンスを持つタイ法人に勤務する傍ら、ライターとしても活動。タイ在住日本人向けメディアとタイ人向けメディアを運営し、日本のテレビ・各種メディア向けに現地情報も提供している。Facebook(フォロワー約1,900人)をはじめ、複数のSNSで合計8万人以上のフォロワーを抱える。職業柄、各業界のタイの裏話や現場の実情に触れる機会も多い。
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