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タイ在住者の為の『海外での資産形成』ファイナンシャルプランニングの基礎知識『ライフステージセオリー』に基づいて説明します。駐在員の為の海外へそくり教室

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早速ですが皆様、『ライフステージセオリー』という言葉はご存じでしょうか?
今回は、わたくしが修得している、イギリスのCII(Award)というファイナンシャルプランニングの基礎知識の中から、『ライフステージセオリー』という概念を盛り込みながら、それぞれのご家庭の『ライフステージ』に合わせた『資産形成』及び『リスク管理』というお話を、オフショアサービスに交えてお話ししようと思います。

社会生活を送る中で、ご自身がどのような人生の節目において、それぞれのステージごとに、 『貯蓄ニーズ』と『保障ニーズ』がどのように発生し得るかを説いたセオリーです。  最近では晩婚化や未婚化、少子化などもあるので、このモデルにぴったりのライフステージをたどる方ばかりではありません。  そのセオリーに、現代の日本人駐在員の皆さま状況等を考慮し、個人的な見解としての『医療・介護ニーズ』を加えてみました。  設定として、男性大黒柱を中心(本人)とし、独身→結婚(共働き)→子供ができる(妻は専業主婦へ)→子供が増える→子供が手を離れるという流れのステージになっており、ざっくり次のような1~9のステージを想定しており、ニーズを最小1~最大5の数値で表現しています

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保障ニーズ 1  子供ができる前で妻も働いているので、大黒柱に何かあっても妻は仕事を続けることができる。従って葬儀代がカバーできる程度(一般的には300万円くらいまで)の死亡保障があれば、妻や親に迷惑をかけることもないと考えます。現金資金がある程度ある場合、生命保険で保障ニーズをカバーするまでもないかも。  医療・介護ニーズ 1 この時期は仕事の内容によって考える必要がある。渡航が多かったり、普段から感染源にさらされた職場環境だったり(病院勤務など)、工場や重機など怪我の危険の高い職場の場合、入院時の保障などの医療保険や収入保険などは検討しても良い。


保障ニーズ 3~5 供が高校生、大学生くらいになってくると、大黒柱の年齢も40代後半、50台に突入してくるので、突発的な入院保障などは少しつけておくと心強いかも。  医療・介護ニーズ 1~2 医療保障は、『10年ごとに保険料見直し』などのパターンが多いですが、医療保障ニーズは年齢が上がれば必然的に上がりますから、『終身タイプ』の医療保険を確保しておくのが得策。

保障ニーズ 3~5 供が高校生、大学生くらいになってくると、大黒柱の年齢も40代後半、50台に突入してくるので、突発的な入院保障などは少しつけておくと心強いかも。  医療・介護ニーズ 1~2 医療保障は、『10年ごとに保険料見直し』などのパターンが多いですが、医療保障ニーズは年齢が上がれば必然的に上がりますから、『終身タイプ』の医療保険を確保しておくのが得策。


子供達が独り立ちしてくれれば、あとはご夫婦だけの時間に戻ります 今までコツコツ積み立てた資金や、若い時に種まきした保険型貯蓄プランなどが、いくらくらいになっているか、また退職金がいくらくらい入るのかチェックして、老後の『利息生活』を狙った資産形成を考えていくステージ。 貯蓄ニーズ 3 『利息生活』を実現するツールとしては、一般的には家賃収入を見込めるような不動産(マンションや駐車場の運用など)、自販機設置なども最近では注目されている様子。働いている時のスキルや人脈を利用して、老後もある程度の収入をキープできる方も。働いている間も、次のステージにどう繋げるかを意識しておく事が成功の鍵と言えそう。 貯蓄ニーズがダウンの割には『3』なのか?と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは『専業主婦』の奥様が一人取り残されてしまうリスクを想定。言い方を変えると、老後、大黒柱が存命中とご不幸があった場合世帯収入が大幅ダウン。 詳細は下記にて説明しますので良ければご覧ください。 保障ニーズ 2 扶養家族が減るので、生命保険の額は学生を抱えているステージより減。しかし、前述の、残される妻のための生活資金を確保する意味合いで、終身タイプの生命保険があると心強い。 医療・介護ニーズ 3 医療や介護ニーズが高まる年齢。医療保険も終身タイプがあるので、このステージに入る前に見直しを。

保障ニーズ 2 扶養家族が減るので、生命保険の額は学生を抱えているステージより減。しかし、前述の、残される妻のための生活資金を確保する意味合いで、終身タイプの生命保険があると心強い。   医療・介護ニーズ 3 医療や介護ニーズが高まる年齢。医療保険も終身タイプがあるので、このステージに入る前に見直しを。


参考①
(残された妻の世帯収入の違いについて)

★ 大黒柱が存命中の場合の世帯収入 ①大黒柱の老齢基礎年金+ ②大黒柱の老齢厚生年金+ ③妻の老齢基礎年金+ ④妻の老齢厚生年金  ★ 大黒柱にご不幸があった場合の世帯収入 (A)遺族厚生年金+ (B)遺族基礎年金(子供が18歳まで)+ ③妻の老齢基礎年金+ ④妻の老齢厚生年金 となり受給額が減ってしまいます。  (A)は就業中の平均標準報酬月額によって変わりますが、平成27年のデータで、平均標準報酬月額が62万円の最大枠のご家庭で、年間受給額がやく76万円ほどとなっているので、自身の厚生年金がなければ、基礎年金部分の年間約80万円と足しても、年間150万円相当でやりくりする事になります。

参考記事その1
遺族年金の受給額はいくら?受給金額の早見表一覧

引用元;https://lify.jp/insurance/public/pension-public/article-2185/

参考記事その2

『夫に先立たれたら、妻の年金はどうなる?』


最初にお断りしたように、人のライフステージは多様化しており、晩婚化、未婚化、少子化、離婚など、様々な出来事によって、教科書通りには行きません。しかし、ざっくりとでもステージ毎に気をつけるべきニーズを意識する事で、将来に備える心の準備ができるのではないでしょうか。

海外赴任や海外就職を前に、もしくは赴任地でオンショアサービスが閉ざされている方も、今一度皆さんのライフステージを考えて、オンショア以外でもできる貯蓄や保障を学んでみなせんか?『知る』事が、ご自身やご自身の大切な方々の将来を守る、最大の武器になると信じています。


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バンコクのファイナンシャルプランナー(FP)田中ゆき恵さんの紹介執筆:田中 ゆき恵(たなか・ゆきえ)
イギリスCII Award in Financial Planning認定者
シンガポール及び香港FP資格,声紋分析心理士
米The University of Michigan卒業。
アジア6拠点を有するInfinity Financial Solutions2006年入社。
邦人向けコンサルタントとして、バンコクオフィス駐在。
バンコクや日本での執筆活動に加えて、ジャカルタでの『へそくり教室』活動の他、2019年よりベトナムにも活動拠点を広げるべく奮闘中。

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